すらりとした長身に彫りの深い端正な顔立ち、落ち着いた声と穏やかな笑顔。若い頃には二枚目俳優として人気を集め、70代になっても独特の存在感で多くの人を引きつけているのが、俳優の草刈正雄さんです。
1952年9月5日生まれ、福岡県出身の草刈さんは、17歳でモデルとして活動を始め、1970年に資生堂の男性化粧品「MG5」の広告で注目を集めました。その後、1970年代半ばには映画『卑弥呼』『沖田総司』などに出演し、俳優として本格的に活動の幅を広げます。映画『復活の日』『汚れた英雄』でも知られ、近年ではNHK大河ドラマ『真田丸』の真田昌幸役、連続テレビ小説『なつぞら』の柴田泰樹役、ドラマ『正直不動産』の登坂寿郎役などで幅広い世代に親しまれています。
2026年9月には74歳を迎え、芸能生活は半世紀を超えました。モデルとして華やかな世界に入り、長年にわたって人前に立ち続けてきた草刈さんですが、その美容への意識や健康習慣を詳しく調べると、画面で見るダンディーな姿とは少し違う、気取らない暮らしが浮かび上がってきます。
30代から続けてきたテニスでは仲間と大笑いし、妻が作る和朝食を楽しみ、早朝にはコーヒーを飲みながら空が明るくなる様子を眺める。休日にはお気に入りのソファーでくつろぎ、家族や愛犬と過ごす時間も大切にしています。
一方で、自分の体の変化にはとても慎重です。2017年の本人インタビューでは、気になることがあれば検査を受け、毎年の人間ドックも欠かさないと語っていました。スポーツを楽しむ活動的な一面と、自分の体を細やかに気にかける性格。その両方が草刈さんの健康観を特徴づけています。
近年は、次女の草刈麻有さんと長時間テニスを楽しんだり、孫娘とキャッチボールやサッカーをしたりするなど、好きなスポーツが家族との交流にもつながっています。
俳優としての人生も、さまざまな転機に満ちています。若い頃の人気、30代で経験した仕事の変化、舞台への挑戦、60代での再評価。そして70代になってからは、長年詳しく知らなかった父親の人生と向き合う大きな出来事もありました。
今回は、草刈正雄さん本人のインタビューや公式番組の情報をもとに、美容への意識、体型維持、運動、食生活、睡眠、入浴、健康診断、家族との暮らし、俳優としての生き方まで詳しく紹介します。長年愛され続けてきた俳優の、思わず笑ってしまうような素顔にも注目です。
1.草刈正雄の美意識|モデル時代から続く外見と仕事への向き合い方
小倉での少年時代から、17歳でモデルの世界へ
草刈さんの芸能人生は、福岡県の小倉で過ごした少年時代から始まります。
幼い頃から母親と二人で暮らし、中学時代には新聞配達を経験。定時制高校に通いながら働くなど、生活のために仕事をすることが身近にありました。
そんな暮らしの中で、草刈さんが夢中になっていたのが野球です。学生時代には軟式野球に親しみ、ボールを追いかける時間を楽しんでいました。全国大会に出場した経験もあり、モデルとしての仕事より前に、野球を通じて東京を訪れたこともありました。
長身で端正な顔立ちの草刈さんにモデルの仕事を勧めたのは、アルバイト先で知り合った人でした。本人は、芸能界に入ることを大きな夢として考えていたというより、新しい仕事の可能性に興味を持っていたそうです。
17歳の頃にモデルとして活動するため東京へ向かい、1970年には資生堂の男性化粧品「MG5」の広告に登場しました。当時は男性用化粧品という分野が新たな関心を集め始めていた時代。草刈さんの都会的で洗練された雰囲気は、多くの人に強い印象を残しました。
ただし、最初からカメラの前で堂々と振る舞えたわけではありません。若い頃の撮影では緊張して思うように動けず、スタッフから厳しく指導されることもあったそうです。
完成した広告写真では自信に満ちた姿を見せていても、その裏側では慣れない仕事に向き合い、少しずつ経験を積んでいました。
やがて俳優の世界へ進み、映画『卑弥呼』『沖田総司』などに出演。モデルとして注目された容姿に加え、演技を通して人物を表現する仕事に挑戦していきます。
草刈さんが子どもの頃に好んでいたのは、母親と一緒に映画館へ出かけることでした。特に時代劇が好きで、大川橋蔵さんや中村錦之助さんらの芝居に夢中になっていたと振り返っています。
後に自分も時代劇で数多くの役を演じるようになることを考えると、少年時代に見た映画が、人生の中で長くつながっていったことが分かります。
草刈正雄の豆知識①|小学生時代はフランケンシュタインごっこが大好き
2017年のインタビューでは、小学校の休み時間にフランケンシュタインになりきり、友達を追いかけて楽しませていたと語っています。学芸会でも、自分が演じるだけでなく、主役の友達に演技のアイデアを出していたそうです。俳優を目指す前から、人を楽しませることが好きな少年でした。
ダンディーなのに、普段はジーンズとTシャツ
長年にわたりスーツを美しく着こなし、落ち着いた大人の男性という印象を持たれてきた草刈さん。しかし2017年のインタビューでは、自分はおしゃれにあまり詳しくないと笑いながら話しています。
普段の服装はジーンズが中心で、夏にはTシャツ、寒い季節にはジャンパーを羽織るような、気取らないスタイルが好きなのだそうです。
2019年の『婦人公論』では、かつて男性化粧品の広告に出演していたイメージから、自宅でもガウンを着てブランデーグラスを持っていそうだと思われることがあると語っています。
ところが、実際の本人はもっと気楽な暮らしが好み。焼酎やめざしのような親しみやすい食べ物や飲み物を好み、自宅でのんびり過ごすことが大好きなのだそうです。
人前では洗練された俳優として振る舞い、私生活では好きな服装で気楽に暮らす。その自然な切り替えが、草刈さんの飾らない人柄を物語っています。
2017年には、64歳で初めての写真集『草刈正雄 FIRST PHOTO BOOK』を発売しました。前年の『真田丸』で大きな注目を集めた時期で、写真集にはスーツ姿だけでなく、私服や部屋着、趣味のテニスを楽しむ様子なども収められています。
本人は、この年齢で写真集を出すことに驚きながらも、撮影に向けて体を引き締めることを意識したと語っています。
モデル時代から長い年月が経っても、カメラの前に立つ仕事には新しい緊張があります。64歳の自分をどのように表現するかを考え、準備を重ねるところに、プロとしての姿勢が感じられます。
若い頃の端正な美しさに、60代ならではの表情や落ち着きが加わった写真集。草刈さんにとって、年齢を重ねることは、新しい自分の姿を表現する機会にもなっていました。
2.30代から続くテニス|仲間と家族をつなぐ大切な運動習慣
自宅の前にあったコートから始まった長年の趣味
草刈さんの健康習慣で最もよく知られているのがテニスです。
30代から親しんできたスポーツで、2017年の本人インタビューでは約30年間続けてきた趣味として、その始まりを詳しく語っています。
きっかけは、当時住んでいた自宅の前にテニスコートがあったことでした。仕事に比較的余裕があった時期、ふと思い立ってコートの受付へ行き、一人でもプレーできるか尋ねたそうです。
そこで壁打ちができると教えられ、まずは一人でボールを打つことから始めました。
最初から本格的なレッスンを受けるつもりだったわけではなく、近所のコートが気になって足を運んだことがきっかけだったという、なんとも草刈さんらしい話です。
少年時代から野球に親しんでいた草刈さんは、もともとボールを扱うことが好きでした。テニスに夢中になった背景にも、その経験があったようです。
何気なく始めた趣味が、やがて何十年も続く楽しみになりました。
勝ち負け以上に、ダブルスで笑い合う時間が好き
草刈さんがテニスについて語るとき、繰り返し登場するのが仲間との笑いです。
2014年の済生会インタビューでは、テニスをしながら仲間と大笑いする時間が、自分にとってのストレス解消になっていると話しています。
上手に打てたときはもちろん、ミスをしたときにも笑い合える。そんな気軽な雰囲気が好きなのだそうです。
2017年の『ヘルシーライフ』では、試合形式のゲームよりも、ボールを延々と打ち合うラリーが好きだと語っています。
2018年の取材でも、ダブルスやラリーを楽しみ、思い切りボールを打つことの気持ちよさについて話していました。
俳優の仕事では長いせりふを覚え、役柄を考え、共演者やスタッフと一緒に作品を作り上げます。撮影現場では集中力を求められる場面も多く、日々の緊張感は決して小さくありません。
そんな草刈さんにとって、テニスコートでは仕事から少し離れ、仲間と笑いながら体を動かせることが魅力だったのでしょう。
ラリーが続く楽しさ、ミスを笑い合える気軽さ、思い切りボールを打つ開放感。テニスを競技成績だけで考えるのではなく、人との交流や、その場で感じる楽しさとして受け止めているところが印象的です。
次女・草刈麻有と長時間テニスを楽しむ休日
草刈さんのテニスは、長年の友人たちとの交流だけでなく、家族との時間にもつながっています。
2024年5月、次女の草刈麻有さんがイベントに出演した際、休日には父親と一緒にテニスを楽しむことがあると語りました。
麻有さんによると、休日には4時間ほどテニスをすることもあり、父親と一緒に行ったときには約1時間ラリーを楽しみ、その後はクラブの仲間たちとゲームをすることもあるそうです。
麻有さんが通うテニスクラブには年上の愛好家も多く、平均年齢は60歳ほどだと笑いながら話していました。親子だけでなく、幅広い年代の人たちとテニスを楽しめる環境があるようです。
草刈さんが長年大切にしてきたスポーツを、娘とも一緒に楽しんでいるというのは、家族との関係を知るうえで興味深い話です。
麻有さんは俳優として活動しており、親子で映画やドラマに共演した経験もあります。仕事の現場では俳優同士として向き合い、休日にはテニスコートでボールを打ち合う。父娘の間には、仕事と趣味の両方を共有できる関係があります。
2024年のイベントでは、麻有さんが初めてのPRイベントを前に、父親へ仕事の相談をしたことも紹介されました。
台本を一字一句覚えるべきか迷った麻有さんに対し、草刈さんは細かな暗記の方法を指示するのではなく、まずはその場を楽しむことを大切にしてほしいと助言したそうです。
俳優として長年さまざまな現場を経験してきた父親らしい言葉です。
テニスでも仕事でも、楽しむことを大切にする。草刈さんの考え方が、娘との日常にも自然に表れているようです。
草刈正雄の豆知識②|映画『体操しようよ』ではラジオ体操に注目
2018年公開の映画『体操しようよ』では、定年後に新しい生活を始める男性を演じました。本人は子どもの頃、自宅近くの小学校でラジオ体操が行われていたことを振り返り、日本人になじみ深い運動について語っています。
2021年のインタビューで草刈さんは、俳優は人から見られる仕事なので、食事や運動などの基本的なことには気を配っていると話しています。
その一方で、自分の好きなことを無理のない範囲で続けるという姿勢も語っていました。
30代から始めたテニスは、仲間との交流を楽しむ趣味から、娘と共有できる時間へと広がっています。年齢や仕事の状況によってプレーする頻度は変わっても、テニスへの愛着が長年の本人発言から伝わります。
3.ウォーキング・体型維持・人間ドック|俳優を続けるための健康管理
川沿いの散歩やジョギング、雨の日にはジムへ
草刈さんはテニス以外にも、ウォーキングやジョギングを楽しんできました。
2018年のインタビューでは、自宅近くの川沿いを散歩したり、ジョギングをしたりすることを話しています。雨の日にはジムを利用することもあり、天候や仕事の予定に合わせて体を動かしていたそうです。
俳優という仕事は、作品によって撮影時間や生活のリズムが大きく変わります。長期間の撮影が続くこともあれば、舞台公演のためにまとまった時間を取られることもあります。
草刈さんの場合、仲間と楽しむテニスに加え、一人でもできる散歩やジョギングに親しんできたことが、生活スタイルに合っていたのでしょう。
2016年の『真田丸』出演時には、早朝に目を覚ました際にジョギングをすることもあったと話しています。
朝に体を動かし、妻の作る朝食を食べ、せりふを覚えるために喫茶店へ出かける。運動だけを特別な習慣として切り離すのではなく、仕事の準備や日常生活の流れの中に取り入れていました。
毎年の人間ドックを欠かさない、慎重な健康観
草刈さんの健康への考え方を詳しく知るうえで、特に重要なのが2017年7月の『ヘルシーライフ』の本人インタビューです。
総合健診センター「ヘルチェック」の機関誌に掲載された取材で、草刈さんは、俳優を長く続けるために、自分の体を大切にしたいという思いを語っています。
ジョギングやテニスなど、好きなスポーツを楽しむことが日常の体づくりにつながっている一方、健康管理については非常に慎重な姿勢を持っていることも明かしました。
本人によると、少しでも体調に気になることがあると、重い病気ではないかと心配になってしまうのだそうです。そのため、気になることがあれば検査を受け、毎年の人間ドックも欠かさず受診していると語っています。
2014年の済生会インタビューでも、自分は怖がりな性格で、手にマメができた程度でも病院へ行ってしまうと、ユーモアを交えて話していました。
テレビや映画では勇ましい武将や堂々とした人物を演じてきた草刈さんですが、私生活では体の小さな変化にも敏感です。本人はこの心配性な性格を自分らしさとして受け止め、体を気にかける行動につなげているようです。
特に興味深いのは、単に健康が大切だと考えているだけでなく、実際に検査を受けるという具体的な習慣を語っていることです。
俳優として長く活動するために、好きな運動を続けながら、自分の体の状態にも関心を向ける。草刈さんの健康観には、仕事を続けたいという強い思いと、慎重な性格の両方が表れています。
これは2017年当時の本人発言として確認できる内容ですが、年齢を重ねる中で、外見だけでなく体そのものを大切にしたいという思いが深まってきたことを知る手がかりになります。
外出自粛で運動の機会が減り、体の変化を実感
長年体を動かすことを楽しんできた草刈さんですが、2020年には生活が大きく変わりました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって撮影の仕事が中断され、趣味のテニスもできなくなったのです。
もともと自宅で過ごすことが好きな草刈さんですが、仕事や外出の機会が減ったことで、気持ちが沈むこともあったと話しています。
同年の本人発言として報じられた内容では、外出自粛中に筋肉が約5kg落ちたと語っていました。
この数字は本人が当時説明したもので、測定方法などの詳しい情報が示されたものではありません。それでも、活動量の変化を草刈さん自身が強く実感していたことが伝わります。
その後、トレーナーから筋肉をつけるよう助言を受け、体づくりについて改めて考えるようになったと話しています。
普段は仲間とテニスを楽しみ、撮影現場でも活動する機会があった草刈さん。外出自粛によってそうした時間が減ったことは、それまでの暮らしを振り返るきっかけにもなったようです。
2023年のテレビ出演では、60歳を過ぎた頃から体が以前よりきつく感じられるようになったことも明かしています。
若い頃と同じことを無理に続けるのではなく、その時々の生活や体の状態に合わせて活動していく。長年の運動習慣と年齢による変化の両方を経験してきた草刈さんの言葉には、実感が込められています。
草刈正雄の豆知識③|昔の時代劇撮影では乗馬にも苦労
草刈さんは『真田太平記』など、若い頃から数多くの時代劇に出演してきました。2016年には、かつての撮影では馬に振り落とされることもあったと振り返っています。画面では勇ましく見える乗馬シーンの裏にも、俳優ならではの大変な経験がありました。
草刈さんはモデルとして活動を始めたこともあり、長年、体型を意識する機会を経験してきました。
一方、趣味としての運動には、仲間との交流や気分転換という楽しみがあります。
好きな運動を続けることと、必要に応じて検査を受けること。草刈さんは、この二つを2017年の本人インタビューで具体的に語っていました。健康に年齢を重ねながら、これからも俳優として活躍したいという思いが、その背景にあります。
4.食生活と体型管理|妻の和朝食と家庭で楽しむ食事
長年続く和朝食と、妻のさりげない気遣い
草刈さんの食生活を語るうえで、最も具体的なエピソードが多いのが朝食です。
2016年の取材では、自分が和食好きであることを明かし、朝食にはご飯、味噌汁、アジの開き、漬物などが並ぶと話しています。
明太子も好きで、毎朝の食卓には親しみのある日本の家庭料理が並んでいました。
2017年のNHK『ごごナマ』では、草刈家の朝食が約30年間ほとんど変わっていないことが紹介されました。
その朝食を長年用意してきたのが、妻の大塚悦子さんです。
番組では食卓の写真が紹介され、妻が草刈さんのために、食器の位置を食べやすいように工夫していたことが明らかになりました。
草刈さんは左利きであるため、妻は箸やお椀の位置をそれに合わせて配置していたのです。ところが、本人は長い間そのことに気づいておらず、番組で初めて妻の心遣いを知って驚いていました。
毎日繰り返している食事の時間だからこそ、当たり前になっていることがあります。長く一緒に暮らす夫婦の間に、さりげない気遣いが積み重なっていることを感じさせるエピソードです。
さらに妻からは、草刈さんが魚の味の違いに敏感だという話も寄せられました。
いつもと違う店でサケを買うと、その味の違いに気づいて感想を言うのだそうです。自分では買い物に行かないのに、味にはこだわりがあるという妻の指摘に、草刈さんは笑いながら反応していました。
妻の手料理を楽しみにする一方、魚の味にはなかなか細かい。そんな草刈さんの姿からは、家庭での親しみやすい一面が伝わります。
体調が気になるときは、妻の作るおかゆ
2017年のドラマ『幕末グルメ ブシメシ!』に関する取材では、草刈さんが体調を崩したときに食べる料理についても語られています。
それが妻の作るおかゆです。
塩でシンプルに味付けし、昆布や明太子を少し加えるのが好みなのだそうです。
草刈さんは、自分が少し心配性であることもユーモラスに話しています。体調が悪いと感じると、その状態を強く意識してしまうところがあり、妻のおかゆを食べることで、病人になったような気持ちになることもあるのだとか。
本人はこうした自分の性格を笑い話として語っていますが、慣れ親しんだ家庭の料理が、暮らしの中で大切な存在になっていることも伝わります。
普段の朝食では焼き魚や味噌汁を楽しみ、体調に合わせて妻の作るおかゆを食べる。食事の内容は変わっても、家族との日常が食卓を支えているところは共通しています。
また、草刈さんは65歳当時のインタビューで、夜は食べ過ぎないように気を配っていると話しています。
2021年の取材でも、俳優は人から見られる仕事なので、食事の量を少し意識していると説明していました。
一方で、好きな食べ物や飲み物を楽しむことも大切にしています。家庭では魚料理など、気取らない好みを持っていることも語ってきました。
モデルとして活動を始め、長年俳優として人前に立ってきた草刈さん。食べる楽しみを大切にしながら、仕事との関係で食事量にも気を配るという姿勢が、年代の異なるインタビューからうかがえます。
草刈正雄の豆知識④|娘との共演では演技の助言を控えることも
2017年のドラマ『幕末グルメ ブシメシ!』では、次女の草刈麻有さんとも共演。演技について助言すると娘に怒られるため、なるべく口を出さないようにしていると語っていました。撮影現場では俳優同士でありながら、父親としての気持ちも顔を出すようです。
5.睡眠・入浴・休息|早朝のコーヒーと温泉を楽しむ時間
朝4時半から5時頃に目覚め、静かな時間を楽しむ
2018年のインタビューで草刈さんは、年齢を重ねるにつれて朝早く目が覚めるようになったと話しています。
当時は午前4時半から5時頃に起きることもあり、コーヒーを飲みながら、外が少しずつ明るくなっていく様子を眺めていたそうです。
撮影現場では多くのスタッフや共演者と過ごし、仕事のために集中する時間が長い草刈さん。早朝の静かなひとときは、自分のペースで過ごせる時間だったのでしょう。
コーヒーを片手に朝の空を眺めるという習慣には、複雑な方法は登場しません。それでも、その時間を楽しみにしていたという本人の言葉から、暮らしの中の小さな喜びが伝わります。
一方、俳優の仕事が忙しい時期には、睡眠について悩むこともありました。
2016年の『真田丸』撮影時には、長いせりふを覚える必要があり、夜になっても翌日の撮影のことが気になって眠りにくくなることがあったそうです。
そんな時期には、できるだけよく眠り、よく食べるように心がけていると語っています。
せりふを覚える場所として選んだのは、駅前の喫茶店でした。自宅ではくつろいでしまうことがあるため、少し人の気配や物音がある環境のほうが集中しやすいと話しています。
自分に合った仕事の準備方法を見つけ、長期撮影に向き合う。俳優として積み重ねてきた経験が、日常の過ごし方にも表れています。
寒いロケの後は温泉へ。瀬戸康史との入浴エピソード
草刈さんの休息について、興味深いのが温泉のエピソードです。
2017年のドラマ『幕末グルメ ブシメシ!』の取材では、寒い日光でのロケについて、撮影が終わった後の温泉を楽しみにしていたと話しています。
日光での撮影は寒さが厳しく、屋外で長時間過ごすこともありました。しかし宿舎には温泉があり、仕事が終わったらお風呂に入れることが大きな楽しみだったそうです。
共演した瀬戸康史さんと一緒に入浴したことも明かしています。
俳優の仕事では、役を演じている間は寒さや環境に合わせて活動しなければなりません。そんな一日の終わりに、温かいお風呂を楽しみにしていたという話には、草刈さんの人間らしい素顔が感じられます。
草刈さんは、このドラマの出演を決めた理由についても、台本を読んで直感的に面白いと感じたからだと語っています。
仕事の面白さを楽しみながら、撮影後には共演者と温泉へ。長い俳優生活の中でも、新しい作品に向き合う喜びが伝わるエピソードです。
家では徹底してくつろぐ。顔の片側だけ日焼けしたことも
テニスやジョギングを楽しむ草刈さんですが、自宅では驚くほど動かないという一面があります。
2017年の『ごごナマ』では、妻から、家では飲み物を取りに行くときぐらいしか立ち上がらないという話が紹介されました。
草刈さん自身も、自宅のソファーに座るとテレビを眺めながら長時間過ごしてしまうと認めています。
過去のテレビ出演では、同じ場所に座り続けた結果、顔の片側だけ日焼けしてしまったという出来事も語っています。
窓から日差しが当たり、暑いと感じていたものの、移動するのが面倒でそのまま過ごしていたのだそうです。
かつて化粧品の広告で注目を集めた俳優が、家では日差しの当たるソファーから動こうとしないという、思わず笑ってしまう話です。
また、2020年の本人発言では、暑い室内で過ごした後に強いめまいを経験したことも明かしています。本人は熱中症のような状態だったのではないかと振り返り、その後は家族にときどき様子を見に来てもらうよう頼んだそうです。
この出来事は本人の回想として紹介されたもので、詳しい診断内容が公表されたものではありません。
仕事では集中して役に向き合い、テニスでは仲間と笑いながら体を動かす。一方、家では好きな場所でゆっくり過ごす。草刈さんの生活には、活動的な時間と静かな時間の両方があります。
草刈正雄の豆知識⑤|電話が鳴ると、まず家族のことが気になる
2021年の本人取材では、家族から電話がかかってくると、何か悪い知らせではないかと心配してしまうと語っています。そのため、娘たちには電話の最初に明るく笑ってから用件を伝えてほしいと頼んでいるそうです。堂々とした役柄とは対照的な、慎重で心配性な素顔が伝わります。
6.俳優人生と年齢の重ね方|沢村貞子・若尾文子の言葉が支えた転機
二枚目俳優としての人気と、30代で経験した壁
草刈さんは若い頃から、端正な容姿を持つ二枚目俳優として高い人気を集めました。
しかし、2017年の『ヘルシーライフ』や2023年の『文春オンライン』のインタビューでは、30代半ば頃から仕事が減り始めた時期について率直に語っています。
それまで主演を任されることが多かった草刈さんにとって、脇役として出演する機会が増え、別の俳優が物語の中心に立つようになったことは、大きな変化でした。
そんなときに思い出したのが、先輩女優の沢村貞子さんから受けた助言です。
かつて共演した沢村さんは、二枚目俳優だからこそ人一倍努力して演技を磨く必要があると伝えていました。
若い頃はその言葉の意味を十分に理解できなかったそうですが、仕事の状況が変わる中で、俳優としての表現力を磨くことが大切だと感じるようになりました。
実は、草刈さんは20代の頃から二枚目俳優というイメージに物足りなさを感じていたそうです。
2017年の『ヘルシーライフ』では、ドラマ『華麗なる刑事』で田中邦衛さんと共演したときの思い出を語っています。
作品では、田中さんが鹿児島出身の泥臭い刑事、草刈さんがロサンゼルス帰りのスマートな刑事という、対照的なコンビを演じていました。
ところが、草刈さんはもともと田中邦衛さんのファンであり、二枚目のイメージから抜け出したい気持ちも強かったため、次第に田中さんのようなコミカルな演技に寄っていってしまったのだそうです。
二人とも三枚目のような演技をすると、本来の凸凹コンビの面白さが変わってしまいます。草刈さんは後年、この頃の自分を若かったと笑いながら振り返っています。
美しい容姿で人気を集めながら、もっと多彩な人物を演じたいという気持ちを持ち続けていた。その思いが、後の舞台への挑戦やコミカルな役柄につながっていきました。
若尾文子の勧めで舞台へ。三谷幸喜との仕事が広げた魅力
草刈さんの俳優人生で重要な存在の一人が、女優の若尾文子さんです。
若尾さんは草刈さんに、長身で舞台映えするのだから舞台の仕事をしてみてはどうかと勧めました。
当時の草刈さんは舞台に対して強い苦手意識を持っていました。映画やテレビドラマの撮影とは異なり、舞台では観客の前で長時間、基本的に止めずに演技を続けなければなりません。
それでも1980年代の舞台『ドラキュラ』への出演をきっかけに、新しい表現の世界へ踏み出しました。
2017年の本人インタビューでは、この舞台で宙吊りになるような演出も経験したこと、長時間にわたって観客の前に立ち続ける大変さがありながらも、不思議なほど舞台の面白さに引きつけられたことを語っています。
舞台では観客の反応や共演者との呼吸によって芝居の雰囲気が変わります。その面白さを経験したことが、草刈さんの俳優としての幅を広げるきっかけになりました。
その後、三谷幸喜さんとの仕事でも新たな魅力を発揮するようになります。
2014年には山田太一さんの脚本による『日本の面影』や、三谷さん作・演出の『君となら』など、複数の舞台作品に出演しました。
『君となら』では、これまでの落ち着いた二枚目俳優のイメージとは違う、ユーモラスな父親役を演じています。共演した竹内結子さんらとの掛け合いも、作品の面白さを支えていました。
そして2016年の『真田丸』では、真田昌幸の知略や威厳に加え、人間味や愛嬌を感じさせる演技が大きな話題になりました。
堺雅人さんが演じる真田信繁、大泉洋さんが演じる真田信幸との親子関係も、作品の重要な見どころです。
草刈さんは2017年のインタビューで、『真田丸』の昌幸役を、自分の俳優人生でも特別な作品だったと振り返っています。
実は1985年の『真田太平記』では、自身が真田幸村役を演じていました。そのとき真田昌幸を演じていたのが丹波哲郎さんです。
約30年を経て、今度は自分が父親の昌幸を演じることになった草刈さん。世代を越えて同じ一族の異なる人物を演じたことは、長い俳優人生を象徴する出来事でもあります。
撮影前の衣装合わせで昌幸の姿になったとき、草刈さんは役柄のイメージを強くつかめたと語っています。
さらに興味深いのは、堺雅人さんとの役作りの会話です。
人を欺くような言動をする昌幸を演じる際、何を考えているのかと堺さんから尋ねられた草刈さんは、昌幸はその瞬間ごとに真剣に向き合っていると考えて演じていたと説明しています。
策略家でありながら、どこか憎めない昌幸。その人物像は、草刈さん自身が役柄の内面を深く考えた結果でもありました。
2019年の『なつぞら』では、北海道で牧場を営む柴田泰樹を演じ、厳しさの中に温かさを持つ人物として存在感を発揮。『正直不動産』では、不動産会社の社長として若い世代を支える役柄を担っています。
若い頃の二枚目俳優から、人生経験を積んだ父親役や組織を率いる人物へ。年齢とともに演じられる役柄が広がり、表現にも新しい魅力が加わってきました。
草刈正雄の豆知識⑥|『美の壺』では毎回違う演技にも挑戦
草刈さんはNHKの美術・教養番組『美の壺』に長く出演しています。2017年の取材では、番組のテーマに合わせ、コミカルに演じたり真面目に演じたりと、毎回少しずつ表現を変えていると語りました。美術番組も、俳優として新しい自分を見せられる大切な場所だったそうです。
草刈さんが長年俳優を続けてきた背景には、仕事が減った時期の経験、先輩俳優からの助言、新しい表現への挑戦がありました。
2017年のインタビューでは、決まったイメージに自分を閉じ込めるのではなく、新しい役柄や人との出会いを大切にしたいと話しています。
年齢を重ねても、新しい人物を演じる楽しさを持ち続ける。その姿勢が、草刈さんの俳優人生を支えています。
7.妻・娘・孫との暮らし|家族との時間が見せる温かな素顔
妻・大塚悦子との結婚、そして父親としての経験
草刈正雄さんの妻は、元モデルの大塚悦子さんです。
二人は長い交際期間を経て、1988年に結婚しました。若い頃から互いを知る二人は、草刈さんが人気モデルから俳優へと活動を広げる時期も、仕事の変化に向き合う時期も、ともに過ごしてきました。
草刈さんは家庭での自分の姿について、さまざまなインタビューでユーモラスに語っています。
妻の手料理を楽しみにする一方、家事については妻に頼ることが多く、その点を家族から指摘されることもあるそうです。
長年の夫婦生活には、毎朝の食事のような変わらない習慣があり、時には本人が気づいていなかった妻の心遣いもあります。
二人の間には、長女の紅蘭さん、次女の草刈麻有さん、そして2015年に亡くなった長男の雄士さんという3人の子どもがいます。
紅蘭さんはタレントや実業家として活動し、麻有さんも俳優として活動してきました。
草刈さんと麻有さんは、映画『0093 女王陛下の草刈正雄』やNHKのドラマ『幕末グルメ ブシメシ!』などで共演しています。
仕事の現場で娘の成長を感じながらも、父親としては少し照れくさいこともあるのでしょう。麻有さんが2024年に仕事について父親から受けた助言を紹介したことからも、俳優同士としての交流が続いている様子が伝わります。
一方、2023年の『文春オンライン』では、若い頃は俳優としての仕事に夢中になり、家族と十分に向き合えていなかった時期があると振り返っています。
2015年に長男を亡くしたことは、草刈さんが家族との関係を改めて考える大きな出来事となりました。
子どもの頃、母親と二人で暮らしてきた草刈さんにとって、父親としてどのように家庭を支えればよいのか、難しく感じることもあったようです。
俳優としての仕事を振り返るとともに、家族との時間についても考え直してきたことが、本人の言葉から伝わります。
草刈正雄の豆知識⑦|結婚を後押しした俳優・勝野洋
草刈さんが妻へのプロポーズをなかなか言い出せずにいたとき、背中を押した人物として俳優の勝野洋さんが知られています。勝野さんは結婚の証人にもなったと報じられており、仕事を超えた二人のつながりが感じられます。
孫娘とキャッチボールやサッカーを楽しむ70代の日常
近年の草刈さんにとって、大きな楽しみとなっているのが孫娘との時間です。
長女・紅蘭さんの娘で、2026年5月の『徹子の部屋』出演時には7歳になっていました。
草刈さんは孫娘とキャッチボールやサッカーをして遊ぶことを楽しんでいると話しています。
若い頃には野球に親しみ、30代からはテニスを続けてきた草刈さん。70代になっても、孫娘とボールを追いかける時間を楽しんでいるところが印象的です。
孫娘は普段、草刈さんを「パパ」と呼ぶそうです。
紅蘭さんが草刈さん夫妻をパパ、ママと呼んでいることから、孫娘も同じように呼ぶようになったのではないかと本人は話しています。
ところが、学校の友達に草刈さんを紹介するときには「おじいちゃん」と呼び分けるのだとか。
草刈さんは、その使い分けができることに感心しながら、孫娘への愛情をうれしそうに語っていました。
番組には、孫娘が描いた草刈さんの似顔絵も持参しています。
2023年のテレビ出演でも、幼かった孫娘との時間が楽しみで仕方がないと話していました。そこから数年が過ぎ、孫娘の成長とともに、一緒に楽しめる遊びも広がっています。
仕事に夢中だった若い頃を振り返る草刈さんにとって、孫娘との時間は、家族と過ごす喜びを新たな形で感じられる機会になっているようです。
8.70代で向き合った父親の人生|家族の歴史と自然体の魅力
『ファミリーヒストリー』で明らかになった父親の消息
2023年、草刈さんは自分の人生に関わる大きな事実を知ることになりました。
NHK『ファミリーヒストリー』の調査によって、長年詳しく知らなかったアメリカ人の父親の人生が明らかになったのです。
草刈さんは、日本人の母親・スエ子さんとアメリカ軍人の父親の間に生まれました。
幼い頃から母親に、父は朝鮮戦争で亡くなったと聞かされており、その言葉を信じて育ちました。
しかし番組の調査によって、父親のロバート・H・トーラーさんは戦争から生還し、83歳までアメリカで暮らしていたことが判明しました。
草刈さんは長年、父親の写真を見たこともなく、どのような人生を送った人なのか詳しく知りませんでした。
子どもの頃には、家庭の事情によって周囲から心ない言葉を受けることもあったそうです。母親と二人で懸命に生活してきた経験は、草刈さんの人生を考えるうえで欠かせない背景となっています。
番組の調査に向き合うまでには、母親への思いもありました。草刈さんは、父親のことを詳しく聞かずに生きてきた年月を振り返りながら、初めて自分のルーツと向き合うことになったのです。
アメリカでの親族との出会いがもたらした心の変化
父親の人生が明らかになった後、草刈さんにはアメリカに住む父方の親族と会う機会が訪れました。
しかし、すぐに訪問を決めたわけではありません。
2023年の『文春オンライン』のインタビューでは、番組の収録後、アメリカへ行ってみないかと提案されたものの、今から親族と会って何を話せばよいのか分からず、迷ったことを語っています。
すでに父親も母親も亡くなっており、長年会ったことのない親族に対して、どのように向き合えばよいのか。複雑な気持ちがあったそうです。
そんな草刈さんの背中を押したのが、父方の伯母ジャニタさんから届いた、ぜひ会いに来てほしいという思いでした。
2023年7月、草刈さんはアメリカ・ノースカロライナ州を訪れ、初めて父方の親族と対面しました。
後年のテレビ出演でも、伯母との対面で交わした言葉や、長年抱いていた思いについて振り返っています。
70年以上知らなかった家族の歴史を知り、迷いながらも新しい出会いに向かった草刈さん。その経験には、俳優として演じてきた数々の物語とは異なる、自分自身の人生の大きな転機がありました。
草刈正雄の豆知識⑧|黒柳徹子とも舞台で共演していた
草刈さんは黒柳徹子さんと舞台で共演した経験があります。2026年の『徹子の部屋』では、かつての舞台を振り返り、せりふを覚える苦労についても語り合いました。長年舞台やテレビで活躍してきた二人ならではの、親しみのあるやり取りです。
草刈さんの温かな人柄を知るうえで、動物との暮らしも興味深い話題です。
2021年の『おじさまと猫』出演時には、自宅で2匹の小さな犬と暮らしていることを明かしました。
犬たちの存在をとても大切にしており、仕事で落ち込んで帰宅したときにも、家族や犬たちの顔を見ると気持ちが明るくなると話しています。
ただし、犬たちがかわいくて心配し過ぎてしまい、娘から注意されることもあるそうです。
また、幼い頃には母親が猫を好きで、家に複数の猫がいた時期もあったと語っています。
2021年に主演したドラマ『おじさまと猫』では、妻を亡くした男性と猫の交流が描かれました。動物との暮らしに親しんできた草刈さんにとって、役柄にも身近に感じられる部分があったようです。
70代になっても俳優として仕事を続けながら、家族や動物と過ごす穏やかな時間を楽しむ草刈さん。
若い頃には仕事に夢中になり、家族との時間についてさまざまな思いを抱いたこともありました。そうした経験を経た現在、孫娘の成長を楽しみ、娘とはテニスをするなど、家庭での時間にも新しい喜びが生まれています。
長年知らなかった父方の親族との対面もまた、草刈さんにとって家族という存在を見つめ直す大きな機会となりました。
華やかな俳優としての姿と、家族を大切にする日常。その両方が、74歳になった草刈正雄さんの現在の魅力を形づくっています。
まとめ|草刈正雄の美容法・健康習慣と、自分らしい年齢の重ね方
草刈正雄さんの美容への意識や健康習慣を詳しく見ていくと、モデル出身の俳優としての姿勢と、気取らない日常生活の両方が見えてきます。
長く親しんできたテニスでは仲間と笑い合う時間を楽しみ、ウォーキングやジョギングにも取り組んできました。娘と一緒にテニスを楽しむなど、スポーツが家族との交流にもつながっています。
健康管理では、少しでも体調に気になることがあれば検査を受け、2017年には毎年の人間ドックを欠かさないことも語っていました。俳優として長く活動するために、自分の体を大切にしたいという思いが伝わります。
食生活では妻が作る和朝食を長年楽しみ、体調を崩したときにはおかゆを食べるなど、家庭で慣れ親しんだ料理を大切にしています。早朝のコーヒーや寒いロケの後の温泉、自宅でゆっくりくつろぐ時間にも、草刈さんらしい日常の楽しみがあります。
俳優としては、若い頃の人気、仕事が減る時期、舞台への挑戦、60代での再評価を経験し、年齢とともに演じられる役柄を広げてきました。
さらに、妻や娘たち、孫娘との時間、70代になって初めて知った父親の人生など、仕事の外にもさまざまな出来事がありました。
若い頃の端正な美しさに、長年の仕事から生まれる落ち着きと、家族への思い、そしてユーモアが加わった現在の草刈正雄さん。
年齢を重ねても多くの人を引きつける理由は、見た目の魅力だけでなく、好きなことを楽しみ、新しい経験に向き合いながら、自分らしい人生を歩んできた姿にもあるのでしょう。