『ロングバケーション』『29歳のクリスマス』『ダブル・キッチン』など、1990年代を代表する人気ドラマで活躍してきた山口智子さん。明るい笑顔と飾らない人柄、そして年齢を重ねるほど自由で活動的になっていく生き方が、多くの人を惹きつけています。
1964年10月20日生まれ、栃木県栃木市出身。1988年のNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でヒロインとして俳優デビューし、『王様のレストラン』『ロングバケーション』など数々の人気作品に出演しました。1995年には俳優の唐沢寿明さんと結婚し、2025年には結婚30周年を迎えています。
近年も『監察医 朝顔』シリーズや2026年の日曜劇場『GIFT』などに出演する一方、世界各地の伝統音楽を記録する映像プロジェクト「LISTEN.」、日本各地の魅力を紹介する「山口智子の風穴!?」など、俳優業以外でも幅広く活動しています。
2026年10月に62歳を迎えた山口さん。その美容法や健康習慣を詳しく調べていくと、長年の旅や人生経験から生まれた興味深い生活スタイルが見えてきます。
スキンケアにはオールインワンタイプの化粧品を取り入れ、ヘアケアには泡立たないクリームシャンプーを選ぶ。以前には、夫の唐沢さんが気に入っていたマヌカハニーを朝に食べる習慣も紹介していました。
食生活では驚くほどのヨーグルト好きという一面があり、海外旅行には塩昆布で作る昆布茶を持参。運動ではフラメンコに夢中になり、60代になってもスペインへ長期滞在して本格的に学び続けています。
さらに2026年には、美容についての質問に対して、胸を張り、視線を上げるという姿勢へのこだわりを語りました。仕事のためにもまとまった休暇を取り、自分が本当に好きなことに集中する時間を大切にしています。
こうした生活の背景には、90代まで活動的だった祖母の存在、旅館で育った幼少期、世界各地で出会った人々との交流、そして唐沢寿明さんとのユーモアあふれる夫婦生活があります。
今回は、本人インタビューや公式資料を中心に、山口智子さんの美容観、スキンケア、ヘアケア、食生活、運動、休息、家族との関係、仕事への思いまで、具体的なエピソードとともに詳しく紹介します。
1.山口智子の美容観|年齢を重ねるほど、自分らしく美しく
若い頃のダイエット経験から生まれた自然体の美意識
山口智子さんの美容観を理解するうえで大切なのが、年齢や体重などの数字にとらわれすぎず、自分の心と身体の感覚を信じるという姿勢です。
2019年の『VOGUE JAPAN』のインタビューでは、普段は年齢をほとんど意識せず、体重計にも乗らないと語っています。
若い頃には無理なダイエットに取り組み、リバウンドを経験したこともありました。そうした経験を重ねる中で、山口さんは数字を追いかけるよりも、今日の自分が気持ちよく過ごせているか、好きなことに取り組める状態にあるかを大切にするようになったのです。
山口さんの暮らしには、フラメンコを踊る時間、世界の街を歩く時間、好きな料理を楽しむ時間など、自分の感覚に素直に従う場面がたくさんあります。
美容についても、毎日の生活の中で自分に合うものを選び、楽しみながら続けていくことを重視しています。
この考え方は2019年だけのものではありません。2025年の食生活に関する取材でも、身体が求めていると感じるものをおいしく食べたいという思いを語っています。
自分の身体の状態に耳を傾け、そのときの自分に合う過ごし方を考える。そんな姿勢が、山口さんの美容法と健康習慣の土台になっています。
「造花」よりも「生花」のように変化を楽しむ
2019年の『VOGUE JAPAN』で山口さんは、美しさについて花にたとえた印象的な考え方を語っています。
美しい状態のまま変化しない造花より、時間とともに表情を変えていく生花のような存在でありたいという思いです。
花が咲く瞬間には華やかさがあり、時間が経つとまた別の表情が生まれます。人間も、年齢を重ねることで、それまでの経験や生き方が表情や雰囲気に表れてくると考えているのでしょう。
2024年の『OurAge』では、還暦を目前にした心境として、今が人生で最も充実している時期だと語りました。
自分が本当に好きなものや大切にしたいことが、年齢を重ねるほど明確になり、以前より自由に生きられるようになったと感じているのです。
年齢を重ねると、身体や生活にもさまざまな変化が訪れます。山口さんはそうした変化にも、新しい楽しみを見つけようとする姿勢を持っています。
例えば、若い頃は視力がよかったため、眼鏡をかける人に憧れていたそうです。現在は老眼鏡を使うことも、自分らしいおしゃれの一部として楽しんでいます。
年齢による変化を、今の自分だからこそ楽しめるものへと変えていく。そんな柔軟な発想が、山口さんの美容観の魅力です。
美しさの原点にある、90代まで活動的だった祖母
山口さんの人生観をさらに深く理解するうえで欠かせないのが、祖母の存在です。
山口さんは栃木県栃木市の旅館で育ちました。祖母は夫を亡くした後も女将として旅館を切り盛りし、三人の息子を育てながら仕事を続けてきた人です。
2016年の『OurAge』のインタビューで、山口さんは祖母が90代になってからも、年齢を重ねるほど美しく感じられたと振り返っています。
祖母は毎日の生活に自分なりの目標を見つけ、何事にも積極的に取り組んでいたそうです。年齢を重ねても自分の意見をしっかり持ち、自分が納得できる生き方を続けていました。
山口さんが尊敬していたのは、外見の若々しさだけではありません。長い人生を力強く歩んできた、その人らしい美しさだったのです。
旅館の女将として人々を迎え、家族を支え、自分の人生を懸命に生きてきた祖母の姿は、山口さんが人生の先輩として憧れる存在でもありました。
現在の山口さんが、62歳になっても新しい世界へ出かけ、フラメンコを学び、音楽や文化を追いかけ続けている姿には、祖母から受け継いだ前向きな人生観も感じられます。
山口智子の豆知識①|祖母は地下鉄の階段数まで覚えていた
90代になっても一人で電車を乗り継ぎ、栃木から東京へ遊びに来ていた山口さんの祖母。表参道駅や銀座駅など、利用する地下鉄の階段数を覚えていたそうです。移動そのものにも自分なりの楽しみを見つけていたという、山口さんが尊敬する祖母らしいエピソードです。
2.スキンケア・ヘアケア|シンプルな美容習慣と髪色の楽しみ
オールインワン化粧品とクリームシャンプーを選ぶ理由
山口さんが具体的な美容習慣を詳しく語っているのが、2024年の『OurAge』のインタビューです。
長年にわたり世界各地を旅してきた山口さんは、経験を重ねるうちに、旅の荷物をできるだけ少なくするようになりました。
その変化は、スキンケアやヘアケアの選び方にも表れています。
当時のスキンケアについては、オールインワンタイプの化粧品を使っていると紹介しました。
以前は旅行へ出かけるたびに、あらゆる状況を想定して多くのものを持参していたそうです。化粧品だけでなく、シャンプーやコンディショナーも大きなボトルを持っていくほど、準備に余念がありませんでした。
しかし、世界を旅し続けるうちに、本当に必要なものを見極めるようになったのです。
その結果、ヘアケアにも変化が生まれました。
2024年の取材では、泡立たないクリーム状のシャンプーを一つ使うスタイルを紹介しています。
山口さんは、髪を洗いすぎないようにすることを意識し、少量のクリームシャンプーを使っていると説明しました。本人によると、この方法に変えてからは、別のコンディショナーを用意する必要も感じなくなったそうです。
長年の旅で培った、自分に必要なものを選び取る感覚が美容にも生かされていることがわかります。
また、2019年の『VOGUE JAPAN』では、外出時に日焼け止めを塗ることも、気軽に取り入れられる美容習慣として挙げています。
屋外で過ごす時間の多い山口さんにとって、日焼け止めは日々の活動とともに続けてきた身近なケアです。
2026年5月の『文藝春秋』の対談では、旅の映像を撮影する際には、出会う人への礼儀を大切にしながら軽いメイクで過ごしているとも語りました。
旅先では自分の自然な表情や、その場で生まれる感情を大切にしたいと考えているのです。
世界の音楽や文化を記録する活動では、山口さん自身も目の前の人々と同じ時間を過ごします。自然な表情で笑い、驚き、感動することが、その土地の魅力を伝える映像にもつながっているのでしょう。
山口智子の豆知識②|旅先でのメイクにも本人らしいこだわり
世界各地の音楽文化を撮影するとき、山口さんは現地の人々に敬意を払いながら、自然な表情を大切にしています。2026年の対談では、旅の撮影で軽いメイクを選んでいることを紹介しました。俳優としての華やかな姿とはまた違った魅力が感じられる一面です。
白髪をきっかけに楽しむ、ゴールド系ヘアカラー
スキンケアをシンプルにする一方で、山口さんは髪色を変える楽しみも大切にしています。
2024年の『OurAge』では、グレイヘアへ移行する前に、さまざまなカラーを楽しんでみたいと思ったことを明かしました。
当時の髪色は、単純なゴールドではなく、カーキやイエロー、オリーブグリーンのニュアンスを組み合わせた独特の色だったそうです。
山口さんはその髪色を気に入っており、服との組み合わせを考える楽しみも増えたと話しています。
髪の変化をきっかけに、新しいファッションに挑戦する。年齢を重ねることを自然に受け止めながら、おしゃれを楽しんでいる姿が印象的です。
衣服についても、オーガニックコットンやシルクなど、肌触りのよい自然素材を好むと語っています。
2026年5月の『文藝春秋』では、最近はリネン素材にも夢中になっていると紹介しました。スペインで自分の体に合うゆったりしたサイズの服を見つけ、まとめて購入したというエピソードもあります。
長距離の飛行機移動や海外での滞在が多い山口さんにとって、肌に触れるものの心地よさは大切な要素です。
好きな髪色と着心地のよい服を組み合わせ、自分らしいスタイルを楽しむことが、日々の暮らしの喜びにもなっています。
美容アイテムを選ぶときにはシンプルさを求め、髪色やファッションでは遊び心を楽しむ。そのバランスが、山口さんらしい自然体のおしゃれを形づくっています。
3.食生活と飲み物|ヨーグルト、マヌカハニー、昆布茶、世界の料理
毎朝のヨーグルトと、自分の身体の声を聞く食生活
山口さんの食生活を調べると、特に印象的なのがヨーグルトへの並々ならぬ愛情です。
2025年9月30日の食品メーカーの新商品発表会では、自分を大のヨーグルト好きだと紹介しました。
世界各地を旅する機会が多く、海外でさまざまなヨーグルトに触れてきたこともあり、食感や風味へのこだわりが強いそうです。
発表会ではヨーグルトの濃厚さや舌触りについても、身振りを交えながら熱心に語っていました。
また、2025年当時の朝の過ごし方として、お風呂に入った後にヨーグルトと水分を取り、午後3時から4時頃まで過ごすこともあると明かしています。
山口さんにとってヨーグルトは、健康を意識して選ぶだけの食品ではありません。おいしさや食感を心から楽しめる、大好きな食べ物なのです。
同じ発表会では、健康によいと言われるものを頭で考えて義務的に選ぶより、自分の身体が求めていると感じるものを食べることを大切にしていると説明しました。
夕方には、飲み物と一緒におつまみを楽しむ時間も好きだそうです。
食事の時間や量には本人ならではの生活スタイルがありますが、食べ物をおいしく味わうことを重視する姿勢は、若い頃のダイエット経験を経て育まれた美容観ともつながっています。
毎日の食卓でも、旅先でも、山口さんは食べ物そのもののおいしさと、食べる時間の楽しさを大切にしているのです。
唐沢寿明が気に入ったマヌカハニー
山口さんが取り入れていた食品の一つに、ニュージーランドに縁の深いマヌカハニーがあります。
2019年の『VOGUE JAPAN』では、夫の唐沢寿明さんが当時マヌカハニーを気に入っており、山口さん自身も朝にスプーン1杯食べていると明かしました。
マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの花に由来する蜂蜜として知られています。
興味深いのは、この習慣が夫婦の日常生活から生まれていることです。
唐沢さんは、俳優として仕事に向き合うための体調管理を、自分できちんと行う人だと山口さんは語っています。
旅行や趣味への向き合い方は異なる二人ですが、日々の暮らしでは、相手が気に入った食品を自分も取り入れることがあるようです。
これは2019年当時の本人発言に基づく習慣ですが、山口さんの食生活とニュージーランドにゆかりのある食品との具体的な接点を知ることができるエピソードです。
海外旅行には塩昆布で作る昆布茶を持参
山口さんが2024年の『OurAge』で紹介した旅の持ち物の中には、意外な飲み物がありました。
それが昆布茶です。
山口さんが好むのは、粉末タイプではなく、塩昆布にお湯を注いで作る昆布茶。旅先では小さな旅行用の湯沸かし器を使い、ホテルの部屋でお湯を沸かして楽しんでいるそうです。
世界各地を訪れる生活では、いつでも自分の好きな温かい飲み物が手に入るとは限りません。
そんなとき、慣れ親しんだ日本の味を楽しめる昆布茶が、山口さんにとって大切な一杯になっています。
しかも、飲み終えた後に残る昆布の小さな切れ端まで食べるのがお気に入りだそうです。
海外ではその土地の料理や文化を積極的に楽しみながら、ホテルでは昆布茶でくつろぐ。新しいものへの好奇心と、自分が心地よく過ごせる習慣の両方を大切にしていることがわかります。
山口さんにとって昆布茶は、旅先でも自分の好きな時間をつくれる、小さくて大切な持ち物なのでしょう。
山口智子の豆知識③|夫が明かした、意外な海苔好き
唐沢寿明さんはテレビ番組で、山口さんが海苔をとても好きで、キッチンでそのままポリポリと食べていることがあると明かしました。世界各地の料理を楽しむ山口さんですが、身近な日本の味も大好きという親しみやすい一面があります。
スペインのアヒージョからジョージアの宴料理まで
山口さんの食生活で、もう一つ重要なのが世界各地の食文化との出会いです。
特に好きな土地の一つがスペイン。フラメンコの修業で訪れる機会が多く、バルでの食事も大切な楽しみになっています。
2024年の『家事ヤロウ!!!』では、スペインで学んだエビのアヒージョをスタジオで調理しました。
山口さんにとって、スペイン料理は単なる好物ではありません。現地の人々がどのように暮らし、集い、食事を楽しんでいるのかを知ることも、フラメンコを理解するうえで大切な体験になっています。
2026年5月の『文藝春秋』では、スペイン滞在中の一日の流れを詳しく紹介しました。
日中はフラメンコのレッスンに集中し、夕方になると友人と待ち合わせてバルで食事を楽しむ。そして夜には現地の踊り手たちによる舞台を鑑賞するという、音楽と食文化に満ちた生活です。
2026年6月の『人生最高レストラン』では、夫婦で通うスペイン料理店のほか、アルゼンチンのパタゴニアで味わった羊肉料理や、ジョージアの伝統的な宴料理についても語りました。
ジョージアでは「スプラ」と呼ばれる伝統的な宴の文化に触れ、ハチャプリやヒンカリといった郷土料理を味わいました。
食卓を囲み、歌や言葉を通じて人々が心を通わせる文化は、世界の音楽を長年追いかけてきた山口さんにとって、特に印象深い体験だったようです。
また、アルゼンチンのパタゴニアでは、ガウチョと呼ばれる牧畜文化に生きる人から、たき火で焼いた羊肉を振る舞われたことも紹介しています。
土地の料理を味わうことは、その地域の歴史や文化、人々の暮らしを知るきっかけにもなります。
新しい料理に出会い、現地の人々と言葉を交わし、その土地ならではの時間を過ごす。山口さんの旅には、食べることを通じた発見が数多くあります。
4.フラメンコと姿勢|60代でも本場スペインで学ぶ運動習慣
十数年のブランクを経て再び夢中になったフラメンコ
山口さんの健康習慣の中で、特に長い歴史を持つものの一つがフラメンコです。
若い頃からフラメンコに熱中していた山口さんですが、当時は振り付けや拍子を数える練習に、どこか物足りなさを感じていました。
本人が本当に憧れていたのは、音楽が聞こえてきたときに、自然と身体が動き出すような踊りでした。
そのため、十数年間フラメンコから離れていた時期もありました。
再び情熱が生まれたのは、スペイン南部のアンダルシア地方を訪れたときです。
現地では、普通の人々が日々の暮らしの中で、自然にフラメンコを踊っていました。
その姿に触れた山口さんは、自分が本当に踊りたかったフラメンコを再発見したと感じたそうです。
以来、本格的な練習を再開し、現在もスペインで学び続けています。
2019年の『VOGUE JAPAN』では、ジムのマシンを使う運動より、音楽に合わせて楽しく汗をかくことを好むと語っていました。
身体を動かす楽しさと、音楽を表現する喜びが、山口さんの中では自然に結びついています。
スペインでは日中5〜6時間のフラメンコ修業
2026年5月の『文藝春秋』で、山口さんはスペインでのフラメンコ修業について、具体的な生活を紹介しました。
アンダルシア地方では毎年2〜3月頃にフラメンコの催しがあり、優れた先生たちのレッスンに参加できるそうです。
山口さんは日中5〜6時間ほど踊り、夕方には友人と食事を楽しみ、夜には本場の舞台を鑑賞するという、フラメンコ中心の時間を過ごしています。
現地での滞在中は仕事の取材を入れず、踊りを学ぶことに集中するのが本人の方針です。
また、コロナ禍で海外へ出かけることが難しかった時期にも、オンラインを通じてスペインからフラメンコを学んでいたと語っています。
好きなことに取り組むために、自分で方法を見つけ、学び続けてきたのです。
フラメンコの魅力は、身体を大きく動かすことだけではありません。歌やギターの音を聴き、周囲の踊り手と呼吸を合わせ、自分の感情を表現することにもあります。
山口さんは、現地の年配の人々が踊るフラメンコにも強く惹かれています。
長い人生を歩んできた人の表情や身のこなしには、その人にしか出せない味わいがあると感じているのです。
踊りの上手さだけを追い求めるより、人生そのものが表れるようなフラメンコを踊りたい。そうした憧れが、現在も学び続ける原動力になっています。
山口智子の豆知識④|自宅の一室にはフラメンコ用の床
2026年5月の『A-Studio+』では、自宅の一室にフラメンコを練習するための板を敷いていると明かしました。足で床を打つ音が響くため、唐沢寿明さんから音について言われることもあるそうです。好きな踊りをいつでも楽しめるよう、自宅にも練習環境を整えています。
2026年10月に語った、デコルテと姿勢への意識
山口さんが日常生活で意識している美容習慣として、2026年10月のラジオで明かした姿勢へのこだわりも興味深いものです。
10月3日放送のbayfm『山口智子 ベサメムーチョ』では、肌やデコルテの美しさについてリスナーから質問が寄せられました。
山口さんはその質問に対して、普段から胸を張り、できるだけ姿勢を意識していると説明しました。
この習慣には、スペインでのフラメンコ修業が深く関係しています。
現地の先生から、踊っているときに下を向かないよう何度も注意されたというのです。
自分では前を向いているつもりでも、日常生活では意外に下を向く時間が多いことに気づいたそうです。
特にスマートフォンを見るときには、自然と視線が下へ向かいます。
そこで山口さんは、胸を張ることに加え、視線をまっすぐ前へ向け、下腹部を引き締めるイメージを意識するようにしていると語りました。
フラメンコの先生から学んだ姿勢への意識が、普段の生活にも生かされているのです。
美容について尋ねられたときに、化粧品の名前だけでなく、普段の立ち方や視線の向け方を紹介したところにも、山口さん独自の美容観が表れています。
スペインでの学びを日本での暮らしにも取り入れ、日常の小さな動作にも意識を向ける。そんな習慣が、山口さんの自然体な立ち姿にもつながっているのでしょう。
5.休息と生活リズム|長期休暇と心地よく過ごすための工夫
「休め休み推進本部」を立ち上げた理由
世界を旅し、フラメンコを学び、映像制作にも取り組む山口さんですが、近年は休息についても真剣に考えるようになりました。
2026年5月のラジオ出演では、自分の中に「休め休み推進本部」を立ち上げたと、ユーモラスに説明しました。
その背景にあるのは、仕事にしっかり向き合うためにも、まとまった休みを取ることが大切だという考え方です。
ここ数年は毎年約1カ月半の休暇を設け、スペインでフラメンコを学ぶ時間を大切にしていると話しています。
2026年春には、スペインを中心にポルトガルやフィンランドにも足を延ばしました。
『文藝春秋』の対談では、南スペインでの厳しいフラメンコ修業を終えた後、ポルトガルで大好きなファドを聴き、ヘルシンキでゆっくり過ごしてから帰国するという旅の流れを紹介しています。
ファドはポルトガルの伝統的な歌唱文化であり、山口さんにとって、フラメンコと同様に心を動かされる音楽の一つです。
昼間は身体を動かして学び、夜には音楽を楽しみ、旅の終盤にはゆったりとした時間を過ごす。
山口さんの長期休暇は、学びと楽しみ、活動と休息を自分らしい形で組み合わせた時間になっています。
本人は、心が求めることを後回しにせず、自分の時間を大切に使いたいと考えています。
忙しい日々の中でも、自分が心から取り組みたいことを見つけ、そのための時間を確保する。そうした暮らし方が、山口さんの現在の働き方にも反映されているのです。
肌触りのよい衣服と、旅先でのくつろぎ
長距離の飛行機移動や海外滞在を繰り返す山口さんにとって、身につけるものの快適さも重要です。
2024年の『OurAge』では、オーガニックコットンやシルクなどの自然素材を好むと話しています。
肌に触れたときの心地よさを大切にしており、飛行機での移動や時差のある生活でも、自分が気持ちよく過ごせる服を選んでいるそうです。
2026年にはリネン素材にも関心が高まり、スペインで気に入った服をまとめて購入したという話も披露しました。
長い移動や慣れない場所での滞在が続くときにも、着慣れた素材や自分の好きな服を身につけることが、山口さんにとってくつろぎの一つになっているのでしょう。
また、旅先で使うものについては、長年の経験をもとに必要なものを選んでいます。
化粧品やヘアケア用品をシンプルにすることも、その工夫の一つです。
必要なものを厳選しながら、現地でしか出会えない文化や品物を楽しむ。その両方を大切にしているところに、山口さんらしい旅の楽しみ方が表れています。
山口智子の豆知識⑤|旅先で見つけた工芸品のために予備バッグ
山口さんは旅先で現地の工芸品や民族衣装など、そこでしか出会えないものを見つけるのが大好きです。帰国時に荷物が増えることを見越して、大きく広がる折りたたみバッグを持参しているそうです。世界の文化への好奇心が、旅の持ち物にも表れています。
6.旅と世界の音楽文化|50カ国以上を巡ったライフワーク
海外の美術を追いかけて、日本文化の魅力を再発見
山口さんは30代頃から世界の文化に強い関心を持つようになり、2024年の『OurAge』では、それまでに50カ国以上を訪れてきたことが紹介されています。
俳優として多忙な日々を過ごしていた頃、仕事の合間に少し心の余裕が生まれ、世界をもっと知りたいと思うようになったそうです。
そこで海外の美術や文化を紹介するドキュメンタリーの仕事にも積極的に取り組みました。
フランスでは、ゴッホやドガ、ロダンなどの芸術家たちの人生を追いかけました。
その中で、ヨーロッパの芸術家たちが日本の浮世絵に強い影響を受けていたことを知ります。
異国の地に立ったからこそ、北斎や広重などの日本文化が世界に与えてきた影響の大きさに気づいたのです。
その後は日本各地の伝統工芸にも関心を広げ、職人たちの技術やものづくりへの思いを取材するようになりました。
東京で日本の手仕事の作品を集めたセレクトショップを開いていた時期もあるそうです。
職人たちが長年培ってきた技術や、美しいものをつくろうとする情熱に触れることで、山口さん自身も、ものづくりに携わる人として大切にしたいことを学んできました。
世界へ出かけることが、故郷である日本の魅力を新しい視点で見つめ直すきっかけにもなったのです。
10年間で26カ国を巡った「LISTEN.」
そうした文化への関心から発展したのが、世界各地の伝統音楽を記録する映像プロジェクト「LISTEN.」です。
2010年頃から取り組み、約10年間で26カ国を訪れ、それぞれの土地に根付いた音楽や踊りを映像に残してきました。
山口さんが魅力を感じているのは、音楽が人々の日常生活と深く結びついていることです。
喜びや悲しみを歌に込め、人生の節目には人々が集まって踊る。そうした文化には、その土地で生きてきた人々の思いが表れています。
山口さんは、長い時間をかけて受け継がれてきた音楽を、未来の世代にも伝えたいと考えています。
映像作品だけでなく、音楽を体験できる書籍として、その活動を伝える取り組みも続けてきました。
2026年10月には「LISTEN.『WHITE NIGHT 白夜』」の開催も案内され、長年のライフワークを現在も続けています。
俳優として演じることと、世界の文化を映像として残すこと。活動の形は違っていても、人の心に残るものをつくりたいという思いが、山口さんの仕事をつないでいるのでしょう。
大人になって再発見する日本の魅力
世界各地を巡ってきた山口さんですが、近年は日本国内の旅にも改めて関心を向けています。
2024年の『OurAge』では、修学旅行で訪れた頃には十分に楽しめなかった奈良へ、大人になってから再び出かけたことを紹介しました。
同じ場所でも、人生経験を重ねることで見える景色は変わります。
若い頃には気づかなかった文化や歴史の魅力が、今なら新鮮に感じられる。その発見を楽しめることも、大人の旅ならではの喜びなのでしょう。
2023年からは、日本各地を巡るYouTubeチャンネル『山口智子の風穴!?』も展開しています。
2026年10月1日には、唐沢寿明さんとともに宮城県石巻市の「いしのまき観光大使」に就任しました。
世界50カ国以上を訪れてきた経験を生かしながら、日本各地の文化や人々の魅力を伝える活動も広がっています。
世界の旅と日本の旅を通じて、山口さんは新しい人々と出会い、地域の文化を知ることを楽しんでいます。
そうした出会いが、現在の山口さんの活動をさらに豊かなものにしているのでしょう。
山口智子の豆知識⑥|旅館の跡継ぎになるはずが、朝ドラで女将役に
山口さんは栃木県の旅館で育ち、家業を継ぐことを期待されていました。しかし自分の道を探して東京へ出た後、偶然受けたNHKのオーディションで『純ちゃんの応援歌』のヒロインに選ばれます。不思議なことに、その作品で演じたのは旅館の女将になる女性でした。本人も印象的な巡り合わせとして振り返っています。
7.唐沢寿明との結婚生活|食事と自由を大切にする夫婦のかたち
1995年に結婚した二人の独特な生活スタイル
山口智子さんと唐沢寿明さんが出会ったのは、1988年のNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でした。
ドラマでは姉弟役として共演し、その後交際へと発展。1995年に結婚し、2025年には結婚30周年を迎えました。
俳優として長年活躍してきた二人ですが、生活の楽しみ方には大きな違いがあります。
山口さんは世界を旅して踊り、人々との交流を楽しむことが大好き。一方の唐沢さんは、自宅やホテルでゆっくり過ごす時間を好むそうです。
2026年5月のラジオでは、前年に二人で約40日間、スペインとポルトガルを旅したことを振り返りました。
山口さんは現地を歩き回り、フラメンコや食文化を楽しんでいた一方、唐沢さんはホテルの部屋で動画を見て過ごす時間が多かったそうです。
外から帰ってきた山口さんが、唐沢さんが出かける前と同じ姿勢で座っていることに驚いたというエピソードもあります。
二人は同じ場所に滞在していても、それぞれの好きな方法で旅を楽しんでいるのです。
唐沢さんは山口さんがフラメンコの修業へ出かけることについても、自由に送り出しているといいます。
2019年の『VOGUE JAPAN』でも、山口さんは、唐沢さんが自分の好きな活動を気持ちよく応援してくれることに感謝していました。
相手の好きなことを尊重しながら、自分自身の時間も大切にする。そんな関係が、長い夫婦生活の特徴になっています。
共通の楽しみはスペイン料理と外食の時間
旅行の過ごし方は異なる二人ですが、スペインのバル料理については共通の好みがあります。
2026年6月の『人生最高レストラン』では、夫婦で通う東京・中目黒のスペイン料理店を紹介しました。
山口さんにとって、食事は夫婦でゆっくり会話する大切な時間でもあります。
2024年のテレビインタビューでは、自宅で食事をすると7分ほど、長くても15分ほどで食べ終わってしまうと語りました。
そのため、外食の機会を大切にし、料理が運ばれてくるまでの時間や、さまざまな料理を味わう時間を楽しんでいるそうです。
また、山口さんは体調がよくないときには無理をして料理をせず、自分が作りたいと感じるときに料理をするという考え方も明かしています。
唐沢さんが洗い物をすることもあり、日々の家事や食事についても、互いの生活のペースを尊重しながら暮らしている様子が伝わってきます。
夫婦で過ごす時間と、それぞれが自分の好きなことに集中する時間。その両方を大切にしているところに、山口さん夫妻らしい生活があります。
山口智子の豆知識⑦|夫婦そろって石巻市の観光大使に
2026年10月1日、山口智子さんと唐沢寿明さんは、そろって宮城県石巻市の「いしのまき観光大使」に就任しました。それぞれの活動を大切にしてきた二人が、地域の魅力を伝える役割を一緒に担うことになった、結婚31年目の新しい出来事です。
お互いの人生を尊重する家族観
山口さんは2016年の『FRaU』のインタビューで、唐沢さんとの間に子どもを持たない人生を選んだことについても語っています。
結婚や家族のあり方について、自分たちが納得できる生き方を大切にしてきた二人です。
長年の夫婦生活を通じて、それぞれの好きなことや人生の目標を尊重しながら歩んできました。
山口さんは近年のテレビ出演でも、互いに異なる価値観を持つことへの感謝を語っています。
同じ趣味を共有する時間もあれば、それぞれが自由に過ごす時間もある。
相手の人生を尊重し、自分自身の好奇心も大切にする関係が、山口さんの長期の旅やフラメンコへの挑戦を支えてきた部分もあるのでしょう。
8.山口智子の人生観と仕事|俳優人生、人とのつながり、これからの挑戦
『ロングバケーション』から2026年の『GIFT』まで
山口智子さんは1988年の『純ちゃんの応援歌』で俳優デビューして以来、数々の作品に出演してきました。
1990年代には『ダブル・キッチン』『29歳のクリスマス』『王様のレストラン』などで人気を集め、1996年の『ロングバケーション』では木村拓哉さんとともに主演を務めました。
『ロングバケーション』は、仕事や恋愛に悩みながら、自分の人生を模索する登場人物たちの姿が多くの視聴者の共感を集めた作品です。
その後も『なつぞら』『監察医 朝顔』などに出演し、俳優としての活動を続けてきました。
2026年には、車いすラグビーを題材にした日曜劇場『GIFT』にも出演。山口さんは独特の感性を持つアーティスト・坂本広江を演じています。
この作品について山口さんは、スポーツを通じた物語であると同時に、一人ひとりが自分の人生をどう生きるかというテーマが込められていると語りました。
また、主演の堤真一さんについても、長い年月それぞれの場所で挑戦してきた同志のような感覚があると、公式コメントで紹介しています。
山口さんが演じる坂本広江は、玉森裕太さんが演じる坂本昊の母親という役どころです。
俳優として長年活動してきた現在も、新しい作品に挑戦し、そこから新しい学びを得ようとしている姿勢が感じられます。
『GIFT』の公式インタビューでは、勝ち負けだけで人生の価値を決めることについても考えを語っています。
長年にわたって世界の人々と交流し、それぞれの生き方に触れてきた山口さんにとって、一人ひとりが自分の人生をどう生きるかという作品のテーマは、深く共感できるものだったのでしょう。
水原希子との交流に表れた、踊ることへの共感
山口さんの交友関係の中で、音楽や踊りへの思いを共有している人物の一人が水原希子さんです。
二人は2015年のドラマ『心がポキッとね』で共演したことをきっかけに出会いました。
2022年の『with』の対談では、音楽を聴いたときに自然と身体を動かしたくなる感覚について語り合っています。
山口さんは、音楽に合わせて心のままに踊れる人を魅力的だと感じており、水原さんの自由な感性にも共感を寄せています。
世代やキャリアの違いがあっても、好きなことに夢中になる喜びを共有できる関係です。
また、2026年の『A-Studio+』では、デビュー作からの縁がある笑福亭鶴瓶さんとも、フラメンコや夫婦生活について楽しく語り合いました。
長い年月を経ても続いている人間関係と、新しい文化を通じて生まれる出会い。その両方が、山口さんの人生を豊かにしているのでしょう。
山口智子の豆知識⑧|将来の目標は「愉快なばあちゃん」
2024年の『OurAge』では、将来は愉快なおばあちゃんになりたいという思いを語っています。人生経験を重ねることで、新しい面白さや魅力が生まれていくことを楽しみにしているという、山口さんらしい目標です。
山口さんのこれまでの歩みを振り返ると、好きなことに夢中になりながら、年齢とともに新しい楽しみ方を見つけてきたことがわかります。
旅館の跡継ぎとして育った少女が俳優となり、人気ドラマで活躍した後には世界の文化を記録する活動に情熱を注ぐようになりました。
若い頃に熱中していたフラメンコも、一度離れた後にスペインで新しい魅力を発見しました。
60代になった現在は、まとまった休暇を取って踊りを学び、身体の姿勢を見つめ直し、自分に合うスキンケアや衣服を選びながら暮らしています。
俳優として新しい作品に挑戦し、日本各地の文化を伝える活動にも取り組む。山口さんの好奇心は、今もさまざまな方向へ広がり続けています。
年齢を重ねることを、自分の可能性を広げる機会として受け止めているところに、山口さんらしい魅力があります。
まとめ|山口智子の美容法と健康習慣から見えるもの
山口智子さんの美容法や健康習慣には、オールインワンのスキンケア、クリームシャンプー、日焼け止め、マヌカハニー、ヨーグルト、昆布茶、フラメンコ、姿勢への意識、旅先で歩くこと、長期休暇など、さまざまな具体的な習慣があります。
それぞれの習慣を通して見えてくるのは、自分にとって心地よいものを選び、好きなことに夢中になれる時間を大切にする姿勢です。
食べ物をおいしく味わい、音楽に合わせて身体を動かし、知らない土地の人々と交流する。普段の暮らしでも胸を張って前を向き、自分らしい姿勢を意識する。
そして仕事にしっかり向き合うために、まとまった休みを取り、自分の心が求めることに集中する時間も大切にしています。
夫の唐沢寿明さんとの生活では、お互いの自由を尊重しながら、共通の楽しみである食事の時間を共有してきました。
90代まで活動的だった祖母の姿に影響を受け、俳優として活躍し、世界50カ国以上を旅してきた山口さん。
62歳になった今も、新しいことに挑戦し続けています。
その自然体な美しさと豊かな表情の背景には、年齢を重ねるほどに自分の人生を楽しもうとする、自由で前向きな生き方があるのでしょう。