デヴィ夫人の美容法・健康習慣|スキンケア・愛用コスメ・食生活・社交ダンス・歯のケア

デヴィ夫人の美容法・健康習慣|スキンケア・愛用コスメ・食生活・社交ダンス・歯のケア

OBARASOTARO

きらびやかなドレスに、ふんわりと整えられた髪、凛と伸びた背筋。デヴィ夫人ことデヴィ・スカルノさんは、インドネシア初代大統領スカルノの夫人として国際社交界に身を置き、現在はテレビ番組や講演、慈善活動などでも広く知られる存在です。1940年2月6日生まれ。2026年には86歳を迎えました。

初めてデヴィ夫人を知る人にとっては、テレビのバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』で出川哲朗さんと世界各地を旅する姿が身近かもしれません。しかし、その前半生は番組の印象からは想像しにくいほど大きな転機の連続でした。東京で生まれ育ち、若いころにインドネシアのスカルノ大統領と結婚。政変を経てフランスに渡り、パリの社交界で「東洋の真珠」と呼ばれたのち、実業家、国際文化人、タレントとして活動の場を広げてきました。著書『デヴィ・スカルノ回想記 栄光、無念、悔恨』や『選ばれる女におなりなさい』にも、その独自の人生観が表れています。

華やかな装いの裏には、帰宅後のクレンジング、細かな歯の手入れ、長年続けてきた社交ダンスといった日常のこだわりがあります。会食や海外ロケも楽しみながら、本人が実際に語ってきた美容と健康への姿勢をたどります。

注目したいのは、美しさを肌や体型の話だけで終わらせず、音楽、絵画、人との交流、そして新しい挑戦への意欲と結びつけていること。ここでは本人の公式ブログ、取材、テレビ番組の記録などをもとに、年代ごとの発言を区別しながら、デヴィ夫人ならではの美容と健康への考え方をたどります。

1.86歳のデヴィ夫人が考える「美しさ」と人生の楽しみ方

美しいものに囲まれ、毎日10回の感動を見つける

デヴィ夫人が美について語るとき、化粧品よりも先に登場するのが、美しいものに触れる生活です。2022年8月の本人公式ブログでは、音楽、絵画、文学、アート作品、宝石などを愛するものとして挙げ、毎日10回は感動するよう心がけていると紹介しました。大がかりな出来事でなくても、花や窓の外の景色に心を動かす時間が大切なのだと、同時期の『美ST』取材でも説明しています。

この姿勢には、世界各地で多くの文化や人々に触れてきた経験が重なります。豪華なドレスやジュエリーも、単に所有しているものではなく、その色や造形を味わい、場に合わせて身につける楽しみの一部。デヴィ夫人にとって美容は鏡の前で完結するものではなく、日々をどのような気持ちで過ごすかという話につながっているようです。

2026年2月9日、86歳の誕生日を祝うチャリティーパーティーで若さについて尋ねられたデヴィ夫人は、その秘訣を「精神力」と表現しました。毎朝鏡に向かい、自分に年を取らないと言い聞かせること、美しいものや愛するものに囲まれることを挙げています。これは年齢による身体の変化を否定する科学的な方法という意味ではなく、本人が大切にしている心の持ち方として受け止めたい発言です。

自分にはまだできることがある、今日は新しい喜びを見つけられる。そんな積極性は、高齢になってからも新しい企画や海外ロケに挑んできた仕事ぶりにも重なります。美容への関心と、人生を面白がる好奇心とが、本人の中では別々のものではないのでしょう。

2025年公開の本人インタビューでは、一日一日を心が躍る瞬間とともに過ごしてほしいという思いを語っています。美しいものを鑑賞し、明日も楽しみな出来事をつくる。その生活観が、デヴィ夫人の言葉に一貫して流れています。美しいものを鑑賞する時間と新しい仕事への挑戦は、本人にとってどちらも生活に彩りを添えるものなのでしょう。

デヴィ夫人の豆知識①|幼いころの絵の才能

子どものころから絵を描くのが得意で、暮らしが厳しいなかでも母親が内職で費用を工面し、絵の先生に習わせてくれたそうです。大人になってからの美術への深い関心を考えると、印象的な幼少期のエピソードです。

2023年の本人取材では、感動する対象として美しい音楽や絵画だけでなく、かわいい犬や花も挙げています。「毎日10回感動する」という言葉は、壮大な舞台での出来事を求めるというより、目の前にあるものへの関心を失わないという意味合いが強いようです。世界を舞台に活動し、著名人と交流してきた人が、小さな花や犬のしぐさを同じ「感動」として語る。その幅の広さが、この人の魅力をいっそう親しみやすくします。

一方、文化や芸術への思いは鑑賞する楽しさだけにとどまりません。金融広報中央委員会「知るぽると」の本人インタビューでは、1990年に音楽家を支援するイブラ国際音楽財団を設立し、シチリア島でのコンクールや、入賞者の演奏活動を支えてきた経緯も紹介されています。美しいものに触れることと、その才能を世の中へ送り出すことが、本人の暮らしの中でつながっているのです。

2.毎日のスキンケアと、自分で仕上げる華やかなメイク

疲れて帰宅してもメイクを落とす、冬でも冷水で洗顔

美容について「特別なことは何もしていない」と語るデヴィ夫人ですが、2022年の公式ブログでは、82歳になるまで続けてきた二つの習慣を明かしています。一つは、どんなに疲れていてもメイクを落としてから眠ること。もう一つは、冬の朝でも冷たい水で顔を洗うことです。華やかな社交の場から夜遅く帰っても、顔を洗うことだけは省略しない。この当たり前を繰り返す姿勢が、本人にとっての基本になっています。

この洗顔方法は本人が長年続けてきた個人的な習慣で、肌に合う洗い方や温度は人それぞれです。むしろ面白いのは、豪華な美容アイテムの話よりも先に、帰宅後の小さな手順を本人が繰り返し挙げていることです。夜更けまで続く社交の予定があっても、最後は自分自身で整える。その意識に、外から見える華やかさとは別の几帳面さがのぞきます。

「美容は特別なことをしていない」と語る本人が、撮影前には美容液や美顔器を使い、目元の化粧も自分で仕上げるという対比も興味深いところです。テレビや写真で見る完成した姿の裏には、長く身につけてきた技術と好みがあります。自分に似合う色を知り、つけまつげの位置を調整し、どんな場でも納得できる身支度をして臨む。商品を何種類使っているかよりも、毎回の準備を自分の手で行うことに本人の美意識がよく表れています。

もっとも、本人も肌の変化に驚くことはあります。2024年9月、84歳だったデヴィ夫人は、自身のSNSで目尻や額の様子が気になった朝について率直につづりました。前年12月以来、約10か月も肌のメンテナンスに行っていなかったことに気づき、若いころの写真とともに近況を紹介したのです。普段は堂々と年齢と向き合っている人が、鏡の前で思わず驚いたという話には、どこか人間味があります。

値段でも知名度でもなく、自分が気に入ったものを使う

2019年12月に公開された『VOCE』の取材では、デヴィ夫人の美容アイテム選びが具体的に紹介されました。撮影の直前にはスプレーガン型の美顔器と美容液を使うことがある一方、フェイスマスクには比較的手に取りやすい価格帯の「肌美精 超浸透3Dマスク」も選んでいました。高額な美容液と手頃なシートマスクが同じ愛用品のなかに並ぶところに、ブランドや価格に縛られない本人の好みが表れています。

これらは2019年当時の取材で紹介された品々で、その時々の本人の選び方を伝えるものです。何を使ったか以上に、誰かの評価だけで選ばず、自分で納得して選ぶという態度に、デヴィ夫人らしさがあります。

印象的な大きな目元も、ただプロに任せているわけではありません。同じ『VOCE』取材では、ベージュやブラウンで陰影をつけてから、つけまつげとマスカラを使う目元のメイクを自分で行っていると話しています。自分の顔のどこを際立たせたいのかを把握しているからこそ、華やかな装いにも一貫した雰囲気が生まれるのでしょう。

数多くの人に見られる仕事を続けるうえで、身支度を自分で整える時間には、舞台に上がる前の気持ちの切り替えという面もありそうです。毎日のセルフメイクには、長年培った感覚を大切にする姿勢が見えてきます。

デヴィ夫人の豆知識②|美容液の開発にも関わった

2022年の『美ST』取材では、自身が開発に関わった美容液「ビサンテファーストセラム」も紹介。使う側だけでなく、製品づくりにも関心を寄せていたことが分かります。

3.ボリュームのある髪と、徹底した歯のケア

ヘアスプレーを使うからこそ、洗い上がりにこだわる

デヴィ夫人のトレードマークの一つが、ふんわりと高さのあるヘアスタイル。セットの際にヘアスプレーを使う機会が多いため、本人はシャンプーの洗い上がりにこだわってきました。2019年の『VOCE』では「フロムアース エナジーシャンプー ムウム」を紹介し、2022年の『美ST』では、美容室で使われていたことをきっかけに同じシャンプーを10年以上気に入っていると明かしています。

82歳で28本すべて自分の歯。歯ブラシの使い分けにも驚き

顔や髪と同じくらい、あるいはそれ以上に細やかな話が出てくるのが歯の手入れです。2022年の「歯が命アワード」では、82歳の時点で28本すべてが自分の歯だと紹介されました。本人が説明した歯磨きの回数は1日に最低5回。食後や間食後にも磨き、時には6〜7回になることもあるといいます。

歯のケアへの関心は、単に口元の見た目だけに向いているわけではありません。2022年の表彰式では、年齢を重ねても自分の歯で硬いものを食べられるのが嬉しいと説明しています。また、若いころは硬いブラシで磨いていたものの、その後は柔らかい歯ブラシを選ぶようになったとも語っています。長い年月のうちに道具や磨き方を変えながら、自分が納得する方法を探してきたことが分かります。

その細やかさは使う道具にも表れています。2023年8月の歯科啓発イベントでは、自宅に歯ブラシを約20本用意して使い分け、外出時にも携帯することを語りました。注目したいのは本数そのもの以上に、自分の歯を大切にしたいという思いを長年持ち続けてきた点です。

ニューヨークで暮らした際、歯科検診のために仕事を離れることが自然に受け入れられる様子を見たことも、歯への意識につながったと語っています。外出時には携帯用の歯ブラシを持つという2023年の話と合わせると、歯の管理を生活の予定の一つとして大切にしてきた様子が見えてきます。

2022年の取材では、赤ワインやコーヒーも楽しみ、年2回の歯科検診を受けていると話しました。本人の細かな歯磨きの手順は個人の体験談であり、読者にはそれぞれの歯の状態に合わせて歯科専門家に相談する姿勢が大切です。

デヴィ夫人の豆知識③|歯の話をしたイベントでみちょぱと共演

2023年8月の歯科検診啓発イベントでは、モデルの池田美優さん(みちょぱ)と登壇。自分の歯を大切にする考えを語り、若い世代にも歯の手入れについて考えてほしいと呼びかけました。

『世界の果てまでイッテQ!』で共演するイモトアヤコさんの歯並びについては、2022年の「歯が命アワード」で助言した経験を語り、2023年の歯科啓発イベントでも話題にしています。歯への関心が身近な共演者への率直な言葉にも表れているエピソードですが、容姿への本人の見方を一般的な美の基準として示すものではありません。

4.「まごわやさしい」を軸にした食生活と体型への意識

豪華な会食の日も、自宅の食事は意外に素朴

国際的な社交の場に出る機会が多いデヴィ夫人の食事には、フランス料理やイタリア料理、パーティーでの会食といった華やかな一面があります。その一方で、2017年に出演したフジテレビ『その原因、Xにあり!』では、約20年前から「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を意識していると紹介されました。豆、ごま、わかめなどの海藻、野菜、魚、しいたけなどのきのこ、いも類を食卓に取り入れるという考え方です。

番組で示された献立は、豆腐・わかめ・じゃがいもの味噌汁、キャベツとしいたけの炒め物、ほうれん草のごまあえ、サバの塩焼き。きらびやかなイメージとは対照的な、身近な家庭料理が並びました。食生活が豪勢な料理一辺倒ではないという事実は、本人の日常を知るうえで面白い発見です。

別の本人取材では、夜に会食の予定が入りやすいので昼は和食を中心にすること、白いご飯が好きでも玄米などを混ぜて量を意識することが紹介されています。また、2020年のインタビューでは、肉を食べる際に脂身を取り除くと語りました。外食を楽しむ日と、自宅で食べ方を調整する日。その両方があることを描けば、本人の生活はより立体的になります。

食事回数については時期による違いもあります。2017年のテレビ出演では朝食を取らず、昼と夜の2食と紹介されました。一方、2023年の取材では、朝に果物とコーヒーを口にする日や、卵、キャビア、数の子などを好む一面も語っています。社交の予定や生活の変化に合わせた食卓の様子として、それぞれの時期を区別して読むと人物像がより鮮やかになります。

デヴィ夫人の豆知識④|宮殿への招待状にもドレスコード

2026年8月のインドネシア独立記念式典では、朝と夕方の式典それぞれに服装の指定があり、招待状は立派な箱に収められて届いたと本人が振り返っています。長年の国際儀礼を知る人ならではの思い出です。

同じ2023年の取材では、シャンパンを楽しむ機会が多いことも率直に語りました。特別な会食と、家での味噌汁や焼き魚。どちらも生活の一部である点が、デヴィ夫人の食卓の面白さです。飲酒については本人の過去の生活として紹介し、健康習慣として勧めるものではありません。

同じ取材で印象的なのは、イタリアから帰国したその日にファッションショーへ出かけ、その後は友人との食事を楽しんだという話です。本人は機内で映画を見ながら休み、飛行機での移動にも慣れていると説明しています。華やかな生活の一日が具体的に見えるエピソードであると同時に、短い睡眠や飲酒量を健康づくりの模範にしてはいけないことも明確にしておきたい部分です。

5.社交ダンス、ストレッチ、スキー。挑戦を楽しむ運動習慣

30年近い社交ダンスと、眠る前のストレッチ

デヴィ夫人の健康習慣を語るとき、欠かせないのがダンスです。2017年のフジテレビ番組では、当時すでに約30年にわたり社交ダンスに親しみ、週に1回1時間の練習を行っていると紹介されました。同じ番組では、寝る前の15分間のストレッチも10年以上続けてきたと説明しています。2020年の取材では、タンゴやワルツ、フォックストロットなど複数の競技ダンスに取り組んでいると語っていました。

ダンスには、姿勢を意識しながら音楽に合わせて身体を動かす楽しみがあります。デヴィ夫人の場合は、舞台で美しく見えるように立つこと、人と息を合わせること、決められたステップを覚えて踊ることまで含めて、自分が好きな活動として続けてきた点が印象的です。

2022年に公開された本人取材では、朝に家の窓を開けて外の空気を入れ、その間に「ゲッタマン体操」から肩まわりや肩甲骨をほぐす動きを取り入れていると紹介されました。ただし本人は、取材時点では少し休みがちだとも率直に話しています。自分の気に入った動きを生活に取り入れながら、ときには休むこともある、率直な日常の一面です。

また、2022年の「歯が命アワード」では、その年の冬にスキーへ2回出かけ、夏にはスキューバダイビングを行い、日常では自宅の階段の上り下りを身体を動かす目安にしているとも語っています。テレビの海外ロケで挑戦的な企画に参加することも含め、身体を動かす場面が一種類に限られないのが特徴です。

社交ダンスは、ただ長年続けているだけではありません。2022年には舞台でのダンスに向けてレッスンを重ねたことも本人のブログで発信しています。ステップを覚え、相手と動きを合わせ、人前で披露するという過程には、華やかな本番だけでは分からない準備があります。

これらは、本人の身体能力を一般の人がそのまま再現できるという話ではありません。むしろ、自分が面白いと思うことを見つけ、その活動に必要な練習へ向き合ってきたことが、デヴィ夫人の人物像を際立たせています。

デヴィ夫人の豆知識⑤|撮影で赤いじゅうたんを疾走

2022年の『VOCE』撮影では、ハイヒールを履いたまま赤いじゅうたんを走る場面があり、撮影スタッフを驚かせました。身のこなしを実際に見せることも、本人にとっては挑戦の一つだったようです。

6.社交生活とともに歩む睡眠・休息のスタイル

華やかな夜の予定と、取材で語った睡眠時間

美容や健康について質問されると、デヴィ夫人は模範的な生活を送っているように装わず、時には自分の不規則な暮らしを冗談めかして話します。2022年の『美ST』では、前夜は会食があり、帰宅後に宝石を外して顔を洗い、午前2時に眠り、朝7時には目が覚めたという具体的な一日を振り返りました。長年の睡眠不足や社交の場での飲酒についても率直に語っています。

仕事が続く日々にも、音楽会に足を運ぶ時間や、友人と食卓を囲む時間を大切にしてきました。2022年の取材で語った夜の過ごし方には、華やかな社交の場を楽しむ姿と、帰宅後に宝石を外して洗顔する丁寧な手順が同居しています。本人にとっての豊かな一日は、仕事、文化、人との交流、日常の身支度が一続きになっているのでしょう。

ただし、2022年当時に語った睡眠時間はそのときの記録です。心身の休養に必要な時間は人それぞれ異なるため、本人のエピソードを一般的な睡眠の目安と混同せずに紹介します。

デヴィ夫人の豆知識⑥|30年前のドレスが現役

2022年の『美ST』には、約30年前に購入したハナエモリの赤いドレスを着て登場。思い出の衣服を大切に持ち続け、再び着こなす楽しみも、夫人のファッション観を物語ります。

7.ハイヒールと姿勢、そして好きなものに囲まれる美意識

身体のラインを意識した装いと、背筋を伸ばす習慣

デヴィ夫人といえば、ドレスにハイヒールという姿を思い浮かべる人も多いでしょう。2020年のインタビューでは、身体のラインが分かりにくいゆったりした服よりも、ウエストの形がはっきりした衣服を選ぶと話しています。本人にとってファッションは、着るものの華やかさだけでなく、自分の姿勢や振る舞いを意識するきっかけにもなっているようです。

2022年の取材では、10cmほどのハイヒールを履く姿も紹介されました。若いころからハイヒールに親しんできた本人の経験を示すものですが、高いヒールを履けば健康になるという意味ではありません。靴の高さではなく、長年培われた歩き方や服装への美意識が重要なテーマです。

本人にとってハイヒールは、外見を飾るだけの靴ではなく、気持ちを切り替える装いでもあります。2023年の発表会では、ニューヨークで暮らしていたころ、ハイヒールで何ブロックも歩き、ときには走っていたと回想しました。『イッテQ!』のロケで共演した若い出演者たちが慣れないヒールに苦労した一方、自分は歩き続けられたという思い出も語っています。長く続けてきた個人の経験であり、高いヒールを一般に勧める意図ではありません。

絵画や宝石を愛する感性と、人とのつながり

美術品やジュエリーへの関心は、ドレス選びにも反映されています。『美ST』のインタビューでは、ネイビーのドレスに合わせてタンザナイトのジュエリーを選んだと紹介されました。色の組み合わせに意味を持たせ、華やかな場を自分の好みで演出する。その細部への意識が、長年変わらない個性を形づくっています。

2026年の誕生日を祝う会では、杉本彩さん、神田うのさん、錦野旦さんらも姿を見せました。デヴィ夫人が続ける慈善活動と社交の場は、人との出会いや美しい衣装を楽しむ機会であると同時に、自分の関心を社会へ向ける場でもあります。ただし、会への参加という事実だけで、全員と私的に親密な関係にあると判断することは避けたいところです。

デヴィ夫人の豆知識⑦|ハイヒールで平均台?

2022年のテレビ出演では、ハイヒールを履いたまま平均台を歩き、頭に本を載せることもできると話して共演者を驚かせました。長年の習慣から生まれた、本人ならではのエピソードです。

芸術への愛着には、将来の構想もあります。2025年の取材では、自宅に集めてきた絵画や彫刻、アンティーク、衣装などを展示できる美術館をつくりたいという希望を語りました。美しいものを自分だけで楽しむのではなく、次の世代にも見てもらえる形で残したいという思いです。10代のころに母親の支えで絵を学び、80代になって美術館の夢を語る。その長い時間のつながりは、単なる贅沢品の収集としては語りきれない人生の物語です。

また、愛犬たちとの暮らしも本人の情緒的な支えとして度々登場します。動物愛護への関心からNPOなどの活動にも取り組み、2025年の取材では、亡くなった後も愛犬たちと一緒にいたいという考えを語っていました。動物と過ごす毎日の小さな喜びも、美術品や音楽と同じように、本人が大切にする「心を動かすもの」の一つなのです。

その愛情が具体的に伝わったのが、2026年1月の愛犬モカとの別れです。本人はSNSで、神戸での講演をきっかけに迎えた栗色のプードルだったこと、小さな犬たちの面倒をよく見ていたことを振り返りました。14歳で亡くなったモカを最後まで抱いて見送れたことにも触れています。きらびやかな装いや行動力が注目される一方で、家の中では犬たちを家族として見守り、その別れを深く悲しむ人でもあるのです。こうした日々の関係を知ると、本人が「愛するものに囲まれて暮らす」と語る言葉にも、より具体的な輪郭が生まれます。

8.家族への思い、共演者との交流、そして挑戦を続ける生き方

家族を支えようと決めた少女時代から、世界の社交界へ

デヴィ夫人の華やかな人生の出発点は、決して恵まれた暮らしばかりではありませんでした。本人が『知るぽると』で語った幼少期の家庭は、父親が大工として働き、母親も内職をして家計を支える状況でした。学校から帰ったとき、母親が学費のために知人へ頭を下げている姿を知り、自分が働いて母を支えようと決意したそうです。

19歳でスカルノ大統領と出会い、結婚してインドネシアへ渡ったのち、政変と移住、娘の養育、実業家としての仕事など、多くの局面を経験しました。2026年の『ジャカルタ日報』の取材では、1980年代に自分の力で暮らしを築かなければならなかった当時を回想しています。86歳で語る「精神力」には、華やかな立場を離れてからの現実的な努力も重なります。

スカルノ元大統領との間には一人娘のカリナ(カルティカ)さんがいます。デヴィ夫人は自身の公式ブログで、ロンドンで暮らす娘との電話やメールのやり取り、幼いころからの家族写真を紹介してきました。娘の結婚式での姿や、孫キランさんと過ごした思い出も記録されており、「デヴィ夫人」という公の顔だけではない、母親と祖母としての表情が伝わります。スカルノ元大統領は1970年に亡くなっています。

孫キランさんが2024年にシカゴ大学へ進学した際には、デヴィ夫人は公式ブログで喜びをつづりました。そこでは単に名門大学への入学を祝うだけでなく、政治的な混乱によって学ぶ機会を得られなかったスカルノ家の若い世代の歴史にも触れています。教育を受けることを特別な喜びとして語る背景には、家族が経験してきた歴史への思いがあります。これは、本人が幼いころに働きながら学んだ経験と重ねて読むことのできる、興味深い話です。

2026年8月17日にはインドネシア独立81周年の記念式典に招かれ、ジャカルタのムルデカ宮殿を訪れました。本人によれば、式典に参加したのは約15年ぶり。宮殿の景色や航空ショー、旧友との再会に心を動かされ、インドネシアとのつながりを再確認する機会となったようです。

娘と孫との交流は、2026年のインドネシア訪問にもつながっています。『ジャカルタ日報』の取材では、同年8月に孫キランさんが現地の親族の結婚式に出席し、9月にはロンドンから娘カルティカさんも別の結婚式に出席したと語りました。離れて暮らす家族が、それぞれの場所からインドネシアの親族行事に参加していることがうかがえます。夫人の人生においてインドネシアが過去の舞台ではなく、現在も家族のつながりを持つ場所であることが伝わってきます。

出川哲朗さんやイモトアヤコさんと見せる、テレビでの別の表情

『世界の果てまでイッテQ!』では、出川哲朗さんとの海外ロケなどを通じて、社交界での凛とした姿とはひと味違う表情を見せてきました。旅先で新しいものに興味を持ち、時には周囲を驚かせる行動力は、本人が大切にしてきた好奇心を伝えます。

2017年には出川さんとメキシコを訪れ、ピンク色の湖での撮影や滝での企画に挑戦したことが報じられました。2019年のアイスランド編でも、厳しい環境の中で撮影に取り組んでいます。社交界で上品に着飾る姿とのギャップが話題になりますが、本人にとっては旅先で初めての景色や文化に触れることも楽しみの一つなのかもしれません。華やかな衣装だけを知る読者にとって、こうしたロケ歴は人物像をぐっと身近にするエピソードです。

2022年には、出川さんとの海外ロケへ久しぶりに出発する際、その旅への期待をSNSで伝えています。世界のさまざまな土地に足を運んだ経験を積み重ねてきた人が、なお次の行き先を楽しみにするところに、好奇心の強さが見えます。

イモトアヤコさんについても、デヴィ夫人は2020年に本人ブログでその仕事への情熱や責任感を称賛し、出川さんを交えた3人で旅行をしてみたいという希望を述べています。共演者を単に名前だけで紹介するのでなく、相手の仕事にどのような敬意を持っているかという発言まで掘り下げると、デヴィ夫人の人間関係がいっそう伝わります。

音楽や美術を愛し、ドレスや宝石で装うことを楽しみ、社交ダンスや旅先での挑戦にも意欲を見せる。デヴィ夫人の美容・健康習慣を調べると、どれか一つの方法がその人らしさを形づくっているわけではないことが分かります。毎日のクレンジングのような小さな行動もあれば、思い切って新しい体験へ飛び込む場面もあります。

86歳で語った「精神力」という言葉は、特別な美容アイテムの紹介とは違い、これまでの人生を通じて抱き続けてきた姿勢を短く表したものなのかもしれません。本人の生活をそのまま誰もがまねする必要はありませんが、好きなものを持ち、感動する機会を探し、年齢だけで新しい挑戦を諦めない。その考え方こそ、多くの人がデヴィ夫人に惹かれる理由の一つなのでしょう。

デヴィ夫人の豆知識⑧|大統領との出会いは文通から

スカルノ大統領との出会いについて、2022年放送の人生を振り返る番組では、偶然の出会いの後、約3か月間の文通を経てインドネシアに渡ったことが紹介されました。華やかな経歴の始まりにも、手紙のやり取りという意外な一幕がありました。

まとめ|デヴィ夫人の美容・健康習慣に通じるもの

今回確認できた本人の習慣には、メイクを落としてから眠ること、気に入ったものを自分で選ぶスキンケア、丁寧な歯の手入れ、和食を取り入れた食生活、長年の社交ダンスなどがあります。それぞれは別々の話題に見えますが、どれも自分の暮らしを自分らしく整えるという姿勢でつながっています。

もう一つ忘れられないのは、花や絵画、音楽、愛する人々に心を動かされる時間を大切にしていることです。デヴィ夫人の魅力は、外見を整える努力だけではなく、今日という一日を面白がろうとする意欲にも表れています。年齢を重ねても新しい物事に興味を持ち続ける。その生き方を含めて、デヴィ夫人ならではの美容と健康の物語として読むことができそうです。

参考情報

  1. デヴィ夫人公式ブログ「私が考える『美しさ』や『生き方』」(2022年)
  2. VOCE「デヴィ夫人のマイベストコスメを直撃取材!」(2019年)
  3. 美ST「デヴィ夫人(82歳)『死神はハイヒールで蹴飛ばす気でいますわよ』」(2022年)
  4. ORICON NEWS「83歳・デヴィ夫人、歯ブラシ20本の使い分けを語る」(2023年)
  5. フジテレビ「その原因、Xにあり!」2017年9月15日放送記録
  6. ジャカルタ日報「自力で生きるしかなかった」デヴィ夫人インタビュー(2026年)
  7. ひとたび「デヴィ夫人特別インタビュー02|変わることのない、きらめく存在として」(2025年)

※本記事は公開情報や本人インタビューをもとに構成しています。紹介する習慣は取材当時の内容を含みます。

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