テイラー・スウィフト(Taylor Swift)といえば、赤いリップ、シャープなキャットアイ、ブロンドヘア、そしてアルバムごとに変化するファッションやメイクまで、音楽とビジュアルを一つの世界観として作り上げてきたアーティストです。
2000年代にカントリー歌手として登場した頃の自然な巻き髪から、「RED」期のクラシックな赤リップとアイライン、2016年の大胆なブロンドボブ、柔らかな三つ編みやナチュラルなスタイル、そして2026年のローズ系リップまで。その美容スタイルには、約20年にわたる変化があります。
テイラーの美容・健康習慣を本人インタビューや舞台裏まで追っていくと、メイクに加えて、ステージを支える体づくり、休息、食事、創作、メンタルとの付き合い方まで、かなり幅広い習慣が見えてきます。
3時間を超える「The Eras Tour」を支えるため、最初のリハーサルより約6カ月前から体を作り、毎日セットリストを歌いながらトレッドミルで走る。筋力・コンディショニング・体幹トレーニングを重ね、さらに3カ月間ダンスを練習する。
一方、連続公演のあとはほとんどベッドで休息し、公演後の夜にはステージ用のつけまつ毛やメイクを外して入浴。ライブ直後の高揚した状態から、テレビや食事などを楽しみながら少しずつ日常へ戻っていました。
そしてツアー終了後の2025年からは、サワードウ作り、料理、裁縫、絵など、巨大なスタジアムとは対照的な静かな趣味にも夢中になっています。
さらに2026年には、長年の象徴だった赤リップを少し柔らかなローズ系へ変化させたり、約20年に及ぶキャリアのプレッシャーとの付き合い方について、本人が改めて言葉にしたりしています。
この記事では、2026年現在までに公開された本人インタビュー、ドキュメンタリー、TIME、Vogue、Allure、ELLE、PEOPLEなどの情報をもとに、テイラー・スウィフトの美容法・美容習慣、スキンケア、メイク、ヘアケア、紫外線対策、運動、筋トレ、食生活、休息、ボディイメージ、メンタルケア、セルフケアまでを詳しく紹介します。
1.赤リップ、キャットアイ、ブロンドヘア。約20年で進化したテイラーの美容
現在ではテイラー・スウィフトの代名詞ともいえる赤いリップ。その始まりをたどると、2009年の美容撮影へ行き着きます。
Allureの2009年の撮影で鮮やかな赤リップをつけた際、テイラー本人は、それまで赤いリップをつけたことがなかったと話していました。
撮影を担当したメイクアップアーティストが鮮やかな赤を選び、本人もその仕上がりを気に入ったことで、その後のレッドカーペットにも赤リップが登場するようになります。
数年後には、この色は本人を象徴する美容スタイルの一つへと成長しました。
2011年のAllureの本人Q&Aでは、撮影現場のメイクアップアーティストから学んだというリップの塗り方まで紹介しています。
リップを塗ったあとティッシュで押さえ、その上からパウダーを軽く使い、もう一度リップを重ねる。撮影中に色を長く楽しむために覚えた方法だったそうです。
💡豆知識|赤リップの始まりは2009年の美容撮影
今では「テイラー=赤リップ」と感じるほど定着していますが、その出発点として知られているのが2009年のAllure撮影です。仕事を通じて出会った色が、その後15年以上続くシグネチャーへ育っていったところも面白いポイントです。
2012年頃になると、赤いリップと黒いアイラインはさらに明確な「テイラーらしさ」になります。
アルバム「Red」の時代には、音楽の世界観と赤という色が結びつき、リップ、衣装、ビジュアル全体に一貫したイメージが作られていきました。
テイラーにとってメイクは、美しさを楽しむと同時に、音楽の時代=“Era”を視覚的に表現するクリエイティブでもあります。
2022年の「Bejeweled」のミュージックビデオでは、この関わり方がさらに分かりやすく表れています。
制作を担当した著名メイクアップアーティストによれば、クリスタル、アイシャドウ、アイライン、つけまつ毛などを含め、作品の世界観に合わせて華やかなメイクが細かく作り込まれました。
ステージや映像ではプロと細部までアイデアを共有し、衣装・音楽・物語と美容を一つの世界観へまとめていく。そこにもテイラーのクリエイターとしての一面が表れています。
天然の巻き髪からストレートへ。髪質そのものも変化
ヘアスタイルの変化も、テイラーの“Era”を語るうえで欠かせません。
デビュー初期の象徴は、自然なブロンドのカールヘアでした。
2011年のAllureで本人は、自分の髪はもともと自然にカールしていると説明し、きれいにまとまる日はその質感を生かし、必要な日にはアイロンへ髪を巻きつけてスパイラル状に整えると紹介しています。
当時は自然な質感を残した柔らかな仕上がりを好み、スタイリング剤も控えめにしていました。
ところが2019年、ELLEへ本人が寄稿した文章では、子どもの頃から非常に強かったカールがいつの間にかストレートへ変化したと明かしています。
中学生の頃にはストレートヘアに憧れていた一方、自分のカールを好きになった頃には自然な巻き髪が変化していた、とユーモアたっぷりに振り返りました。
💡豆知識|「やっとカールを好きになったら、髪質が変わった」
テイラーは2019年、自分の髪質が年齢とともに変わったことを本人自ら紹介。学生時代に憧れていたストレートヘアへ近づいた頃には、昔のカールが恋しくなったという、親しみやすい美容エピソードです。
その後も、前髪はテイラーの大きな美容コードの一つになっています。
2016年には明るくブリーチしたボブと大胆な前髪を披露。2026年3月にはその時代を思わせるサイドへ流した前髪が再登場し、5月には眉にかかるほど厚みのあるレトロな前髪がVogueに取り上げられました。
編み込みも何度も取り入れてきたスタイルで、2026年にもフィッシュテールブレイドを披露しています。
約20年を振り返ると、赤リップ、前髪、アイラインなど「テイラーらしい軸」を残しながら、その時代に合わせて色、質感、髪型を少しずつ更新しているのが特徴です。
2026年は、クラシックレッドから柔らかなローズ系へ
そして2026年9月、長年の赤リップにも新しい変化が見られています。
Allureは、最近のテイラーが従来の鮮やかなクラシックレッドに加え、少し温かく柔らかなローズ系のピンクレッドを選ぶ機会が増えていると紹介しました。
2026年春にはピーチ系の柔らかなリップを合わせた公の場もあり、現在は赤という自分らしい軸を持ちながら、さまざまなニュアンスを楽しんでいます。
長年のシグネチャーを大切にしながら、その時々の自分に合う色へ更新していく。その柔軟さも、テイラーの美容を長く見ていて面白いところです。
スキンケアも、毎日の保湿を大切にする習慣へ
スキンケアについても、本人の発言を年代順に並べると変化がはっきりします。
2011年のAllureでは、朝と夜にクリームを使う習慣について話す一方、若い頃らしい自由な美容習慣についても率直に答えていました。
そして2019年、本人は10代から20代前半を振り返り、メイクをつけたまま眠ったことや、時には油性マーカーをアイライナー代わりに使ったことまで告白しています。
年齢とともに肌を大切にする意識が高まり、当時の習慣として毎晩顔を保湿すること、シャワー後には季節を問わずボディローションを使うことを紹介しました。
💡豆知識|若い頃には油性マーカーでアイラインを描いたことも
現在の精密なキャットアイからは想像しにくい美容失敗談ですが、本人が2019年に明かしたもの。その後は毎晩の保湿やシャワー後のボディケアを習慣にするようになり、美容との付き合い方もキャリアとともに変化しています。
紫外線との付き合い方についても、かなり早い時期から本人の発言があります。
2011年には、高校時代に周囲で日焼けした肌が流行していたことを振り返りながら、自分は日焼けマシンを使わず、日差しの下では日焼け止めを使うと回答しています。
現在使用している具体的な日焼け止めや塗り方を示す最新情報とは分けて考える必要がありますが、若い頃から自分らしい肌の色を大切にしていたことが分かる記録です。
2.公演後はメイクを落としてバスタイムへ。舞台から日常へ戻る夜のルーティン
ステージ上の美容スタイルが世界中で注目されるテイラーですが、プライベートな夜のルーティンが詳しく公開される機会は比較的限られています。
そのため大きな注目を集めたのが、2025年に公開された全6話の「The Eras Tour」舞台裏ドキュメンタリー『The End of an Era』でした。
映像では、3時間を超える公演を終えてホテルへ戻ったテイラーが、ステージ用のつけまつ毛を外し、メイクを落としていきます。
その後はバスタブへお湯をためて入浴。
Allureが公開映像から確認した範囲では、浴槽周りにはクレンジングやヘア・ボディケア関連のアイテムも映っています。
ただし、映っている製品すべてを本人が日常的な愛用品として紹介したわけではありません。ここでは、公演後にメイク・体・髪をまとめて整え、ステージから日常へ切り替える時間を持っていることに注目したいところです。
3時間以上のステージでは、照明、汗、衣装替え、つけまつ毛、アイライン、リップ、ヘアセットなど、普段の生活とはかなり異なる環境になります。
公演後にそれらを一つずつ外していく時間は、見た目を整えると同時に、ステージ上の自分から普段の自分へ戻る区切りにもなっていることが映像から伝わってきます。
入浴後も、公演直後の高揚感から少しずつペースを落としていく時間が続きます。
本人によれば、ホテルへ戻ったあとにはテレビを見たり、ベッドでルームサービスを食べたりしながら過ごすそうです。
さらに驚くのが、そんな時間に約2,000枚ものCDへサインすることまであったというエピソードです。
テレビを見る、食事をする、サインを書く。そうして自然に疲れを感じる頃に眠り、翌日はまた大規模なショーへ向かうという生活でした。
💡豆知識|公演後、眠くなるまでCDを約2,000枚サイン
世界最大級のツアーでも、公演後には自分なりの切り替え時間があります。テレビ、食事、CDへのサインなどをしながら少しずつ高揚感を落ち着かせていたという、舞台裏ならではのエピソードです。
この夜の過ごし方を、若い頃の美容習慣と並べるのも興味深いところです。
2011年には、コンタクトレンズを外し、顔を洗い、クリームをつけ、眼鏡をかけてドラマを見るという夜について話していました。
2019年には毎晩の保湿を習慣にしたと説明し、2025年には公演後にステージメイクを落として入浴する姿が映像として公開されています。
約15年の発言を並べると、ステージでは思い切りメイクを楽しみ、終わったあとは肌や体を整えながら日常へ戻るという現在の美容スタイルが見えてきます。
3.3時間超のEras Tourを支えた体づくり。半年間の準備と「プロアスリート式」筋トレ
テイラーの健康習慣について、最も詳しい本人情報が残っているのが「The Eras Tour」のトレーニングです。
1公演は3時間を超え、40曲以上を歌いながら、大規模なステージを移動してダンスするという内容でした。
2023年のTIME「Person of the Year」インタビューで本人は、このツアーが過去の公演以上に大きな身体的準備を必要とすると考えていたことを振り返っています。
そこで、本格的なリハーサルが始まる約6カ月前から体づくりをスタートしました。
最も有名になった練習が、トレッドミルです。
実際のセットリストを最初から最後まで歌いながら、毎日トレッドミルを走る。
テンポの速い曲では速く走り、ゆっくりした曲ではジョギングまたは速歩き。
「歌いながら動く」という本番に近い状態を練習の段階から作り、ステージに必要な持久力を準備していました。
さらに専属トレーナーが作った筋力トレーニング、コンディショニング、ウエイトトレーニングも実施。
ダンスについては約3カ月間集中的にレッスンを受けています。
目標は、振り付けを体へ十分に染み込ませ、本番ではファンとのやり取りや会場の空気まで楽しめる余裕を作ることでした。
振り付けを繰り返し考える段階から、音楽が始まれば自然に体が動く段階まで準備する。長時間のショーを成立させるために、体力と動きの両方を作り込んでいたのです。
💡豆知識|セットリスト全曲を「歌いながら走る」を毎日
数曲の練習ではなく、速い曲ではラン、ゆっくりした曲ではジョギングや速歩きをしながら、本番の曲順を声に出して歌っていました。「歌える体」を準備するための、かなり具体的なトレーニングです。
オフシーズンは週最大6日・1日約2時間
2024年には、長年テイラーを担当しているトレーナーがVogueの取材に応じ、さらに詳しい内容を明らかにしています。
考え方は、まさにプロアスリートのシーズン管理でした。
ツアーを回っていない期間を「オフシーズン」、公演期間を「インシーズン」と考え、それぞれトレーニングの目的を変えています。
オフシーズンには、週最大6日、1日約2時間ほどジムで体を作ることもありました。
中心となるのは、筋力、コンディショニング、体幹。
歌、ダンス、長時間の移動に対応できる土台をツアー前に作っていく考え方です。
ツアー開始後も、平均週約2回のトレーニングを継続しました。
公演期間中は、安定性、可動性、身体の使い方などへ重点を調整し、その時期の仕事量に合わせて内容を組み立てていました。
数日連続で大規模な公演をしたあとにもトレーニングへ来ることがあったと、担当トレーナーは振り返っています。
💡豆知識|ツアー前とツアー中で運動の目的を変えていた
体を作るオフシーズンは筋力・コンディショニング・体幹を重視。公演が始まると、安定性、可動性、体の使い方へ重点を移しました。仕事の内容と時期に合わせてトレーニングそのものを変えていたのがポイントです。
2025年のドキュメンタリーで分かった具体的な種目
2025年の『The End of an Era』では、実際にトレーニングする映像も公開されました。
そこには、バトルロープ、スキーエルゴ、補助付き懸垂、メディシンボールを使った運動、体幹を使う動作など、多彩なメニューが登場します。
特に体幹は、ダンスに加え、動きながら歌うためにも重要なテーマとして担当トレーナーが挙げています。
運動中に呼吸を意識することについても説明されており、トレッドミルだけを見ると持久力中心に見えるEras Tourの準備が、実際にはかなり総合的だったことが分かります。
筋力、体幹、可動性、安定性、ダンス、呼吸。それぞれを組み合わせながら、本番で必要な動きへつなげていました。
本人はドキュメンタリーの中で、巨大なステージを移動する距離について「1公演で8マイルくらい走っていると思う」という感覚も語っています。
これはGPSなどで計測した公式距離ではなく、本人自身の推定ですが、8マイルは約13kmです。
ステージがNFLスタジアムのフィールドほど長く、そこを3時間以上行き来していたことを考えると、半年ほど前から準備を始めた理由も理解しやすくなります。
Eras Tourでは長いツアーの途中で新しい楽曲や演出も加わり、公演内容そのものが進化しました。
新しい振り付けや演出を覚えながら、体もその内容へ合わせていく。ツアーそのものが長期的な体づくりのプロジェクトでもあったのです。
4.思い切り動く日と、徹底的に休む日。体・食事・メンタルとの向き合い方
Eras Tourのトレーニングと並んで重要なのが、思い切り動く時期としっかり休む時間を分けるという生活のメリハリです。
2023年のTIMEでは、ツアーへ向けて数カ月前からアルコールを控え、公演期間中もその習慣を続けたと本人が明かしています。
例外として楽しむ機会はありながらも、3時間以上の公演へ自分の状態を整えて臨むため、ツアー期間には生活をかなり規則的に管理していました。
これは一般的な健康法ではなく、世界ツアーという特殊な仕事に合わせて本人が選んだ期間中の生活スタイルです。
そして連続公演を終えたあとの「回復日」には、思い切って休息へ時間を使っています。
本人は、3公演ほど続いたあとの休息日には、食べ物を取りに行く以外はほとんどベッドで過ごすと説明しました。
何時間も歌い続けた声、ヒールで踊り続けた足、全身の疲れを感じながら、その日は食事を持ってベッドへ戻る時間を本人は「理想的」と表現しています。
トレーニングだけを頑張るのではなく、ハードな公演後には休息へしっかり時間を使う。この大きなオンとオフも、長期間のツアー生活を考えるうえで重要なポイントです。
💡豆知識|3公演後は「食べ物を持ってベッドへ戻る」
運動量の多いステージを続けたあとのオフ日は、休息へしっかり時間を使います。大きな仕事のあとに回復する時間まで含めてスケジュールを考えていたことが分かるエピソードです。
「細く見えること」から「エネルギーのある体」へ
テイラーの健康観を長い時間軸で見るうえで、もう一つ重要なのが体型や食事との関係です。
2019年に本人がELLEへ寄稿した文章では、以前は体についた脂肪を強く気にしていた時期から、少しずつ考え方を変えてきたことを書いています。
体重の変化について、数字だけを見るのではなく、体の曲線、髪の状態、そしてエネルギーを感じられることという視点で考えるよう、自分の意識を変えてきたそうです。
2020年のドキュメンタリー『Miss Americana』では、過去に写真や外見へのコメントをきっかけとして、食事を必要以上に制限していた時期があったことも本人が公表しました。
その後は、食事を取り、体にエネルギーを与え、強さを持ってステージへ向かうという方向へ考え方が変化したことを話しています。
これは本人が過去について語った個人的な経験であり、現在の健康状態を推測するものではありません。
その数年後に行われたEras Tourでは、3時間以上歌い、踊り、動き続けられる体を作ることが大きな目標になりました。
筋力、持久力、体幹、ダンス、食事、休息。
外見の数字に加えて、「自分の体で何ができるか」「どれだけエネルギーを持って動けるか」へ視点が広がってきたことは、テイラーの健康習慣を理解する大きなポイントです。
SNSとの距離、自分を許すこと、そして2026年の「選び続ける」という考え方
セルフケアには、運動や休息に加えて、外部から入ってくる情報との距離を調整することも含まれています。
2019年のELLEでテイラーは、SNSから大量に入ってくる「自分に足りないもの」や他人との比較につながる情報から、自分を守ることについて書いています。
当時はSNS投稿のコメント欄をオフにすることで、他人から褒めてもらうことだけを自分の価値の基準にしない環境を作っていると説明しました。
さらに、自分が思うような選択をできなかった時にも、自分自身を許すことを学んできたと振り返っています。
気持ちを切り替える方法として紹介したのが、これから楽しみにしている予定をカウントダウンアプリへ入れること。
小さな予定でも少し先に楽しみを置き、未来へ意識を向けるという、とてもシンプルな工夫です。
💡豆知識|楽しみな予定を「カウントダウン」していた
2019年にテイラーが紹介したのは、特別な道具を必要としないカウントダウンアプリ。少し先に楽しみを作り、そこへ意識を向けるという、日常的で取り入れやすいセルフケアでした。
そして2026年、約20年のキャリアを振り返るインタビューで、現在のプレッシャーとの付き合い方についても語っています。
仕事や注目の大きさが自分でも扱いきれないほど巨大に感じる時、本人が自分へ言い聞かせる考え方の一つが、「自分は毎日これを選んできた」と確認することです。
音楽を作ることが好きだからこそ、自分自身でこの道を選び続けている。
そこへ意識を戻すことで、仕事の大きさや周囲からの注目を整理していると語っています。
すべての人の反応を追いかけるより、自分が本当に作りたい音楽を作り、それを必要としてくれる人へ届けることへ集中する。
10代から世界的な注目を受けてきたテイラーにとって、現在のセルフケアには、体を休ませることと同じように、「自分は何を大切にしているのか」へ戻る時間も含まれています。
5.食事は「エネルギー」と「楽しさ」の両方へ。サワードウに夢中な現在
テイラーの食生活について検索すると、昔の「好きな朝食」や当時の食事スタイルについて紹介した記事も数多く見つかります。
それらは過去のテイラーを知る資料として興味深いものですが、現在の食生活とは年代を分けて見ることが大切です。
近年、本人が現在の1日分の食事メニューを詳細に紹介しているわけではないため、ここでは新しい本人発言を中心に、現在の食との関わり方を見ていきます。
Eras Tourでは、食べることは3時間以上のステージを動き続けるためのエネルギーという意味を持っていました。
そしてツアーが終了したあとの現在、食べ物はもう一つの楽しみ――「自分で作ること」にもつながっています。
2025年、本人が出演したポッドキャストで大きな話題になったのがサワードウ作りです。
テイラーは、現在かなりサワードウ作りに夢中になっていると告白。
その熱中ぶりを、本人は冗談めかして「今の会話の60%くらいがパン」と表現しました。
フレーバーのバリエーションも豊富です。
ブルーベリーとレモン、シナモンスワール、シナモンレーズンなど、さまざまなサワードウを試しています。
パンを焼いて自分で楽しむだけでなく、友人や身近な人へプレゼントしたり、子どもたちが楽しめるアイデアを考えたりするなど、「誰かと共有する趣味」にもなっています。
💡豆知識|2025年は「会話の60%がパン」
世界ツアー後にテイラーが夢中になったのは、意外にもサワードウ。ブルーベリー&レモン、シナモンスワール、シナモンレーズンなどを試し、パン作りそのものを楽しそうに語っています。
このベーキング熱は2026年にも続いている様子です。
2026年9月には、撮影で共演した俳優が、テイラーから手作りのサワードウを使ったブラウンバター・チョコレートチップクッキーをもらったというエピソードを明かしています。
2025年に語った新しい趣味が、その後も人へプレゼントする楽しみにつながっていることが分かります。
テイラーは以前からクッキーやケーキを焼くことが好きだと知られてきましたが、現在は発酵から時間をかけるパン作りへ趣味が広がりました。
計量し、生地を育て、待ち、焼き上げる。
手を動かしながら完成を待つ時間は、何万人もの観客の前で秒単位の演出を行ってきたツアー生活とはかなり対照的です。
過去に食事との難しい関係について公表してきた人物だからこそ、現在本人がパン作りやお菓子作りを楽しそうに語り、誰かへ分けることまで楽しんでいる姿は、長い時間の変化としても印象に残ります。
現在のテイラーにとって食べることは、体を動かすためのエネルギーであり、自分で作る楽しさがあり、大切な人と共有できる時間でもあるという広がりを見せています。
6.ツアー後は「作る時間」へ。音楽・絵・裁縫・料理に見るテイラー流セルフケア
テイラー・スウィフトのセルフケアは、スキンケア、筋トレ、休息から、さらに「何かを作る時間」へ広がっています。
その中心に長くあるのは、もちろん作詞・作曲です。
テイラーは若い頃から、実際に経験した感情や出来事を言葉へ変え、音楽として形にすることを続けてきました。
2019年には、幸せな状態でもインスピレーションを持ち、作品を作れることをうれしく感じるようになったと本人が書いています。
創作そのものを、自分の人生を豊かにするものとして楽しむ考え方が見えてきます。
世界中を巡ったEras Tourが2024年12月に終了すると、その「作ること」は音楽以外にも広がりました。
2025年に本人が挙げた家での趣味は、サワードウだけではありません。
裁縫、絵を描くこと、料理。
スタジアムで何万人もの観客を前にする生活から、自宅で手を使って静かに何かを完成させる時間へ。
オンとオフの差は非常に大きいですが、その両方に共通しているのは「作る」という行為です。
💡豆知識|巨大ツアー後にハマったのは、昔ながらの手仕事
2025年のテイラーが楽しんでいるのは、パン作り、裁縫、絵など、自宅で静かにできる趣味。最新技術を使った巨大ステージを作る人物が、オフには手を使うアナログな趣味を楽しんでいるというギャップも印象的です。
そして2026年のキャリア約20年を振り返るインタビューでは、本人が現在も音楽を続けている理由について、改めてシンプルな答えを出しています。
大きな注目、批評、仕事量、プレッシャーまで含めても、自分が好きな音楽を作れることには大きな価値があると考えているのです。
自分が本当に作りたいものを作り、それを好きな人へ届けることに集中する。
若い頃から外見や作品を世界中で評価され続けてきたテイラーが、現在は自分自身が選び、大切にしているものへ意識を戻していることが分かります。
ここまでテイラー・スウィフトの美容法・健康習慣を振り返ると、華やかな外見の裏にあるいくつかの考え方が見えてきます。
- 赤リップやキャットアイなど、自分らしい美容の軸を長く楽しむ
- 同じスタイルでも、色や質感、髪型をその時代に合わせて更新する
- ステージメイクを楽しみながら、公演後には肌・髪・体を整えて日常へ戻る
- 大きな目標があるときは、本番に必要な体力から逆算して準備する
- 筋力・持久力・体幹・可動性など、目的に応じて運動内容を変える
- ハードに動く期間には、しっかり休む日も予定の一部にする
- 外見の数字だけでなく、エネルギーや体ができることへ意識を広げる
- SNSや評価との距離を調整し、自分の気持ちを守る方法を持つ
- 食べることをエネルギー、作る楽しさ、誰かと共有する時間として楽しむ
- 仕事とは別に、料理、裁縫、絵など夢中になれる静かな趣味を持つ
2009年に初めて本格的な赤リップをつけた頃。
自然な巻き髪でカントリーソングを歌っていた10代。
若い頃の自由な美容失敗談を笑って振り返り、20代後半には毎日の保湿やボディケアを大切にするようになった時期。
体型や食事との関係を見直し、「見た目」に加えて、自分の体にエネルギーがあることへ考え方を広げた時期。
そして30代では、世界最大規模のツアーへ向けて半年ほど前から体を作り、毎日歌いながら走り、筋力を鍛え、何カ月もダンスを練習しました。
公演が終わればメイクを落とし、お風呂へ入り、テレビや食事を楽しみながら少しずつ日常へ戻る。連続公演のあとは、ベッドでしっかり休む。
ツアー終了後には、パンを焼き、裁縫をし、絵を描く。
2026年には、長年の赤リップへ柔らかなローズ系という新しいニュアンスを加え、キャリアそのものについても「自分が選び続けているもの」へ意識を戻しています。
テイラー・スウィフトの美容法・健康習慣を約20年の時間軸で見ると、その時の仕事、体、気持ち、生活に合わせて、自分に必要な習慣を柔軟に更新してきたことが分かります。
長く大切にしたいものは残す。必要なものは更新する。大きな目標には本気で準備し、休息にもきちんと時間を使う。そして自分のための静かな楽しみも持つ。
赤いリップのように長く大切にしてきたものと、ローズリップや新しい趣味のように今も変化し続けるもの。その両方が共存していることが、現在のテイラー・スウィフトらしい美容とウェルネスの形なのかもしれません。
参考情報
・Allure|Taylor Swift’s New Rose Lipstick(2026)
・Vogue|Taylor Swift’s Signature Bangs and 2026 Hair Style(2026)
・Vogue|Taylor Swift Revives Her 2016 Hairstyle in 2026(2026)
・PEOPLE|Taylor Swift on Her Current Coping Mechanism and Career Pressure(2026)
・PEOPLE|Kelli Giddish on Taylor Swift’s Homemade Sourdough Cookies(2026)
・Disney+|Taylor Swift | The Eras Tour | The End of an Era(2025)
・Allure|Taylor Swift’s Post-Show Bath and Beauty Routine(2025)
・PEOPLE|Taylor Swift on Sourdough Baking and Her Post-Tour Hobbies(2025)
・Vogue|Taylor Swift’s Trainer Reveals Her Eras Tour Workout Routine(2024)
・TIME|Taylor Swift Shares Her Eras Tour Workout and Self-Care Regimen(2023)
・Vogue|Behind Taylor Swift’s Bejeweled Makeup(2022)
・ELLE|Taylor Swift: 30 Things I Learned Before Turning 30(2019)
・Allure|Taylor Swift Answers Beauty Questions(2011)
・Allure|Taylor Swift’s First Red-Lip Photo Shoot(2009)