サメ肝油は、サメの肝臓から得られる油を原料とした食品です。健康食品やサプリメントの原料として利用されており、「スクアレン」という成分をきっかけにサメ肝油を知った方も多いのではないでしょうか。
一方で、「サメ肝油にはどのような成分が含まれているの?」「スクアレンとスクワランは同じもの?」「健康食品としてどのように考えればいい?」など、名前は知っていても詳しい違いまでは分かりにくい食品でもあります。
サメ肝油について知るうえで大切なのは、すべてのサメ肝油が同じ成分構成ではないということです。原料となるサメの種類や製品によって、含まれる脂質や成分、その配合量は異なります。
この記事では、サメ肝油とはどのようなものなのかを基本から整理し、代表的な成分として知られるスクアレン、スクワランとの違い、DHA・EPAやビタミン類との関係、サプリメントとして取り入れる際に知っておきたいことまで分かりやすく解説します。
サメ肝油とは?
サメ肝油とは、その名前の通りサメの肝臓から得られる油のことです。
一般的な硬骨魚類の多くは浮き袋を利用して浮力を調節しますが、サメには浮き袋がありません。その代わり、大きな肝臓に蓄えられた脂質などが浮力の調節に関わっています。
特に一部の深海性のサメでは、肝臓の油にスクアレンなどの脂質が多く含まれることが知られており、その肝油が健康食品などの原料として利用されています。
ただし、サメの種類によって肝油の脂質組成には違いがあります。そのため、「深海ザメの肝油なら、どれも同じような成分を含んでいる」と考えるのではなく、サメ肝油には原料によってさまざまな特徴があると理解しておくと分かりやすいでしょう。
サメ肝油でよく知られている成分
サメ肝油について調べると、スクアレンをはじめ、アルキルグリセロール、DHA・EPA、ビタミン類など、さまざまな成分の名前を目にすることがあります。
ただし、これらすべてが、すべてのサメ肝油製品に同じように含まれているわけではありません。原料となるサメの種類や製品によって成分構成は異なります。
まずは、サメ肝油との関係が深い代表的な成分から見ていきましょう。
スクアレンとは?
スクアレン(Squalene)は、炭素と水素から構成される天然の脂質成分の一つです。「スクワレン」と表記されることもあります。
一部の深海性サメの肝油に多く含まれることで知られていますが、スクアレンはサメだけに存在する特殊な物質ではありません。
人の体内にも存在しており、コレステロールなどを体内で合成する過程に関わる物質の一つです。また、オリーブオイルなどの植物由来の油にも含まれています。
スクアレンについては、その性質や体内での働きなどについてさまざまな研究が行われています。
ただし、ここで区別しておきたいのが、成分について研究が行われていることと、スクアレンを配合した市販のサプリメントに特定の疾病を予防・治療する効果があるということは同じではないという点です。
健康食品として利用する場合は、特定の疾病への効果を期待するものではなく、毎日の食生活を補助する食品の一つとして考えることが基本となります。
アルキルグリセロールとは?
アルキルグリセロールは、エーテル脂質と呼ばれる脂質の一種です。
一部のサメ肝油に含まれることで知られていますが、サメだけに存在する成分ではなく、人を含む哺乳類の体内にも存在しています。
アルキルグリセロールについても、その性質や生体内での役割についてさまざまな研究が行われています。
一方で、サメ肝油に含まれる量は原料などによって異なります。そのため、スクアレンと同じように、サメ肝油という名称だけから一定量のアルキルグリセロールが含まれていると考えることはできません。
スクアレンとスクワランの違い
サメ肝油について調べていると、「スクアレン」と「スクワラン」という非常によく似た名前の成分が登場します。
この2つは関連する成分ですが、同じものではありません。
スクアレンは天然に存在する脂質成分
スクアレン(Squalene)は、サメ肝油や一部の植物油などに含まれる天然の脂質成分です。
不飽和の構造を持っており、そのままでは酸化の影響を受けやすい性質があります。
サメ肝油を原料とする健康食品では、このスクアレンに着目したサプリメントも販売されています。
スクワランはスクアレンを安定化した成分
スクワラン(Squalane)は、スクアレンに水素を加えることで安定性を高めた成分です。
酸化しにくく扱いやすい性質を持つことから、フェイスクリーム、美容オイル、乳液など、さまざまな化粧品の原料として利用されています。
化粧品では、スクワランは肌の水分蒸発を防ぎ、肌をやわらかく保つためのエモリエント成分として使用されています。
ここで大切なのは、化粧品として肌に使用するスクワランと、食品として摂取するスクアレンを混同しないことです。
例えば、スクワランが化粧品の保湿目的で使用されているからといって、「スクアレンのサプリメントを飲むことで同じような保湿作用が得られる」と考えることはできません。
「スクアレン=サメ肝油などに含まれる天然の脂質成分」「スクワラン=スクアレンを安定化し、化粧品などにも広く利用される成分」と整理しておくと分かりやすいでしょう。
サメ肝油とDHA・EPAは同じ魚由来でも目的が異なる
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、魚介類に含まれるn-3系脂肪酸として広く知られています。
そのため、「魚由来の油であるサメ肝油にも、DHAやEPAが豊富に含まれているのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、一般的なフィッシュオイルとサメ肝油では、注目される脂質の構成や製品の特徴が異なります。
青魚などを原料としたフィッシュオイルでは、DHAやEPAを中心とした商品が多く見られます。一方、一部のサメ肝油では、スクアレンやアルキルグリセロールなどに着目した商品があります。
サメ肝油にも原料によってさまざまな脂質が含まれますが、「サメ肝油=DHA・EPAを摂るための食品」と一括りにするのは適切ではありません。
DHAやEPAを中心としたフィッシュオイルと、スクアレンを中心としたサメ肝油サプリメントは、それぞれの特徴を分けて考えると理解しやすくなります。
サメ肝油とビタミンA・ビタミンDの関係
「肝油」という言葉から、ビタミンAやビタミンDをイメージする方もいるでしょう。
実際、タラなどの肝油はビタミンAやビタミンDの供給源として長く利用されてきました。
一方、サメ肝油を使用した健康食品には、スクアレンなど特定の脂質成分に着目して作られているものもあります。
そのため、「肝油だからビタミンAやビタミンDを多く摂取できる」と一律に考えることはできません。
サメ肝油という原料名だけで考えるのではなく、それぞれの商品がどのような成分を中心として作られているのかを知ることで、商品の特徴も理解しやすくなります。
サメ肝油は何に注目されている?
ここまでサメ肝油の成分について見てきましたが、「では、サメ肝油は何のために取り入れられているの?」という点が気になる方も多いでしょう。
サメ肝油は、スクアレンをはじめとする特徴的な脂質を含む食品として、健康を意識する方々に利用されてきました。
なかでもスクアレンは、人の体内にも存在する天然の脂質成分であり、コレステロールなどを体内で作る過程にも関わっています。
スクアレンやサメ肝油に含まれる脂質については、酸化との関係や脂質代謝など、さまざまな観点から研究が行われています。
また、一部のサメ肝油に含まれるアルキルグリセロールについても、免疫や炎症に関連する生体反応との関わりなどが研究されています。
こうした特徴から、サメ肝油は毎日の健康やコンディションを意識する方が取り入れる健康食品の一つとして利用されています。
ただし、これらは「サメ肝油を飲めば病気を予防できる」「特定の症状が改善する」という意味ではありません。健康食品としての特徴と、医薬品のような疾病への効能は分けて考えることが大切です。
スクアレンについて研究されていること
サメ肝油の代表的な成分であるスクアレンについては、長年にわたりさまざまな研究が行われています。
スクアレンは人の体内にも存在し、コレステロールなどの生合成経路に関わる脂質です。食品から摂取したスクアレンの吸収や体内での代謝についても研究されています。
抗酸化に関連する研究
スクアレンについてよく知られている研究分野の一つが、酸化との関係です。
スクアレンについては、抗酸化に関連する性質を含め、体内での役割や代謝などについてさまざまな研究が行われています。
ただし、「抗酸化」という言葉から直接、「老化を防ぐ」「がんを予防する」「生活習慣病を予防する」といった健康効果へ結びつけることはできません。
基礎的な研究で確認された性質と、人が食品として摂取した場合の健康への影響は分けて考える必要があります。
それでも、スクアレンという脂質がどのような性質を持ち、体内でどのように利用されているのかは、現在も研究が続けられている興味深いテーマの一つです。
脂質代謝との関係
サメ肝油に含まれる特徴的な脂質と、体内の脂質代謝との関係についても研究されています。
2021年に発表されたランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験では、過体重または肥満の男性10人を対象に、精製したサメ肝油を一定期間摂取した際の変化が調べられました。
この研究では、血液中のプラズマローゲンなどのエーテル脂質が増加したほか、総遊離コレステロール、トリグリセリド、CRPなどの指標にも変化が報告されています。
これは、サメ肝油に含まれる特徴的な脂質が体内でどのように利用されるのかを考えるうえで興味深い研究です。
参考文献:Shark liver oil supplementation enriches endogenous plasmalogens and reduces markers of dyslipidemia and inflammation(PubMed)
ただし、この研究は10人を対象とした小規模かつ短期間の研究であり、研究で使用された精製サメ肝油の摂取量や組成も、市販されている一般的なサプリメントと同じとは限りません。
したがって、この研究結果をそのまま「サメ肝油サプリメントにはコレステロールや中性脂肪を下げる効果がある」と解釈することはできません。
アルキルグリセロールと健康に関する研究
サメ肝油の研究では、スクアレンだけでなく、アルキルグリセロールという脂質についても注目されています。
アルキルグリセロールは一部のサメ肝油に含まれるエーテル脂質の一種で、免疫や炎症に関連する生体反応との関わりなどについて研究されています。
人を対象とした研究も行われており、肥満の成人を対象としたランダム化クロスオーバー試験では、アルキルグリセロールの摂取と、血液中のいくつかの炎症・代謝関連指標との関係が調べられています。
参考文献:Alkylglycerols reduce serum complement and plasma vascular endothelial growth factor in obese individuals(PubMed)
また2026年には、サメ肝油とその成分について、これまでの研究を整理したスコーピングレビューも発表されています。
このレビューでは、サメ肝油やアルキルグリセロールと免疫・炎症に関連する反応との関係について、これまでの研究結果が整理されています。
一方で、研究方法や対象、使用された成分などに違いがあり、現時点ではさらに質の高い研究を積み重ねる必要があることも指摘されています。
参考文献:Immunomodulatory and Anti-Inflammatory Potential of Shark Liver Oil: A Scoping Review of Human and Animal Studies(PubMed)
つまり、サメ肝油に含まれる成分は健康との関わりについて科学的な研究が行われている一方、特定の疾病への効果が確立されていると考える段階ではないというのが適切な捉え方です。
研究情報を見るときに大切なこと
健康食品について調べていると、「研究で確認された」「論文がある」という説明を目にすることがあります。
研究が存在することは、その成分を理解するうえで大切な情報です。しかし、研究結果と市販されているサプリメントの働きは同じものではありません。
研究では、特定の成分を精製して使用する場合もあれば、市販品とは異なる量を使用する場合もあります。また、対象者や摂取期間、研究方法などによって結果も変わります。
本記事で紹介している研究文献は、サメ肝油やその成分についてどのような科学的研究が行われているのかを知っていただくための参考情報です。
これらの研究は、Brilliant Life Products NZで販売しているサメ肝油サプリメントに、疾病の予防・治療・改善などの効果があることを示すものではありません。
研究情報を必要以上に大きく解釈するのではなく、現在分かっていることと、まだ研究段階にあることを分けて考えることが大切です。
サメ肝油は美容にもいいの?
サメ肝油やスクアレンについて調べていると、美容に関する情報を目にすることもあります。
ここではスクアレンとスクワランの違いが重要です。
化粧品に広く利用されているスクワランは、スクアレンを水素添加して安定性を高めた成分です。化粧品では、肌から水分が蒸発するのを防ぎ、肌をやわらかく保つエモリエント成分として利用されています。
一方、サメ肝油に含まれるスクアレンを食品として摂取することと、スクワランを化粧品として肌に使用することは別の利用方法です。
そのため、スクワラン配合化粧品の保湿特性を、そのまま「スクアレンを飲めば肌が潤う」「シミやシワを防ぐ」といった経口摂取の美容効果へ置き換えることはできません。
美容目的でスクワランを肌に使用する場合と、健康食品としてスクアレンを取り入れる場合は、それぞれの特徴を分けて考えると分かりやすいでしょう。
サメ肝油サプリメントを取り入れるなら
サメ肝油サプリメントを取り入れる場合は、その商品がどのような成分を中心に作られているのかを知ると、商品の特徴が分かりやすくなります。
同じ「サメ肝油」と呼ばれる健康食品でも、スクアレンを中心としたものや、その他の脂質成分に着目したものなど、製品によって設計は異なります。
スクアレンを中心としたサメ肝油サプリメント
Brilliant Life Products NZで取り扱っている「ヘルスライフ NZ産 サメ肝油(スクワレン)300粒」は、1カプセルあたりスクワレン500mgを配合しています。
さらにビタミンEを配合した、スクワレンを中心とするシンプルなサプリメントです。
毎日の習慣としてスクアレンを取り入れたい方にとって、どのくらいのスクアレンを摂取できる商品なのかが分かりやすい設計になっています。
もちろん、「500mgだから効果が強い」という意味ではありません。配合量は、その商品がどのような特徴を持つ健康食品なのかを知るための情報として捉えるとよいでしょう。
毎日の健康管理を意識する方の選択肢として
サメ肝油やスクアレンは、病気になってから治療のために利用するものではありません。
健康を支える基本は、毎日の食事、適度な身体活動、十分な睡眠や休養などの生活習慣です。
そのうえで、普段の食生活や健康管理を意識しながら、特徴的な脂質成分であるスクアレンを取り入れたい方にとって、サメ肝油サプリメントは選択肢の一つとなります。
毎日の生活に無理なく取り入れられることや、続けやすいことも、健康食品を選ぶうえでは大切なポイントです。
サメ肝油に副作用はある?安全に取り入れるために
サメ肝油は健康食品として利用されていますが、食品であっても「多く摂れば、それだけよい」というものではありません。
健康食品として取り入れる際には、商品ごとに設定されている摂取目安量に沿って利用することが基本です。
サメ肝油やその成分について人を対象とした研究も行われていますが、研究では市販の商品とは異なる量や組成のサメ肝油が使用されることがあります。
そのため、「健康によさそうだから」と自己判断で摂取量を増やすのではなく、商品の案内に沿って取り入れることが大切です。
また、体質や体調によって食品への反応には個人差があります。摂取後に体調の変化を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて医師や薬剤師などの専門家へ相談してください。
治療中の病気がある方、医薬品を使用している方、妊娠中・授乳中の方などは、新しくサプリメントを取り入れる前に医師や薬剤師などの専門家へ相談すると安心です。
サメ肝油とフィッシュオイルは目的に合わせて
サメ肝油と一般的なフィッシュオイルは、どちらも魚類に由来する油ですが、健康食品として注目される成分には違いがあります。
一般的なフィッシュオイルでは、DHAやEPAなどのn-3系脂肪酸を中心とした商品が多く見られます。
一方、サメ肝油ではスクアレンやアルキルグリセロールなど、特徴的な脂質に着目した商品があります。
そのため、「どちらの方が優れているか」という比較ではなく、どのような成分を毎日の生活に取り入れたいのかという視点で考えると分かりやすいでしょう。
まとめ|サメ肝油は特徴的な脂質に注目されてきた健康食品
サメ肝油は、サメの肝臓から得られる油で、スクアレンをはじめとする特徴的な脂質を含むものがあります。
なかでもスクアレンは人の体内にも存在する天然の脂質成分で、その性質や代謝についてさまざまな研究が行われています。
また、一部のサメ肝油に含まれるアルキルグリセロールについても、免疫や炎症に関連する生体反応との関わりなどが研究されています。
こうした研究はサメ肝油を理解するうえで興味深いものですが、現時点では、その研究結果から市販されているサメ肝油サプリメントに疾病の予防・治療・改善効果があると結論づけることはできません。
一方で、サメ肝油はスクアレンなどの特徴的な脂質を取り入れられる健康食品として、毎日の健康やコンディションを意識する方に利用されてきた食品でもあります。
Brilliant Life Products NZで取り扱っている「ヘルスライフ NZ産 サメ肝油(スクワレン)300粒」は、1カプセルにスクワレン500mgを配合した、スクワレンを中心とするサプリメントです。
健康食品は特別な効果だけを求めるものではなく、バランスのよい食事や運動、休養などを基本としながら、自分のライフスタイルに合わせて上手に取り入れていきましょう。
※本記事は、サメ肝油、スクアレン、アルキルグリセロールなどについて、一般的な情報および公開されている研究情報を紹介することを目的としています。疾病の診断、治療、治癒、予防を目的とするものではなく、紹介した研究結果はBrilliant Life Products NZで販売する特定の商品に疾病への効果があることを示すものではありません。研究で使用される成分、摂取量、対象者、期間などは市販商品とは異なる場合があります。治療中の病気がある方、医薬品を使用している方、妊娠中・授乳中の方、健康状態に不安がある方は、医師・薬剤師などの専門家へご相談ください。