「布団に入ってもなかなか眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めて、その後眠れない」など、睡眠について悩んだ経験がある方は少なくないでしょう。
忙しい日が続いたときや、仕事・人間関係などで強いストレスを感じたときに、一時的に眠りにくくなることは誰にでもあります。
しかし、眠れない状態が続き、日中の眠気や疲労感、集中しにくさなどによって生活へ影響が出ている場合には、単なる一時的な寝不足とは別に考える必要があります。
また、不眠について調べると、
「自律神経が乱れているから眠れない」
「この栄養素を摂れば眠れる」
「副交感神経を優位にすればよい」
といった情報を目にすることがあります。
しかし、眠れない原因は一つではありません。
生活リズム、ストレス、光、カフェイン、アルコール、寝室環境のほか、痛みやかゆみ、薬の影響、更年期に伴う変化、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害、こころや体の病気など、さまざまな要因が関係することがあります。
この記事では、不眠とは何か、不眠症との違い、眠れないときにみられる主なパターン、不眠に関係する要因、体内時計や光との関係、生活の中で意識したいこと、そして医療機関へ相談した方がよい目安まで、わかりやすく解説します。
不眠とは?「眠れない」と「不眠症」は同じではない
「昨日はなかなか眠れなかった」という経験だけで、すぐに不眠症ということにはなりません。
例えば、
- 翌日に大切な予定があり緊張している
- 仕事や家庭のことで考え事をしている
- 旅行や引っ越しで寝る環境が変わった
- 昼寝を長くしすぎた
- いつもと違う時間に寝ようとした
といった状況では、一時的に眠りにくくなることがあります。
こうした一過性の眠りにくさは、多くの人が経験するものです。
不眠症では「夜の眠り」だけでなく日中への影響も重要
不眠症を考えるときには、「何時間眠れたか」だけで判断するものではありません。
十分な睡眠時間を確保する機会があるにもかかわらず、
- 寝つくのに時間がかかる
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝早く目が覚め、その後眠れない
- 眠っても十分休んだ感じがしない
といった状態が続き、それによって、
- 日中に強い疲労感がある
- 集中しにくい
- 仕事や家事に支障が出る
- 気分がすぐれない
- 日中の活動に影響が出る
などの問題が起きているかどうかも重要になります。
なお、慢性不眠障害では、こうした睡眠の問題とそれに伴う日中の症状が週3回以上、3か月以上続いていることなども診断基準の一つになります。
ただし、実際の診断は症状の内容や背景などを含めて医師が総合的に判断するものです。
つまり、「眠れない夜があること」と「不眠症」は同じではありません。
必要な睡眠時間には個人差がある
「毎日8時間眠らなければ健康になれない」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、必要な睡眠時間には個人差があり、年齢によっても変化します。
そのため、睡眠時間の数字だけを見て、
「6時間しか眠れなかったから不眠症だ」
「8時間眠ったから問題ない」
と単純に判断することはできません。
実際には、睡眠時間とあわせて、朝起きたときの休養感や日中の眠気、生活への影響なども考えることが大切です。
「眠れない=不眠症」とは限りません
一時的に眠れない夜がある
↓
それだけで不眠症とは判断しない
↓
状態がどのくらい続いているかを確認する
↓
日中の生活へ影響しているかも見る
不眠にはどんな現れ方がある?
「不眠」といっても、すべての人が同じように眠れなくなるわけではありません。
眠りについて困っている内容によって、いくつかのパターンがあります。
なかなか寝つけない「入眠困難」
布団やベッドに入ってもなかなか眠れず、寝つくまでに時間がかかる状態です。
「眠らなければ」と意識するほど焦りや緊張が強くなり、さらに寝つきにくく感じることもあります。
ただし、寝床に入ってから眠るまでに必要な時間には個人差があります。
一晩だけ寝つきが悪かったからといって、不眠症だと判断する必要はありません。
夜中に目が覚める「中途覚醒」
一度眠ったあと、夜中に何度も目が覚める状態です。
年齢とともに途中で目が覚めやすくなることもありますが、
- トイレへ行く回数が多い
- 痛みやかゆみがある
- 暑さや寒さが気になる
- 大きないびきや呼吸の問題がある
- 飲酒の影響がある
など、睡眠を中断させる別の要因が関係していることもあります。
朝早く目が覚める「早朝覚醒」
予定していた起床時刻よりかなり早く目が覚め、その後もう一度眠ろうとしても眠れない状態です。
年齢とともに睡眠の時間帯が早くなることもあるため、早く目覚めることだけで病気とは判断できません。
一方で、早朝覚醒が続き、日中の生活にも影響している場合には、睡眠全体の状態を確認する必要があります。
眠ったはずなのに休んだ感じがしない
睡眠時間はある程度確保しているのに、
「ぐっすり眠った感じがしない」
「朝起きても疲れている」
と感じることもあります。
こうした状態は、「熟眠困難」や「睡眠休養感の低下」などと表現されることもありますが、実際には睡眠時間だけではなく、睡眠の連続性、睡眠を妨げる病気や環境、本人が感じる休養感などを総合的に考える必要があります。
特に十分寝ているはずなのに強い日中の眠気が続く場合には、単純な不眠とは別の睡眠障害が隠れている可能性もあります。
なぜ眠れない?不眠に関係する主な要因
眠れない原因を一つだけに決めることはできません。
同じ「寝つけない」という状態でも、人によって背景は異なります。
ストレスや考え事
仕事、人間関係、家庭の問題、将来への不安など、心理的な負担が大きいときには眠りにくくなることがあります。
緊張する出来事の前日に眠りにくくなることも、珍しいことではありません。
ただし、ストレスがあるからといって、すべての不眠を「自律神経の乱れ」と説明することはできません。
眠りにくさが長く続いている場合には、他の要因も含めて考える必要があります。
生活リズムの変化
起床時刻や就寝時刻が大きく変動すると、眠ろうとする時間と体の睡眠・覚醒リズムが合わなくなることがあります。
例えば、
- 休日だけ昼頃まで眠る
- 夜更かしが続く
- 長時間の昼寝をする
- 交代勤務や夜勤がある
- 時差のある地域へ移動する
といった状況では、睡眠のタイミングが変化することがあります。
カフェイン
コーヒー、緑茶、紅茶、エナジードリンクなどにはカフェインが含まれています。
カフェインには覚醒作用があるため、摂取する量や時間帯によっては寝つきに影響することがあります。
影響の受け方には個人差があるため、「何時以降は全員禁止」と一律に決める必要はありませんが、眠りにくさが気になる場合には、午後から夜にかけてのカフェイン摂取を見直してみる方法があります。
アルコール
お酒を飲むと眠くなるため、寝酒をしている方もいるかもしれません。
しかし、アルコールは寝つきを早めるように感じる一方で、夜間の睡眠を浅くしたり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあります。
そのため、「眠れないからお酒を飲む」という方法を習慣にしないことが大切です。
喫煙・ニコチン
ニコチンには覚醒作用があるため、喫煙も睡眠へ影響する可能性があります。
特に就寝前の喫煙が習慣になっている場合には、睡眠との関係を見直すきっかけにしてみてもよいでしょう。
寝室の環境
寝室が、
- 明るすぎる
- 暑すぎる・寒すぎる
- 騒音がある
- 寝具が合っていない
といった状態では、眠りを妨げることがあります。
快適と感じる温度や寝具には個人差がありますが、静かで落ち着いて休める環境を整えることも睡眠を考えるうえで重要です。
痛み・かゆみ・夜間の症状
腰痛や関節痛、皮膚のかゆみ、咳、鼻づまり、頻尿などによって、眠りが妨げられることもあります。
この場合、睡眠だけを何とかしようとするのではなく、睡眠を妨げている症状そのものについて適切な診断や治療を受けることが重要です。
病気や薬が関係する場合もある
眠れない状態の背景には、
- 睡眠時無呼吸症候群
- むずむず脚症候群
- うつ病などのこころの病気
- 呼吸器や循環器の病気
- 甲状腺などの病気
- 更年期に伴う症状
- 使用している薬の影響
などが関係することもあります。
そのため、長く続く不眠を「ストレスだから」「自律神経だから」と自己判断し続けないことが大切です。
体内時計・光・メラトニンと睡眠の関係
私たちの睡眠と覚醒には、体内時計(概日リズム)が深く関係しています。
体内時計は、おおよそ一日の周期に合わせて睡眠と覚醒、体温、ホルモン分泌などのタイミングを調節する仕組みです。
朝から日中の光は体内時計の調節に重要
体内時計を外の時間に合わせるための重要な手がかりの一つが「光」です。
朝から日中に光を浴びることは、睡眠・覚醒リズムを整えるうえで重要です。
一方で、夜に強い光を長時間浴びると、体が夜を認識するタイミングが遅れることがあります。
メラトニンは睡眠・覚醒リズムに関わるホルモン
睡眠について調べると、メラトニンという名前をよく目にします。
メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、明るい時間帯には分泌が抑えられ、夜間に暗くなると分泌が増えていきます。
こうした変化が体内時計とともに、夜に眠りやすい状態をつくることに関係しています。
ただし、
「朝日を浴びれば必ず○時間後に眠くなる」
「メラトニンを増やせば不眠が治る」
というほど単純な仕組みではありません。
睡眠には体内時計だけでなく、その日の活動量や睡眠不足の程度、年齢、環境、体調など、さまざまな要因が関係しています。
夜のスマートフォンは「ブルーライトだけ」で考えない
「スマートフォンのブルーライトが不眠の原因になる」と聞いたことがある方も多いでしょう。
夜間にスマートフォンやタブレットなどの明るい画面を見ることは、睡眠へ影響する可能性があります。
ただし、問題はブルーライトだけではありません。
例えば、
- 画面から強い光を浴びる
- SNSや動画を見続けて就寝時刻が遅くなる
- 仕事のメールなどで頭が活動状態になる
- ベッドの中で長時間スマートフォンを見る
といったことも睡眠を妨げる要因になり得ます。
そのため、寝つきが気になる場合には、就寝前のスマートフォンやタブレットの使い方そのものを見直してみることが大切です。
光と睡眠をシンプルに考えると
朝から日中は光を取り入れる
↓
夜は強すぎる光を避ける
↓
寝る直前まで画面を見続けない
↓
毎日の起床・就寝リズムを大きく乱しすぎない
更年期と睡眠の変化
更年期になると、「以前より寝つきにくくなった」「夜中に目が覚めるようになった」と感じる方もいます。
更年期には、卵巣機能の低下に伴って女性ホルモンの一つであるエストロゲンが大きくゆらぎながら低下していきます。
ただし、更年期の睡眠の変化を「女性ホルモンが減ったから不眠になる」と一つの原因だけで説明することはできません。
ほてりや発汗が眠りを妨げることがある
更年期には、
などを感じることがあります。
こうした症状が夜間に起こると、寝つきにくくなったり、眠っている途中で目が覚めたりすることがあります。
特に寝汗が多い場合には、寝具や衣類が不快になり、それによって睡眠が中断されることもあります。
気分の変化や生活環境も関係する
更年期は、仕事、家庭、人間関係、親の介護、子どもの独立など、生活環境が大きく変化しやすい時期でもあります。
不安、イライラ、気分の落ち込みなどが睡眠へ影響することもあります。
そのため、更年期の不眠について考えるときには、
- 女性ホルモンの変化
- ほてりや発汗などの身体症状
- 心理的な負担
- 生活環境
- 加齢に伴う睡眠の変化
など、複数の要因を考えることが大切です。
更年期だからと決めつけないことも大切
40代、50代で眠れない状態が続くと、「更年期だから仕方がない」と思ってしまうことがあります。
しかし、その背景に、
- 睡眠時無呼吸症候群
- むずむず脚症候群
- 甲状腺などの病気
- 痛みや頻尿
- こころの不調
- 薬の影響
などが関係している場合もあります。
更年期と思われる症状とともに不眠が続いている場合には、必要に応じて婦人科やかかりつけ医へ相談しましょう。
眠りのために毎日の生活で意識したいこと
眠れないと、「どうすれば今夜ぐっすり眠れるのか」と一つの方法を探したくなるものです。
しかし、
「この食品を食べれば眠れる」
「この時間に寝れば必ず睡眠の質が上がる」
「副交感神経を優位にすれば眠れる」
といった一つの方法だけで睡眠が決まるわけではありません。
睡眠については、起床時刻、光、運動、食事、カフェイン、アルコール、寝室環境など、日々の生活全体を見直すことが大切です。
まず起きる時間を大きく乱しすぎない
眠れなかった翌日は、少しでも睡眠を取り戻そうとして昼頃まで寝てしまいたくなることがあります。
しかし、起床時刻が大きく遅れる状態が続くと、その日の夜に眠気が訪れる時間も遅くなることがあります。
毎日まったく同じ時刻にする必要はありませんが、できる範囲で起床時刻を大きく変えすぎないように意識しましょう。
朝から日中は適度に光を取り入れる
朝から日中に光を浴びることは、体内時計を外の時間に合わせる重要な手がかりになります。
起床後にカーテンを開けたり、日中に屋外へ出たりするなど、普段の生活の中で自然に明るい環境へ触れることを意識してみましょう。
一方、夜は必要以上に明るい照明の中で長時間過ごさないことも睡眠環境を考えるうえで役立ちます。
就寝前のスマートフォンとの付き合い方を見直す
PART1で触れたように、就寝前のスマートフォンは光だけでなく、長時間の使用によって就寝時刻が遅れることにも注意が必要です。
寝つきが気になる場合には、寝る直前まで使い続けるのではなく、画面を見る時間を減らして眠る準備へ切り替える時間をつくってみましょう。
日中は無理のない範囲で体を動かす
運動や日常的な身体活動も、健康的な睡眠習慣を考えるうえで大切です。
必ずしも激しい運動をする必要はありません。
- 歩く時間を増やす
- 軽いストレッチをする
- 長時間座り続ける時間を減らす
- 自分の体力に合った運動を続ける
など、無理なく続けられる方法を選びましょう。
昼寝は長くなりすぎないように
睡眠不足の日には、日中に強い眠気を感じることがあります。
短い昼寝が役立つこともありますが、夕方以降まで長時間眠ってしまうと、夜の寝つきへ影響することがあります。
夜に眠りにくい状態が続いている場合には、昼寝をする時間帯や長さも見直してみましょう。
カフェインを摂る時間にも注意する
カフェインの影響の受け方には個人差があります。
コーヒーだけでなく、
などにもカフェインが含まれている場合があります。
寝つきにくさがある場合には、自分が一日にどのくらいカフェインを摂っているか、どの時間帯に飲んでいるかを確認してみましょう。
寝酒を睡眠対策にしない
アルコールを飲むと眠気を感じることがありますが、睡眠の後半が浅くなったり、途中で目が覚めやすくなったりすることがあります。
また、睡眠のために飲酒を続けると、飲む量が徐々に増えていく場合もあります。
そのため、「眠れないから飲む」という習慣は避けましょう。
食事も特定の「安眠食材」に頼らない
睡眠について調べると、トリプトファンやビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素が紹介されています。
もちろん、栄養素は健康を維持するために必要です。
しかし、一つの食品や栄養素を摂取すれば不眠が改善するというものではありません。
特定の食品だけを大量に摂るのではなく、主食、たんぱく質を含む食品、野菜や果物などを組み合わせ、食事全体のバランスを考えましょう。
また、寝る直前の大量の食事は、眠りにくさや胃腸の不快感につながる場合があります。
「眠らなければ」と頑張りすぎない
不眠が続くと、
「今日は絶対に8時間眠らなければ」
「早く寝ないと明日が大変」
と焦ってしまうことがあります。
しかし、寝床の中で長時間「眠らなければ」と考え続けると、かえって緊張が強くなり、眠りにくく感じることがあります。
眠気がないのに早い時間から無理に寝床へ入るのではなく、眠気を感じてから寝床へ入ることも一つの考え方です。
毎日の睡眠習慣をシンプルに考えると
起床時刻を大きく乱しすぎない
↓
朝から日中は光を取り入れる
↓
日中は適度に体を動かす
↓
夜はカフェイン・飲酒・強い光を見直す
↓
眠気を感じてから寝床へ入る
眠れない状態が続くときは医療機関へ
生活習慣や睡眠環境を見直しても眠れない状態が続き、日中の生活に影響が出ている場合には、医療機関へ相談することを検討しましょう。
睡眠の問題には、不眠症だけでなく別の睡眠障害や身体的・精神的な病気が関係している場合があります。
日中への影響が続いている
例えば、
- 眠気が強く仕事や勉強に集中できない
- 疲労感が強く日常生活に支障がある
- 仕事や家事でミスが増えた
- 気分の落ち込みや不安が続いている
- 眠れないことへの不安が非常に強い
といった状態が続いている場合には、一度相談してみましょう。
大きないびきや無呼吸を指摘された
自分では「眠れていない」と感じていなくても、睡眠中の呼吸に問題があることがあります。
例えば、
- 大きないびきをかく
- 睡眠中に呼吸が止まっていると言われる
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝起きたときに頭痛がする
- 十分眠ったはずなのに日中非常に眠い
などがある場合には、睡眠時無呼吸症候群などの可能性を確認する必要があります。
脚の不快感で眠れない
夜になると脚がむずむずする、じっとしていると不快で動かしたくなるなどの症状によって眠れない場合には、むずむず脚症候群などが関係していることがあります。
単純な「寝つきの悪さ」として我慢せず、症状が続く場合には医療機関へ相談しましょう。
痛みやかゆみ、頻尿などで眠れない
睡眠そのものではなく、
などによって目が覚めている場合には、その原因となっている症状への対応が重要です。
「眠れないから睡眠だけを改善しよう」と考えるのではなく、背景にある症状について相談しましょう。
強い気分の落ち込みや不安がある
不眠は、こころの不調と一緒に現れることもあります。
強い気分の落ち込み、不安、意欲低下などが続いている場合には、睡眠だけの問題として扱わず、医師などの専門家へ相談することが大切です。
睡眠薬について自己判断で怖がりすぎない
「睡眠薬は一度飲んだらやめられなくなる」「必ず依存する」と不安に感じている方もいるかもしれません。
睡眠薬にはさまざまな種類があり、作用や注意点も異なります。
医師は症状、年齢、他の病気、使用している薬などを確認しながら治療方法を検討します。
薬によっては眠気、ふらつきなどの副作用や、長期使用に注意が必要なものもありますが、「睡眠薬は危険だからサプリメントの方が安全」と一律に考えるのは適切ではありません。
処方されている睡眠薬がある場合には、自分の判断で急に中止したり量を変更したりせず、医師や薬剤師へ相談しましょう。
まとめ|眠れない原因を一つに決めつけないことが大切
眠れない夜は誰にでもあります。
一時的に寝つきが悪かったからといって、すぐに不眠症というわけではありません。
一方で、
- なかなか寝つけない
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝早く目が覚める
- 眠っても十分休んだ感じがしない
といった状態が続き、日中の生活へ影響している場合には、睡眠について改めて考える必要があります。
不眠について覚えておきたいポイントは、
- 「眠れない」と「不眠症」は同じではない
- 必要な睡眠時間には個人差がある
- 不眠の原因はストレスや自律神経だけではない
- 光や生活リズムは睡眠・覚醒のリズムに関係する
- カフェインやアルコールも睡眠へ影響することがある
- 特定の食品やサプリメントだけで不眠を治そうとしない
- 更年期の睡眠変化にも複数の要因が関係する
- 症状が続く場合には原因を確認することが大切
という点です。
眠れないときほど、「絶対に眠らなければ」と焦ったり、次々に新しい健康法を試したりしたくなるかもしれません。
しかし、まずは起床時刻、光、運動、食事、カフェイン、アルコール、寝室環境など、普段の生活を一つずつ見直してみましょう。
そして、十分な睡眠の機会を確保しても眠れない状態が続く場合や、日中の生活に大きな影響が出ている場合には、自己判断だけで済ませず医療機関へ相談することが大切です。
【ご注意】
本記事は、不眠、睡眠、体内時計、生活習慣、更年期などについて一般的な情報を紹介することを目的としています。疾病の診断、治療、治癒または予防を目的としたものではありません。
眠れない状態が続いている場合や、日中の生活に支障がある場合、強い眠気、呼吸の異常、気分の落ち込みなど気になる症状がある場合には、自己判断せず医師などの医療専門家へご相談ください。