グレープシードとは?ポリフェノール・プロアントシアニジン(OPC)をわかりやすく解説

グレープシードとは?ポリフェノール・プロアントシアニジン(OPC)をわかりやすく解説

OBARASOTARO

ぶどうを食べるとき、多くの方は果肉を食べて、皮や種は残すのではないでしょうか。

しかし、普段はあまり意識して食べることのない「ぶどうの種(グレープシード)」にも、さまざまな植物由来成分が含まれています。

なかでもグレープシードを知るうえで注目したいのが、プロアントシアニジンと呼ばれるポリフェノールの一種です。

グレープシードは、ワインやぶどうジュースなどの製造過程で得られる副産物のひとつでもあります。現在では、種から油分を取り出したグレープシードオイルのほか、ポリフェノールなどの植物由来成分に着目したグレープシードエキスとして、食品やサプリメントなどに幅広く利用されています。

グレープシードエキスの特徴は、普段そのまま食べる機会の少ないぶどうの種に含まれる植物由来成分を、利用しやすい形にしていることです。

「グレープシードって何?」「グレープシードオイルとエキスは何が違うの?」「プロアントシアニジンやOPCとは?」という方のために、この記事ではグレープシードの基本から、注目されている成分、エキスやサプリメントとして利用されている理由、商品を選ぶときに確認したいポイントまで分かりやすく紹介します。

 

ぶどうとグレープシードのイメージ

 

グレープシードとは?

グレープシード(Grape Seed)とは、その名前のとおりぶどうの種のことです。

ぶどうは世界各地で生産され、生食だけでなく、ワインやジュースなどさまざまな食品に加工されています。

その製造過程では果皮や種なども生じますが、ぶどうの種には油分やポリフェノールなどが含まれているため、現在では植物油や食品素材、サプリメント原料などとして活用されています。

同じぶどうの種からつくられるものでも、代表的なのが「グレープシードオイル」と「グレープシードエキス」です。

グレープシードオイルは種に含まれる油分に着目したもの。一方、グレープシードエキスは、種に含まれるポリフェノールなどの植物由来成分に着目したものです。

原料は同じでも、含まれる成分の構成や利用目的が異なるため、この2つを分けて理解することがグレープシードを知る最初のポイントです。

グレープシードオイルとグレープシードエキスの違い

「グレープシード」と聞くと、料理に使用するグレープシードオイルを思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、健康食品やサプリメントで「グレープシード」という名称を見かけた場合には、ぶどう種子から抽出されたグレープシードエキスが使われていることがあります。

グレープシードオイル

グレープシードオイルは、ぶどうの種から得られる植物油です。

主な脂肪酸としてリノール酸オレイン酸などが含まれています。

脂肪酸の構成はぶどうの品種や製造方法などによって異なりますが、一般的なグレープシードオイルではリノール酸の割合が比較的高いことが知られています。

また、製品や製造方法によって量は異なりますが、ビタミンE類などを含むものもあります。

クセが比較的少ない植物油で、食用油として料理などにも利用されています。

グレープシードエキス

一方、グレープシードエキスは、ぶどうの種に含まれる植物由来成分を抽出・加工したものです。

その代表的な成分として知られているのが、プロアントシアニジン(Proanthocyanidins)です。

プロアントシアニジンはポリフェノールの一種で、グレープシードエキスの特徴を知るうえで重要な成分です。

ぶどうの種そのものを日常的に一定量食べることは一般的ではありません。そのため、ぶどう種子由来のポリフェノールなどに着目し、食品やサプリメントに利用しやすい形にしたものがグレープシードエキスと考えると分かりやすいでしょう。

この「普段は食べる機会の少ない種に含まれる植物由来成分を利用できる」という点が、グレープシードエキスの大きな特徴のひとつです。

そもそも「ポリフェノール」とは?

グレープシードについて調べると、必ずと言ってよいほど登場するのが「ポリフェノール」という言葉です。

ポリフェノールとは、植物に含まれる多くの化合物をまとめた総称です。

ぶどうだけに含まれる特別なものではなく、野菜、果物、豆類、お茶、コーヒー、カカオなど、私たちが普段口にしているさまざまな植物性食品にも含まれています。

代表的なものには、次のような成分があります。

  • ぶどうやベリー類などに含まれるアントシアニン
  • 緑茶などに含まれるカテキン
  • 大豆に含まれるイソフラボン
  • 玉ねぎなどに含まれるケルセチン
  • カカオなどに含まれるカカオポリフェノール
  • ぶどうの種などに含まれるプロアントシアニジン

つまり、「ポリフェノール」という一つの成分があるわけではありません。

それぞれ構造や性質が異なるため、グレープシードについて考える場合には、単に「ポリフェノールが入っている」というだけではなく、どのようなポリフェノールが含まれているのかを見ることがポイントになります。

 

毎日の健康と植物由来成分をイメージした写真

 

グレープシードで注目される「プロアントシアニジン」とは?

グレープシードに含まれるポリフェノールの中でも、代表的なもののひとつがプロアントシアニジンです。

プロアントシアニジンは、カテキンやエピカテキンなどを構成単位とするポリフェノールのグループです。

ぶどうの種だけに存在するものではなく、ぶどうの皮、リンゴ、ベリー類、カカオなど、さまざまな植物性食品にも含まれています。

その中でもぶどうの種は、プロアントシアニジンを含む植物素材として知られており、グレープシードエキスの特徴を代表する成分のひとつとして研究されてきました。

米国のNCCIH(National Center for Complementary and Integrative Health/国立補完統合衛生センター)でも、グレープシードエキスにはプロアントシアニジンが含まれることが紹介されています。

こうした背景から、グレープシードエキスはぶどう種子由来のポリフェノールに着目した植物素材として、食品やサプリメントなどに利用されています。

「OPC」とは何?

グレープシードのサプリメントを見ていると、「OPC」という言葉を目にすることがあります。

OPCは一般に、Oligomeric Proanthocyanidins(オリゴメリック・プロアントシアニジン)を意味する名称として使われています。

プロアントシアニジンの中でも、比較的小さな単位が結合したものについて使われる言葉です。

つまり、OPCというまったく別の栄養素が存在するわけではなく、プロアントシアニジンについて理解するときに登場する名称のひとつと考えると分かりやすいでしょう。

商品に「OPC」と大きく表示されている場合でも、その言葉だけで製品を判断するのではなく、実際に使用されている原材料や配合表示などを確認することが大切です。

グレープシードと「抗酸化」の関係

グレープシードやプロアントシアニジンについて調べると、もうひとつよく登場するのが「抗酸化」という言葉です。

私たちの体では、酸素を利用して生命活動を行う過程などで活性酸素種(ROS:Reactive Oxygen Species)が生じます。

活性酸素種はすべてが不要なものではなく、体内でさまざまな生理的な働きにも関係しています。

一方、活性酸素種の産生と、それに対応する身体の仕組みとのバランスが崩れた状態は、一般に「酸化ストレス」と呼ばれています。

植物に含まれるポリフェノールについては、こうした酸化との関係や抗酸化性についてさまざまな研究が行われており、グレープシードに含まれるプロアントシアニジンも研究対象となってきました。

このことも、グレープシードやプロアントシアニジンが食品・栄養分野で注目されている理由のひとつです。

ただし、ここでいう「抗酸化」という言葉と、市販のグレープシードサプリメントを摂取した場合の特定の健康効果は分けて考える必要があります。

基礎的な研究で確認された成分の性質が、そのまま人が食品やサプリメントとして摂取した場合の働きを意味するわけではありません。

グレープシードの魅力は「抗酸化」という一言だけにあるのではなく、プロアントシアニジンをはじめとする特徴的な植物由来成分を含むぶどう種子素材であることを理解しておくとよいでしょう。

 

 

グレープシードエキスをサプリメントで取り入れる意味

ここまで読んで、「ポリフェノールなら普段の食品にも含まれているのに、なぜグレープシードエキスをサプリメントで取り入れるの?」と思った方もいるかもしれません。

確かに、ポリフェノールはぶどうだけでなく、野菜、果物、豆類、お茶、コーヒー、カカオなど、さまざまな植物性食品に含まれています。

そのため、まず大切なのは、特定の成分だけに偏らず、いろいろな食品を取り入れた食生活です。

一方で、グレープシードエキスには、普段はそのまま食べる機会の少ないぶどうの種に含まれる植物由来成分を、製品表示を確認しながら一定量取り入れやすいという食品素材としての特徴があります。

特に、プロアントシアニジンなどのぶどう種子由来ポリフェノールに関心がある方にとって、グレープシードエキスを使用したサプリメントは、日々の食生活にプラスする方法のひとつになります。

つまり、「すべての人に必要なサプリメント」というよりも、グレープシードという植物素材の特徴を知ったうえで、自分の食生活やライフスタイルに合わせて取り入れる選択肢として考えると分かりやすいでしょう。

グレープシードサプリメントを選ぶときに確認したいポイント

グレープシードを使用したサプリメントには、さまざまなタイプがあります。

商品名に「グレープシード」と書かれていても、実際の配合内容や表示方法は製品によって異なります。

広告の印象や数字の大きさだけで判断せず、次のポイントを確認してみましょう。

1.原材料を確認する

まず確認したいのが、何を原料としている商品なのかという点です。

グレープシードを中心とした比較的シンプルな商品もあれば、別の植物素材や栄養成分を組み合わせた複合タイプもあります。

「グレープシード」という商品名だけを見るのではなく、原材料表示を見て、実際に何が配合されているのかを確認することが大切です。

2.配合量の数字が何を意味しているのか確認する

植物由来のサプリメントでは、「○○mg配合」「○○mg相当」といった数字が表示されていることがあります。

ここで特に確認したいのが、実際に使用されているエキスの量なのか、原料となった植物に換算した量なのかという違いです。

濃縮エキスの場合には、少量のエキスをつくるために、より多くの原料が使われることがあります。

そのため、例えば「ぶどう種子○○mg相当」と表示されていても、それがそのまま実際のエキス重量を意味するとは限りません。

数字が大きいか小さいかだけではなく、その数字が何を表しているのかを見ることが商品を比較するときのポイントになります。

3.プロアントシアニジンやOPCの表示を確認する

グレープシードエキスの商品によっては、「プロアントシアニジン」「OPC」などの表示がされていることがあります。

こうした表示がある場合には、どの成分について記載されているのか、含有量や規格などが商品ページやパッケージで確認できるか見てみましょう。

「OPC」という言葉そのものが商品の優劣を決めるわけではありません。

原料名、配合量、成分表示などを合わせて確認することで、商品の特徴をより理解しやすくなります。

4.1日の摂取目安量を確認する

サプリメントには、それぞれの商品ごとに摂取目安量が設定されています。

「植物由来だから多く摂ってもよい」というものではありません。

利用する場合は、メーカーが設定している摂取方法や1日の目安量を確認しましょう。

5.複数のサプリメントを利用している場合は重複も確認する

健康や美容を意識して複数のサプリメントを利用していると、別の商品だと思っていても、同じ植物素材や似た成分が重複していることがあります。

新しい商品を取り入れるときには、その商品だけでなく、現在利用しているサプリメントの原材料表示も一緒に確認してみるとよいでしょう。

グレープシード中心のタイプと複合タイプ、どちらを選ぶ?

グレープシードを使用したサプリメントには、主にグレープシードを中心としたタイプと、ほかの植物素材などを組み合わせた複合タイプがあります。

グレープシードを中心としたタイプ

グレープシードエキスを中心に構成されている商品は、ぶどう種子由来の植物成分に着目した、比較的シンプルな配合の商品です。

「グレープシードそのものに関心がある」「原材料が分かりやすい商品を選びたい」という場合には、こうしたタイプが選択肢になります。

複数の植物素材を組み合わせたタイプ

一方、グレープシードとプロポリスなど、ほかの植物・食品素材を組み合わせた商品もあります。

複合タイプでは、一つの商品に複数の素材を取り入れられるという特徴があります。

ただし、成分の数が多いほど優れた商品というわけではありません。

どの素材が、どのような目的で組み合わされているのかを確認し、自分が取り入れたいものと合っているかを見ることが大切です。

グレープシードが植物素材として注目される理由

ぶどうはとても身近な果物ですが、その中でも種は、普段そのまま食べる機会の少ない部分です。

その種には、プロアントシアニジンをはじめとするポリフェノールが含まれています。

グレープシードエキスは、こうしたぶどう種子由来の植物成分に着目し、食品やサプリメントとして利用しやすい形に加工した素材です。

つまり、グレープシードの魅力は、単に「抗酸化」という言葉だけにあるのではありません。

普段はあまり利用しないぶどうの種という植物素材から、特徴的なポリフェノールを含む成分を取り入れられることが、グレープシードエキスならではのポイントです。

植物にはそれぞれ異なる成分が含まれているため、ぶどう、緑茶、大豆、カカオなど、さまざまな植物素材の中から、自分がどのようなものに関心を持っているのかを考えて選ぶのもよいでしょう。

サプリメントは毎日の食生活を補うための食品

グレープシードに限らず、サプリメントは医薬品ではなく、毎日の食生活を補うための食品です。

食事そのものの代わりになるものではありませんが、特定の植物素材や成分を商品表示を確認しながら取り入れやすいという特徴があります。

そのため、普段の食生活を基本にしながら、「この植物素材についてもう少し意識して取り入れたい」と考えたときに、サプリメントという方法を選ぶことができます。

グレープシードエキスについても、まず原料や成分の特徴を理解し、そのうえで自分の食生活やライフスタイルに合っているかを考えることが大切です。

利用するときに確認しておきたいこと

グレープシードエキスを含むサプリメントを利用する場合は、商品に表示されている摂取目安量や注意事項を確認しましょう。

また、医薬品を使用している方や治療中の方は、サプリメントを追加する前に医師や薬剤師などの専門家へ相談することをおすすめします。

グレープシードエキスについても、医薬品との相互作用の可能性を考慮する必要があります。

妊娠中・授乳中については十分な安全性情報が確認されていないため、該当する方は自己判断で利用せず、必要に応じて専門家へ相談してください。

 

ぶどうとグレープシードをイメージした写真

 

まとめ|グレープシードは、ぶどうの「種」に着目した植物素材

グレープシードとは、その名前のとおりぶどうの種です。

同じぶどうの種を原料としていても、油分に着目したグレープシードオイルと、ポリフェノールなどの植物由来成分に着目したグレープシードエキスでは特徴が異なります。

グレープシードエキスで代表的な成分として知られているのが、プロアントシアニジンです。

また、商品によってはプロアントシアニジンに関連して「OPC」という表記が使われています。

グレープシードが食品・栄養分野で注目されている背景には、こうしたぶどう種子由来のポリフェノールを含む植物素材としての特徴があります。

そして、グレープシードエキスを使用したサプリメントには、普段そのまま食べることの少ないぶどうの種に含まれる植物由来成分を、商品表示を確認しながら取り入れやすいという特徴があります。

商品を選ぶ際には、「グレープシード」「OPC」「○○mg」といった目立つ言葉や数字だけではなく、原材料、実際の配合量、原料換算量、摂取目安量などを確認しましょう。

特別な効能を期待して選ぶのではなく、どのような植物素材で、どのような成分に特徴があり、自分がなぜ取り入れたいのかを理解して選ぶ

それが、グレープシードをはじめとする植物由来サプリメントと上手につき合うための大切な考え方です。

※本記事は、グレープシード、グレープシードエキス、ポリフェノール、プロアントシアニジンなどに関する一般的な食品・栄養情報を紹介することを目的としています。特定の食品・サプリメントによる疾病の診断、治療、治癒または予防を目的としたものではありません。医薬品を使用している方、治療中の方、妊娠・授乳中の方などは、サプリメントを利用する前に医師・薬剤師などの専門家へご相談ください。

参考:
NCCIH(National Center for Complementary and Integrative Health)「Grape Seed Extract: Usefulness and Safety」

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