夕方になると黄色い花を開き、朝になると静かに閉じる——。 そんな少しロマンチックな植物の種から採れるのが、月見草オイル(Evening Primrose Oil)です。
美容や健康に関心がある方なら、「イブニングプリムローズオイル」や「γ-リノレン酸(GLA)」という名前を一度は目にしたことがあるかもしれません。
月見草オイルが長く注目されてきた大きな理由のひとつが、リノール酸とγ-リノレン酸というオメガ6系脂肪酸を含んでいることです。
特にγ-リノレン酸は、一般的な植物油では多く含まれているものが限られるため、月見草オイルを特徴づける成分として知られています。
さらに月見草オイルは、
- サプリメント
- スキンケア化粧品
- ボディケア
- ヘアケア
など、さまざまな形で美容やウェルネスの分野に取り入れられています。
「月見草オイルってどんな植物からできる?」
「γ-リノレン酸って何?」
「女性向けのオイルとして知られているのはなぜ?」
「肌との関係は?」
「サプリメントと化粧品ではどう違う?」
「毎日のケアに取り入れるなら、どこを見て選べばいい?」
この記事では、そんな疑問をひとつずつ整理しながら、月見草オイルの基礎知識から成分、美容との関係、女性のライフステージとの研究、使い方、選び方、安全性までわかりやすくご紹介します。
月見草オイルとは?夕方に咲く花の種から生まれる植物オイル
月見草オイルは、英語でEvening Primrose Oil(EPO)と呼ばれる植物油です。
一般にOenothera biennisなどイブニングプリムローズの種子から採られ、日本では「月見草オイル」や「イブニングプリムローズオイル」という名称で広く知られています。
なお、日本語で植物そのものを指す「ツキミソウ」と、英語でEvening Primroseと呼ばれる植物は、植物分類上まったく同じものを指すとは限りません。 美容やサプリメントの分野で「月見草オイル」と呼ばれる場合は、イブニングプリムローズの種子油を指すのが一般的です。
イブニングプリムローズはアメリカ大陸原産で、黄色い花が夕方から開く種類があることから、「Evening Primrose」という印象的な名前で呼ばれています。
「月見草」という日本語の響きも、夜に花を楽しむ植物を思わせる美しい名前ですよね。
昔から人々の暮らしとともにあった植物
イブニングプリムローズには、長い利用の歴史があります。
北米の先住民の間では、葉や茎など植物のさまざまな部分が伝統的に利用されてきたことが知られています。
その後ヨーロッパへも広がり、現代では種子から採れるオイルが、美容やウェルネスの分野で利用される植物素材として世界各地で知られるようになりました。
月見草オイルは「花」ではなく「種」に注目
美容オイルというと、果実から採れるオイルを想像する方も多いかもしれません。
月見草オイルの場合、主役になるのは小さな種子です。
その種子から得られるオイルには多価不飽和脂肪酸が多く含まれ、独特の脂肪酸バランスを持っています。
そして、この脂肪酸組成こそが月見草オイルの大きな個性です。
月見草オイル最大の特徴|γ-リノレン酸(GLA)とリノール酸
月見草オイルについて知るなら、まず覚えておきたいのがγ-リノレン酸(Gamma-Linolenic Acid:GLA)です。
月見草オイルの脂肪酸組成は品種や原料、製造条件などによって多少異なりますが、一般的には、
- リノール酸:約70〜74%
- γ-リノレン酸(GLA):約8〜10%
程度を含むことが報告されています。
リノール酸とは?
リノール酸は、オメガ6系脂肪酸のひとつです。
人の体では十分に作ることができないため、食事から摂る必要がある「必須脂肪酸」に分類されています。
植物油をはじめ、私たちが普段食べているさまざまな食品にも含まれています。
γ-リノレン酸(GLA)は何が違う?
GLAもオメガ6系の多価不飽和脂肪酸です。
人の体内では、食事から摂ったリノール酸の一部が酵素の働きによって、
リノール酸 → γ-リノレン酸(GLA) → ジホモγ-リノレン酸(DGLA)
という流れで変換されていきます。
DGLAはさらに、体内でさまざまな生理活性物質がつくられる脂肪酸代謝の経路へつながります。
つまりGLAは、単に「珍しい植物成分」というだけではなく、私たちの体内の脂肪酸代謝にも登場する成分なのです。
GLAを含む植物油は限られている
GLAは、普段使われているすべての植物油に多く含まれているわけではありません。
GLAを含むことで知られている代表的な植物油には、
- 月見草オイル
- ボラージオイル
- ブラックカラント(カシス)種子油
などがあります。
この中でも月見草オイルは、長年サプリメントや美容素材として利用されてきたことから、「GLAを含む植物オイル」として特によく知られています。
普段の植物油とは少し違う脂肪酸組成を持っている——。 それが、月見草オイルを知るうえで最初の面白いポイントです。
月見草オイルはなぜ注目される?肌・美容・女性との関係
月見草オイルが特に美容や女性のウェルネス分野で知られてきた背景には、GLAという特徴的な脂肪酸と、肌や女性のライフステージとの関係について長く研究されてきた歴史があります。
肌を考えるうえでも大切な「脂質」
肌のいちばん外側にある角質層には、水分を保ちながら外部からの刺激を受けにくくする大切な役割があります。
この肌のコンディションを考えるうえで、脂質も重要な構成要素のひとつです。
月見草オイルに含まれるリノール酸やGLAについても、皮膚との関係を調べる研究が行われてきました。
健康な成人を対象とした小規模な試験では、月見草オイルを摂取した際の皮膚水分量、経皮水分蒸散量(TEWL)、弾力性など、さまざまな皮膚指標が検討されています。
こうした研究は、脂肪酸と肌のコンディションにはどのような関係があるのかを知るうえで興味深いものです。
なお、これらは研究で使用された月見草オイルについての知見であり、特定のサプリメント商品の美容効果を示すものではありません。
スキンケアでは「うるおいを守る植物油」のひとつとして
月見草油は、化粧品にも使用されている植物由来のオイルです。
植物油はスキンケア製品の中で、肌をなめらかに整えたり、うるおいを守るための油性成分として利用されています。
月見草油も、ほかの保湿成分や美容成分と組み合わせながら、化粧品の処方の一部として取り入れられています。
食用やサプリメントとして楽しむ月見草オイルと、肌への使用を目的として設計された化粧品では、それぞれの特徴に合った取り入れ方があります。
スキンケアとして楽しみたい方なら、月見草油を配合した化粧品を、製品の使用方法に沿って毎日のケアへ取り入れる方法が分かりやすいでしょう。
なぜ「女性に注目されてきたオイル」なの?
月見草オイルは、PMS(月経前症候群)や更年期など、女性のライフステージに関係するテーマについても長く研究されてきました。
その背景には、GLAから続く脂肪酸代謝と、体内で作られるさまざまな生理活性物質との関係があります。
研究条件や対象によって結果には幅があり、現在も研究が続けられている分野です。
そのため月見草オイルは、「女性ホルモンを増やす成分」としてではなく、女性の健康分野で長く研究されてきた特徴的な植物オイルとして理解すると、その魅力が分かりやすくなります。
「年齢とともに美容習慣を見直したい」
「植物由来の素材を毎日のケアに取り入れたい」
「GLAという脂肪酸に興味がある」
「美容を意識したサプリメントの成分をきちんと理解して選びたい」
そんな方にとって、月見草オイルは知っておくと面白い素材のひとつです。
肌について調べるときは「美容」と「治療」を分けて考える
月見草オイルについて検索すると、乾燥肌だけでなく、アトピー性皮膚炎やニキビなど皮膚疾患に関する情報を目にすることがあります。
月見草オイルは皮膚との関係でも研究されてきましたが、毎日の美容・スキンケアと、皮膚疾患の診断や治療はそれぞれ別のものです。
美容目的なら、自分の肌に合った保湿や紫外線対策などの基本を大切にしながら、植物油を配合した化粧品を選ぶことができます。
赤み、強いかゆみ、湿疹、痛みなどが続く場合には、皮膚科などの医療機関へ相談しましょう。
月見草オイルはどう取り入れる?サプリ・スキンケア・ヘアケア
月見草オイルの面白いところは、ひとつの使い方だけに限定されないことです。
目的に合わせて、
- サプリメントとして取り入れる
- 月見草油配合の化粧品をスキンケアに取り入れる
- ボディケア製品で楽しむ
- ヘアケア製品の配合成分として選ぶ
といったさまざまな選択肢があります。
サプリメントなら「月見草オイル量」と「配合全体」を見る
サプリメントを選ぶときにまず確認したいのが、成分表示です。
商品によって、
- 月見草オイルそのものの配合量
- GLAの含有量が表示されているか
- 一緒に配合されている素材
- 1日の摂取目安量
などが異なります。
月見草オイルを単独で配合した製品もあれば、複数の素材を組み合わせたタイプもあります。
月見草オイルの量だけでなく、一緒にどんな素材が配合されているのかを見ると、その商品の個性が見えてきます。
月見草オイルを含む「ディアプラセンタ」という選択肢
Brilliant Life Products NZで月見草オイルを含むサプリメントをお探しの方には、ヘルスライフ NZ産 ディアプラセンタ 10,000mgがあります。
1カプセルに、
- 鹿プラセンタ 10,000mg相当
- 月見草オイル 288mg
- アボカドオイル 100mg
- マリンコラーゲン 10mg
- 天然アスタキサンチンオイル 2mg
を組み合わせた複合タイプです。
月見草オイルだけではなく、鹿プラセンタ、アボカドオイル、マリンコラーゲン、アスタキサンチンまでをひとつに。
美容を意識して複数の素材に興味があるものの、それぞれを別々のサプリメントで選ぶのは大変、という方にも取り入れやすい組み合わせです。
ニュージーランド由来の鹿プラセンタを中心に、月見草オイルを含む複数の素材をまとめて取り入れられることが、このディアプラセンタの特徴です。
ヘルスライフ NZ産 ディアプラセンタ 10,000mgを見る →
スキンケアなら月見草油配合の美容液という選択も
「毎日のスキンケアで月見草油を楽しみたい」という方には、月見草油を配合した化粧品という選択肢があります。
Brilliant Life Products NZのゴールド プラセンタ セラム 50mlにも、全成分のひとつとして月見草油が配合されています。
この美容液には、ニュージーランド産シーププラセンタを中心に、
- 月見草油
- 加水分解コラーゲン
- エラスチン
- マヌカ油
- ビタミンA
- ビタミンE
などが組み合わされています。
製品として肌にうるおいを与え、なめらかに整える美容液で、顔だけでなく首やデコルテの毎日のケアにもお使いいただけます。
月見草油を、プラセンタやコラーゲンなど複数の美容成分と組み合わせた美容液として毎日のスキンケアに取り入れたい方にも選びやすい一本です。
植物油そのものを単独で用意するより、化粧品として使いやすく設計された製品から取り入れたい方にもおすすめです。
ゴールド プラセンタ セラム 50mlを見る →
ヘアケアでは髪質や使用感に合わせて
月見草油は、ヘアケア製品に配合されることもあります。
ヘアケア製品では、植物油だけでなく、コンディショニング成分、油性成分、ポリマーなどが組み合わされ、髪のまとまりや指通りなどの使用感がつくられています。
月見草油配合のヘアケアを選ぶ場合も、自分の髪質、仕上がりの好み、製品の使用目的まで合わせて見ると、自分に合ったものを選びやすくなります。
月見草オイルは酸化しやすい?選び方・保存方法のポイント
月見草オイルには、多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
だからこそ商品を選ぶときには、成分だけでなく品質管理や保存方法にも注目してみましょう。
光・熱・酸素との付き合い方
植物油は、光や熱、酸素の影響を受けながら少しずつ酸化していきます。
月見草オイルを含む製品も、
- 直射日光を避ける
- 高温になる場所を避ける
- 開封後は商品表示に従って保管する
- 使用期限や賞味期限を確認する
といった基本を意識すると、良い状態で使いやすくなります。
保存方法は製品の容器や処方によっても異なるため、それぞれの商品に記載された保存方法を優先するのが基本です。
低温圧搾・精製・未精製はどう見る?
植物オイルでは、「低温圧搾」「精製」「未精製」といった言葉を見ることがあります。
低温圧搾は、比較的低い温度で種子から油を搾る製造方法です。
未精製オイルは植物本来の色や香りが残りやすく、精製されたオイルは香りや色が穏やかで、製品へ配合しやすい場合があります。
どちらか一方だけで品質を判断するより、食品・サプリメント・化粧品など、それぞれの用途に合わせて適切に製造・管理されているかを見ることがポイントです。
サプリメントは「組み合わせ」から選ぶ楽しさも
月見草オイルのような成分を調べると、ついひとつの成分だけに注目したくなります。
でも複合サプリメントでは、どんな素材を一緒に組み合わせているのかも商品の個性になります。
たとえばディアプラセンタは、鹿プラセンタを中心に、月見草オイル、アボカドオイル、マリンコラーゲン、アスタキサンチンを組み合わせています。
「ひとつの素材だけに絞る」方法もあれば、「美容を意識して複数の素材をひとつにまとめる」方法もあります。
自分が続けやすいスタイルから選べることも、毎日の美容習慣では大切なポイントです。
月見草オイルの安全性とよくある疑問
1日にどれくらい摂ればいい?
月見草オイルについては、ビタミンやミネラルのように、一般の人すべてに共通する「1日の推奨摂取量」が設定されているわけではありません。
研究では目的によってさまざまな量が使われていますが、日常的にサプリメントを利用するときは、製品ごとに設定されている摂取目安量を確認するのが基本です。
月見草オイル量だけでなく、複合サプリメントではほかの配合成分も含めて商品表示を確認しましょう。
毎日取り入れるときに意識したいこと
月見草オイルは、多くの成人では比較的よく耐容される植物油として利用されています。
一方、体質によっては腹部の不快感、吐き気、下痢などの消化器症状がみられることがあります。
毎日の習慣として取り入れる場合も、製品表示を確認しながら、自分の体調に合わせて利用することが大切です。
薬を飲んでいる場合は?
日常的に医薬品を使用している方は、新しいサプリメントを取り入れる前に、医師や薬剤師へ現在の服薬内容と一緒に相談しておくと安心です。
月見草オイルに限らず、サプリメントも毎日口にするものだからこそ、薬やほかのサプリメントとの組み合わせまで含めて考えましょう。
妊娠・授乳中は?
月見草オイルは妊娠・授乳との関係についても研究されている素材です。
一方、妊娠中の使用については研究結果が十分にそろっていない部分もあります。
妊娠中・授乳中にサプリメントとして取り入れたい場合は、医師や助産師などの医療専門家へ相談しながら選ぶと安心です。
月見草オイルはPMSや更年期との関係で研究されている?
はい。 PMSや更年期は、月見草オイルが女性の健康分野で研究されてきた代表的なテーマです。
GLAやその代謝物、生理活性物質との関係などから研究が行われています。
研究によって結果には幅があるため、現在は女性のライフステージとの関係について研究が続けられている植物素材のひとつとして理解するのがよいでしょう。
女性の毎日を考えるときには、食事、睡眠、運動、ストレスとの付き合い方などの基本も大切です。
月見草オイルはダイエットにも使われる?
月見草オイルについて調べると、「ダイエット」「代謝」といった言葉を見かけることがあります。
月見草オイルは脂肪酸を含む植物油なので、体重管理という視点では、食事全体のエネルギーバランス、運動、睡眠などと合わせて考えるのが基本です。
美容や健康を意識する場合も、ひとつの素材だけに頼るより、毎日の生活の中へ無理なく取り入れる選択肢のひとつとして考えると続けやすくなります。
月見草オイルは男性でも取り入れられる?
はい。 月見草オイルそのものは女性専用の成分ではありません。
女性の健康分野で研究される機会が多いため「女性向け」というイメージがありますが、GLAを含む植物油として、性別にかかわらず知っておきたい脂肪酸素材のひとつです。
結局、月見草オイルの魅力はどこ?
月見草オイルの魅力をひとことでまとめるなら、
「GLAという特徴的な脂肪酸を含み、サプリメントからスキンケアまで幅広い分野で利用されてきた植物オイル」
というところでしょう。
夕方に開く黄色い花。 その小さな種から採れるオイルには、リノール酸とGLAという特徴的な脂肪酸が含まれています。
その特徴から、長年、脂肪酸の研究、美容、女性のウェルネス、スキンケアなど、さまざまな分野で関心を集めてきました。
そして今では、
毎日の美容習慣を意識したサプリメントの配合成分として取り入れる。
月見草油を配合した美容液で毎日の肌を整える。
GLAや脂肪酸について知り、自分に合った美容習慣を選ぶ。
というように、自分のライフスタイルに合わせた楽しみ方があります。
「美容成分は、名前だけでなく中身まで知って選びたい」。
そんな方にとって月見草オイルは、知れば知るほど興味深い植物素材のひとつではないでしょうか。
※本記事は、月見草オイル、γ-リノレン酸、スキンケア、サプリメントなどについて一般的な情報を紹介するものです。疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
※サプリメントは健康補助食品です。医薬品を使用している方、妊娠・授乳中の方、通院中の方は、必要に応じて医師・薬剤師などの医療専門家へご相談ください。
※化粧品は製品ごとの使用方法に従ってご使用ください。赤み、はれ、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科専門医等へご相談ください。
参考文献
- National Center for Complementary and Integrative Health (NCCIH). Evening Primrose Oil: Usefulness and Safety.
- Farag MA, et al. Evening primrose oil: a comprehensive review of its bioactives, extraction, analysis, oil quality, therapeutic merits, and safety. Food & Function. 2023.
- Muggli R. Systemic evening primrose oil improves the biophysical skin parameters of healthy adults. International Journal of Cosmetic Science.
- Cochrane. Oral evening primrose oil and borage oil for eczema.