冨永愛さんといえば、世界のランウェイを歩いてきた日本を代表するトップモデル。
179cmの長身、まっすぐ伸びた姿勢、長い手脚、シャープなフェイスライン。
その圧倒的な存在感から、「生まれつきすべてが完成している人」のように見えるかもしれません。
ところが本人の言葉を長い時間軸で追っていくと、見えてくる姿はかなり違います。
10代には高身長をコンプレックスに感じ、自分自身を好きになれなかった時期がありました。
20代前半までは、現在ほど美容や体づくりを細かく考えていたわけでもありません。
出産を経て運動を始め、30代になると体の変化を実感。
そこから食事、トレーニング、姿勢、睡眠、スキンケア、ヘアケアを一つずつ見直しながら、長くモデルを続けるための「自分の基準」を作ってきました。
そして2026年。
43歳で21年ぶりとなる第2子を出産し、44歳となった現在は、妊娠と出産で大きく変化した体をもう一度自分のペースで整えています。
現在の冨永愛さんを理解するうえで大切なのは、完成された美を維持しているというイメージだけではありません。
年齢、仕事、妊娠、出産、子育て、体の変化に合わせて、その時の自分に必要な美容と健康習慣を何度も作り直してきた人なのです。
1982年8月1日生まれ、神奈川県出身。
10代でモデル活動を始め、17歳でニューヨーク・コレクションのランウェイへ。
その後はパリ、ミラノ、ニューヨークなど世界のファッションシーンで活躍し、数々の一流メゾンのショーや広告に出演してきました。
2014年から約3年間は仕事を休み、子育てや自分自身の生活と向き合う時間を選択。
復帰後の2020年には約10年ぶりにパリコレクションのランウェイへ戻り、再び世界の舞台を歩いたことでも大きな話題になりました。
俳優としても『グランメゾン東京』やNHKドラマ10『大奥』などへ出演し、『大奥』では徳川吉宗役を演じました。
さらに日本の伝統文化を紹介する活動、社会貢献、企業活動などにも携わり、2023年には新会社Crossoverを共同設立。
2026年には自身の公式YouTubeチャンネルも開設し、トップモデルとしての姿だけでなく、一人の女性、母、表現者としての日常や考え方も発信しています。
冨永愛さんのプロフィール
生年月日:1982年8月1日
出身:神奈川県
身長:179cm
職業:モデル・俳優・プロデューサー
結婚歴:2004年に結婚、2009年に離婚
現在のパートナー:俳優・山本一賢さん
子ども:2人
長男:冨永章胤さん(モデル・俳優)
第2子:2026年5月誕生
冨永愛さんは2004年に結婚し、2005年に長男・冨永章胤さんを出産、2009年に離婚。章胤さんも現在はモデル・俳優として活動しています。2025年には俳優・山本一賢さんとの間に第2子を授かったことを公表し、2026年5月に出産。山本さんは現在、各報道で冨永さんの「パートナー」と紹介されています。こうした結婚、出産、子育てという人生の変化も、冨永さんの働き方や美容、運動、食事、休息の考え方と深くつながっています。
この記事では、冨永愛さんの美容法・健康習慣を、スキンケア、保湿、紫外線対策、顔体操、舌のトレーニング、頭皮・ヘアケア、姿勢、体幹、ヒップ、ピラティス、食生活、和食、睡眠、休息、心の整え方、そして2026年の産後の体づくりまで、過去と現在を分けながら詳しく掘り下げます。
1.高身長がコンプレックスだった少女から世界へ。冨永愛が「自分らしい美」にたどり着くまで
現在の冨永愛さんを見ていると、長身であることは最大の魅力の一つに見えます。
しかし本人にとって、それは最初から自信の源だったわけではありません。
15歳の頃にはすでに身長175cm。
周囲より目立つ長身をコンプレックスに感じていたと、本人は振り返っています。
そんな冨永さんが「この体を生かせるかもしれない」と思えるようになるきっかけになったのが、モデルの世界でした。
自分の身長を少しでも前向きに捉えたいという思いから読者モデルへ応募し、オーディションを受けたことがモデル活動の始まりだったと語っています。
高校時代に撮影された制服姿が海外のファッション関係者の目に留まり、17歳でニューヨーク・コレクションへ。
10代で日本を飛び出し、自分とはまったく異なる体型、顔立ち、人種、文化を持つモデルたちと同じキャスティングを受ける世界へ入りました。
そこで冨永さんが学んでいったのが、「美しさの答えは一つではない」という感覚です。
背が高い。
目元に個性がある。
骨格が違う。
人と違う。
日本ではコンプレックスとして見ていた特徴も、世界のファッションの現場では「その人にしかない素材」になり得る。
この経験が、後の「誰か別の人になるより、自分の素材をどう生かすか」という美容観へつながっています。
💡意外な原点|15歳で175cm。現在の長身は、昔は大きなコンプレックスだった
世界的モデルとして知られる冨永愛さんですが、15歳の頃は高身長で目立つことが悩みでした。モデルという仕事へ挑戦したことをきっかけに、「人と違うこと」を自分らしさとして見る視点を少しずつ育てていきます。
海外で活動を始めた頃も、自信が最初から十分にあったわけではありません。
モデルはキャスティングに呼ばれ、大勢の候補の中から選ばれる仕事です。
大きなショーを歩いた翌日にも、別のキャスティングでは選ばれないことがある。
2020年、約10年ぶりにパリのランウェイへ戻った時でさえ、キャスティングを受け、結果を待つ緊張感は若い頃を思い出すものだったと本人は書いています。
その厳しい世界で自分を保つため、若い頃には「自分が一番きれい」と自分へ言い聞かせるようにしていた時期もあったそうです。
これは他人との優劣を決めるというより、自分を信じてランウェイへ出るためのセルフトークとして使っていた言葉なのでしょう。
年齢を重ねるにつれ、その考え方も変化しました。
30代に入り、肌や体力、体型にそれまでとは違う変化を感じる。
32〜33歳頃、そして35〜36歳頃には、本人が大きな変化を感じた時期があったと振り返っています。
そこで若い頃へ戻ることを目標にするより、今の自分を観察し、その時点でのベストを作る方向へ。
冨永さんが美容について語ってきた考え方の一つが、「いつの間にか」を作らないことです。
毎日自分の肌へ触れる。
鏡で体を見る。
姿勢を見る。
疲れているかを見る。
食べたものと翌日の体調を見る。
モデルという仕事に必要な自己管理から始まった習慣ですが、「今の自分を知る」という考え方は、冨永愛さんの美容・健康習慣すべての基礎になっています。
現在はモデルに加え、俳優、母、経営者、文化を伝える表現者として活動。
2026年には21年ぶりに新生児の育児も始まりました。
世界のランウェイを歩くための美容から、長い人生を自分らしく歩き続けるための美容へ。
それが現在の冨永愛さんの「美」の土台になっています。
2.入浴後はすぐ保湿、舌は10回+左右20回。顔・頭皮・髪までつながる夜美容
冨永愛さんの美容を象徴する言葉の一つが、「美は一日にしてならず」です。
かつて本人が公開していた夜の美容ルーティンは、入浴から髪・顔・体のケアまで含めると、長い日には約1時間半。
トップモデルらしい数字ですが、本人自身も「面倒」と感じる日はあると率直に書いています。
それでも長く続けている理由は、一度の特別なケアより、毎日の積み重ねを大切にしているからです。
忙しい日には必要な保湿を中心にするなど、その日の生活に合わせて内容を調整しています。
朝と夜でもケアはかなり違います。
過去に紹介したルーティンでは、朝はぬるま湯中心のシンプルな洗顔。
2020年に紹介した朝の習慣では、ぬるま湯洗顔とシンプルなスキンケアに加え、日焼け止めも日常のケアとして取り入れていました。
夜はメイクや一日の汚れを丁寧に落とし、肌へ触れる時には泡を使いながらやさしく洗うことを大切にしていました。
乾燥を感じやすい自分の肌については、長年「保湿」を重要なテーマとして挙げています。
入浴後はタオルドライしたら、できるだけ早くスキンケアへ。
コットンより自分の手のひらを使い、化粧水や美容液などをやさしくなじませる。
最後は手のひらで顔を包むように数秒押さえる。
短い時間でも、自分の肌へ触れて状態を確認することを大切にしています。
💡夜美容の小ネタ|長い日は入浴からケアまで約1時間半
入浴、顔、体、髪、頭皮まで整えるとかなりの時間になる冨永愛さんの夜美容。忙しい日は保湿を中心にするなど、その日の生活に合わせながら長く続けています。
お風呂では首・肩甲骨、そしてかなりユニークな「舌の体操」
冨永愛さんの顔まわりケアには、いわゆる顔体操や表情筋を意識した習慣もあります。
その中でもかなり印象に残るのが、本人がVOGUEで公開した舌の体操です。
まず、あごを天井へ向けるように首を伸ばします。
その状態で舌をできる範囲で上へ出して、戻す。
これを10回。
次に、舌を出した状態で左右へ動かし、左右合わせて20回。
本人は湯船につかっている時間に、首や肩甲骨のストレッチと一緒に行っていました。
💡顔体操の珍ネタ|舌を上へ10回、左右へ20回
本人もユニークな見た目を楽しみながら紹介していた舌の体操。高価な器具を増やすより、入浴時間へ顔まわりの運動を組み込むところが冨永愛流です。
また、フェイスマッサージをする時も、顔の中心だけを見るより、首筋や鎖骨まわりなどから始める方法を著書で紹介しています。
さらに「顔の筋トレ」について聞かれた時には徹底して行うと答え、著書では日常的によく笑うことも顔を動かす習慣として挙げています。
セルフマッサージやストレッチは、自分が心地よく動かせる範囲でやさしく取り入れることが基本です。
頭皮から髪まで。「温冷交互」のドライヤーも
顔と同じように、頭皮と髪も冨永愛さんが長年大切にしている場所です。
過去の入浴ルーティンでは、シャンプーを丁寧に泡立て、スカルプブラシを使いながら頭皮を洗う方法を紹介。
時には頭皮のディープクレンジングを取り入れていたこともあります。
髪のケアについては、自分の髪質に合うシャンプー、コンディショナー、頭皮用美容液、オイルなどを見つけることを重視。
ドライヤーは温風と冷風を交互に使いながら丁寧に乾かす方法を紹介しています。
ボディも同じです。
クリームを塗る時間そのものを、自分の体へ触れる時間として使う。
手や爪、かかとまで日常のケアへ組み込む。
顔だけを完成させる美容より、頭の先から足元までを一つの体として見るのが冨永愛さんの美容の特徴です。
2023年、肌の変化をきっかけにシンプルなケアへ
長く美容を続けてきた冨永さんも、肌の状態に合わせて方法を変えています。
2023年には、それまであまり経験してこなかった肌荒れを感じたことを公表。
そこでアイテムを一度減らし、シンプルなケアへ戻すことを選びました。
過去のルーティンをそのまま続けるより、現在の肌を観察して方法を変える。
「何を使うか」と同じくらい「今の自分に何が合うか」を大切にするところが、冨永愛さんらしい美容習慣です。
3.「ドレスはヒップで着る」。体幹・姿勢・ピラティスへ続くトップモデルの体づくり
冨永愛さんの美しさを語る時、スキンケアと同じくらい欠かせないのが姿勢と体の使い方です。
ランウェイでは、服そのものを美しく見せることがモデルの仕事。
立つ。
歩く。
止まる。
ターンする。
わずかな姿勢の違いで、服の見え方まで変わります。
そのため冨永さんが長年重視してきたのが、体幹とヒップです。
姿勢については、さらに具体的な意識も明かしています。
モデルとして歩く時や座る時には、おへその少し下にある「丹田」を意識。
立つ時には、胸の中央にある胸骨を斜め上へ開くようなイメージを持つそうです。
長年ランウェイを歩いてきた冨永さんにとって、美しい姿勢は撮影の時だけ作るポーズではなく、日常の立ち方や座り方から積み重ねるものになっています。
💡姿勢の豆知識|歩く時は「丹田」、立つ時は「胸骨」
歩いたり座ったりする時には丹田を意識し、立つ時は胸骨を斜め上へ開くイメージ。ランウェイで鍛えられた姿勢づくりを、冨永愛さんは日常の体の使い方にもつなげています。
本人が体づくりへ本格的に向き合うようになったのは、若い頃からではありません。
20代の出産後から運動を始め、30代に入って体力や体の変化を感じたことで、さらに真剣にトレーニングへ取り組むようになりました。
これまで試してきた運動はかなり幅広く、ヨガ、ピラティス、キックボクシング、ボクシング、ウェイトトレーニング、バレエ、自重トレーニングなど。
一時期には、最初にストレッチを約30分。
さらにウォーキング約30分。
脚とヒップ、上半身、腹筋、背筋へ進み、トータルで約2時間というかなり本格的なメニューを行っていた時期もあります。
💡トップモデルの名言|「ドレスはヒップで着る!」
冨永愛さんがヒップトレーニングを大切にする理由は、体型の数字だけではありません。立体的に作られたドレスやパンツを美しく見せるため、ヒップを服を着こなす重要なパーツとして考えています。
本人が著書で掲げたユニークな言葉が、「ドレスはお尻で着る」という考え方。
欧米のドレスは立体的な体を想定したシルエットも多いため、自分の骨格を生かしながら服を美しく見せるためにヒップを鍛えてきたと説明しています。
また、正しい姿勢を保つためには、見える腹筋だけでなく内転筋など姿勢を支える筋肉も大切だと考えています。
2022〜2023年頃に公開した習慣では、週の中でウェイトトレーニング、ピラティス、ヨガと自重トレーニングを組み合わせ、それぞれ約1時間行っていた時期もありました。
その後のトレーニングにも変化があります。
2023年には、ウェイト、ヨガ、ボクシングなどさまざまな運動を経験したうえで、当時はピラティスをメインにしていると紹介。
40代のインタビューでも、週3〜4日ほどを目安に運動し、自宅ではピラティス、ヨガ、ダンベル、チューブなどを組み合わせていると語っています。
ただ、自宅トレーニングには冨永愛さんにも意外な一面があります。
トレーニングウェアへ着替え、「さあやるぞ」と準備したところで、そのままソファに横になってしまうことがあるそうです。
💡親近感のある小ネタ|着替えたのにソファで寝転ぶことも
世界的トップモデルでも、自宅では気持ちが緩むことがあるそうです。そのため人の目があるジムを利用し、午前中に運動するなど、「自分が実行しやすい環境」を選んでいます。
だからこそ、ジムなど人の目がある環境を利用する。
夕方にはエネルギーが少なくなることもあるため、できるだけ午前中に運動する。
ここでも意志の強さだけに頼るより、自分の性格と生活を理解して環境を作っています。
「100%ストイック」より、自分には80%くらい
冨永愛さんは「ストイック」という言葉で語られることが非常に多い人物です。
実際、モデルという仕事に対してはかなり厳しい自己管理を行っています。
一方、本人自身は過去のインタビューで、100%を目指し続けるより80%くらいの感覚で続ける方が自分には合うとも話しています。
オフの日には一日パジャマで過ごす。
本を読む。
映画を見る。
デリバリーを頼む。
そんな時間も大切にする。
仕事で最大限の集中力を発揮するため、オフでは日常の自分へ戻る。
このオンとオフも、長いキャリアを続けるための自己管理の一部です。
4.酵素玄米・みそ汁・納豆からフライドポテトまで。「いい塩梅」で整える食生活
冨永愛さんの食生活には、「トップモデル=ごく少量しか食べない」というイメージとは違うエピソードがたくさんあります。
本人は昔から食べることが大好き。
実は子どもの頃からかなりの食いしん坊で、本人によれば給食は必ずおかわり。
さらに卒業文集のランキングでは、なんと「大食いナンバーワン」と書かれていたそうです。
💡意外な食歴|卒業文集では「大食いナンバーワン」
子どもの頃は給食も必ずおかわりしていたという冨永愛さん。世界的トップモデルになってからも「食べることが好き」という軸は変わらず、現在は自分の体調に合わせた「いい塩梅」を大切にしています。
料理も好きで、子どもが小さかった頃には離乳食を手作りしたことをきっかけに、より日常的に料理をするようになりました。
作り置きをしたり、ピクルスや乾燥トマトのオイル漬けを作ったり、忙しい時期には自分で作った食事を撮影現場へ持参したこともあります。
長く大切にしてきたのは、和食を中心に、野菜、肉、魚、豆類、発酵食品などを組み合わせる食べ方です。
本人が祖母から教わった食生活の物差しが、「まごはやさしい」。
豆、ごま、海藻、野菜、魚、きのこ、いも類など、日本で昔から食べられてきた食材をバランスよく取り入れる考え方を、自分なりの基準として使ってきました。
冷蔵庫へよく入れている食材として挙げたのも、納豆、豆腐、小ネギ、卵。
冬には鍋料理もよく作り、酒粕鍋など味を変えながら楽しむと話しています。
2023年には、一人で食事をする時のメニューとして、酵素玄米、漬物、みそ汁という非常にシンプルな和食を紹介。
本人はその見た目を、時代劇の食卓のようだという意味で「吉宗みたい」と笑いながら表現しました。
💡ひとりご飯は意外と質素|酵素玄米・漬物・みそ汁で「吉宗みたい」
世界的トップモデルの食卓と聞くと豪華なメニューを想像しがちですが、一人の時には驚くほどシンプルな和食の日も。本人が心地よく食べられる内容を選んでいます。
有名な「ラーメン年2回」から、現在は「いい塩梅」へ
冨永愛さんの食生活として有名なのが、「ラーメンは年2回」という過去のルールです。
2021年にはテレビでも話題になり、本人自身が「本当は毎日食べたいくらい好き」と笑っていました。
その後の発言を見ると、食事との向き合い方はより柔軟になっています。
2023年には、特定の食べ物へ強いルールを作りすぎるより、2〜3日ほどの範囲で全体のバランスを見るという考えを紹介しています。
食べたいと思った時には、週1回ほどフライドポテトを食べることもあるそうです。
本人が好んで使う言葉が、「いい塩梅」。
毎食を100点にするより、数日単位で自分の体調を見ながら調整する。
長年の経験を経て、食生活にも柔軟さが加わっています。
過去には白米を控える、夜の糖質量を意識するなど、その時々の体づくりに合わせた細かなルールを設けていた時期もありました。
年齢や活動量、体調が変わるたびに、本人自身も食べ方を更新し続けています。
過去のVOGUEのインタビューでは、体重57kg・体脂肪率18%前後を当時の自分の基準として挙げたこともあります。
これは、その時期に本人がモデルとして管理していた個人的な数値です。
2026年は妊娠・出産を経験し、現在の体に合わせた新しい食生活と体づくりを進めています。
人によって心地よい体重や体組成、必要な食事量は異なります。
冨永さん自身も、細さだけを見るより、自分にとって健康的に動ける体を探すことを繰り返し語っています。
その日の体調を見ながら食事を決める
食事を決める時に本人が大切にしているもう一つの基準が、「今の体調」です。
疲れている。
前日にしっかり食べた。
撮影が続いている。
運動量が少ない。
そうした状態に合わせて食事内容を変える。
以前の本人のコラムでは、昼にしっかり食べた日は夜を野菜や汁物中心にするなど、量と内容をその日の生活に合わせる方法を紹介していました。
季節の食材を楽しむことも重視しています。
若い頃から世界を飛び回ってきた人ですが、最終的に落ち着く食事が納豆、みそ汁、魚、野菜、旬の食材というところも、冨永愛さんらしい部分です。
5.0時前・7時間睡眠、深呼吸、パジャマの日も。美しさを支える「休む力」
冨永愛さんの美容には、努力やトレーニングと並んで大切にしてきたもう一つの柱があります。
それが、睡眠と休息です。
2020年のインタビューなどで睡眠習慣として語っていたのが、できるだけ0時前にベッドへ入り、7時間ほどの睡眠を確保すること。
本人は睡眠時間が少ない日が続くと、自分の場合は頭が回りにくくなったり、仕事のパフォーマンスにも違いを感じると話していました。
その後のインタビューでも、健康を考えるうえで、運動、食事とともに睡眠を大切にする姿勢を語っています。
必要な睡眠時間には個人差があります。
参考にしたいのは「7時間」という数字そのものより、冨永愛さんが睡眠を美容の残り時間として扱わず、最初から生活の中へ組み込んできたことです。
💡トップモデルでもオフは完全オフ|一日パジャマの日もある
本を読んだり、映画を観たり、デリバリーを頼んだり。その日の自分に必要なら、ゆっくり過ごす。仕事では集中し、休む日はしっかり休むという切り替えも長いキャリアを支える習慣です。
美容・食事・運動だけではない「6つのバランス」
2020年のVOGUEインタビューで、冨永愛さんは自分の生活を六角形のように考える独特の方法を紹介しています。
食事。
睡眠。
休息。
運動。
美容。
そして親密なパートナーシップを含むプライベートな充足。
どれか一つだけを最大にするより、六角形全体が自分なりのバランスで整っていることを大切にしているという考えです。
これは冨永さん本人が自分の生活を確認するために使ってきた個人的な考え方です。
仕事が忙しくなっている。
睡眠時間が少なくなっている。
美容に意識が偏っている。
家族との時間をもっと取りたい。
そんな時に、生活のどこへ偏りが出ているのかを一度見直す。
冨永愛さんが語る「美は生活のすべてが反映されるもの」という考えは、このバランス感覚とつながっています。
嫌なことがあった時は、まず深呼吸
気持ちの切り替えについても、非常にシンプルな習慣があります。
イライラした時や、嫌なことがあった時には、ゆっくり深呼吸。
自分の内側へ意識を戻し、感情を一度受け止める。
また、体を動かすことも気持ちの切り替えとして長く大切にしてきました。
さらに、仕事とプライベートの境界を作ることも本人にとって重要です。
世界のファッション業界という非常に競争の激しい場所で働き続けるからこそ、オンの時間とオフへ戻る時間の両方を持つ。
2014年から仕事を休んだ時期も、長男との時間を優先するために本人自身が選んだものです。
30代というキャリアの大切な時期に、一度立ち止まるという選択をした。
そして数年後に仕事へ戻り、2020年には再びパリのランウェイへ。
「休むこと」と「挑戦すること」の両方を人生の中へ置く生き方も、冨永愛さんの美容や健康観とよく似ています。
必要な時には止まり、また動く。
その柔軟さが長いキャリアを支えています。
6.43歳で第2子を出産。17kg増えた体と向き合う2026年、冨永愛の「美」は再び作り直されている
2026年の冨永愛さんを語るうえで、非常に大きな出来事があります。
2026年5月、43歳で第2子を出産しました。
長男・章胤さんの出産以来、実に21年ぶりの出産です。
第2子の父親は、俳優として活動する山本一賢さん。
本人は妊娠中、高年齢での出産ということもあり不安も感じていたことを公表。
周囲のサポートを受けながら出産を迎え、現在は再び新生児を育てる生活を送っています。
21年前の長男出産時とは、育児環境そのものも大きく変わったと本人は話しています。
そして、この妊娠と出産は、20年以上モデルとして積み上げてきた本人の体にも大きな変化をもたらしました。
2026年9月に公開されたインタビューでは、妊娠中に17kgほど体重が増えたことを本人自身が明かしています。
44歳となった現在、本人の言葉では、以前の自分の状態まで「あと5kgくらい」。
そして何より印象的なのが、現在の体について語った比喩です。
長年かけて作ってきた体を、妊娠・出産によって一度大きく作り直すことになった感覚を、「積み上げてきた積み木を一度崩して、最初から積み上げていくような感じ」と表現しています。
💡2026年最大の変化|妊娠で17kg増。「積み木をもう一度積む」
20年以上体を整えてきた冨永愛さんにも、妊娠・出産による大きな変化がありました。現在は44歳の産後の体と向き合いながら、一つずつ土台を作り直しています。
ここは、過去の「体重57kg」「体脂肪18%」「ラーメン年2回」といった冨永愛さんの美容情報だけを知っていると、かなり印象が変わるところです。
20代の出産後と、40代の出産後では、本人自身が体の戻り方の違いを実感しています。
現在は若い頃と同じ速度だけを基準にせず、産後の体の状態を確認しながら進めています。
食生活にも産後ならではの変化があります。
2026年9月に公開された本人の話では、それまで玄米中心だった主食を、授乳中の現在は白米へ変更。
雑穀を混ぜながら、子育てに必要な食事と自分の体づくりの両方を考えていると語っています。
過去の食事ルールをそのまま守るより、授乳や育児を含む現在の生活に合わせて食べ方まで変える。
ここにも、冨永愛さんの「今の自分に合わせて更新する」という一貫した考え方が表れています。
産後、約10か月ぶりにジムへ。最初に戻ったのは「姿勢」だった
2026年6月、冨永愛さんは自身のYouTubeで、産後初めて本格的にジムへ戻る様子を公開しました。
信頼するトレーナーのもとを訪れたのは、ジムでの本格的なトレーニングとしては約10か月ぶり。
長年、体幹、ヒップ、ヨガ、ピラティス、ボクシングなどさまざまな運動を行ってきた人が、産後に改めて向き合ったテーマが姿勢でした。
これは冨永愛さんのキャリアを考えると、とても象徴的です。
ランウェイを歩き始めた10代から、姿勢はモデルとしての基本。
30代では体幹とヒップを鍛え、美しい立ち方や歩き方を作ってきた。
そして第2子を出産した44歳の現在も、また姿勢へ戻ってきたのです。
体重の数字だけを追うより、まず現在の体の使い方へ目を向ける。
長いモデル人生で培ってきた考え方が、産後の現在にもつながっています。
ピラティス、よもぎ蒸し、フェイシャル。産後は「休む場所」も利用
2026年には、雑誌の表紙撮影へ向けた準備として産後ケア施設を利用する様子も公開しました。
そこで本人が行ったのは、ピラティス、よもぎ蒸し、フェイシャルトリートメントなど。
ピラティスでは、以前から運動を続けてきた本人でも「ついていくのが精一杯」と感じる場面がありました。
また、同じ施設では助産師へ赤ちゃんを預けながら母親が休める環境についても紹介しています。
産後の過ごし方や運動再開の時期は一人ひとり異なり、出産状況や体調によっても変わります。
冨永さんの現在の取り組みも、本人が自分の産後の状態を見ながら専門家のサポートを受けて行っている個人的な経験です。
トップモデルとして20年以上体を整えてきた冨永愛さんにも、妊娠・出産による大きな体の変化がありました。
そして現在は、44歳の産後の体に合わせ、自分のペースで一つずつ土台を作り直しています。
ここまでの人生を振り返ると、それこそが長く続いている冨永愛さんの美容法の一つなのかもしれません。
10代では、コンプレックスだった長身を自分の個性へ。
20代では、出産をきっかけに運動へ。
30代では、体力や肌の変化をきっかけに食事・トレーニング・美容を本格的に見直す。
40代では、「ラーメン年2回」のような過去の細かなルールから、「いい塩梅」という柔軟な考え方へ。
そして44歳の現在、第2子を出産した体を、今の状態からまた整えています。
2026年、美容についてたどり着いた言葉は「自分自身の話」
2026年7月、美容医療やメイクをテーマにしたテレビ番組へ出演した冨永愛さんは、美容について、結局のところ「自分自身の話」だという考えを語りました。
本人が幸せであることを大切にし、周囲の評価だけで美容を決めるものではないという姿勢です。
世界中のファッション業界で、長年外見を見られ、選ばれ、評価される仕事を続けてきた人だからこそ、この言葉には重みがあります。
15歳の頃には、人と違う長身をコンプレックスに感じていました。
17歳から世界のキャスティングで選ばれる側に立ち続けてきました。
その冨永さんが44歳となった現在、美容を「周囲にどう見られるか」に加えて、自分自身がどうありたいかという問題として捉えています。
10代から現在までの変化を振り返ると、これは冨永愛さんの美容観の一つの到達点とも言えそうです。
ここまで冨永愛さんの美容法・健康習慣を追うと、いくつかの大きな軸が見えてきます。
- 自分の体や肌を日常的に観察し、小さな変化に気づく
- 乾燥を感じやすい肌では、毎日の保湿を丁寧に行う
- 日常の紫外線対策もスキンケアの一部として考える
- 顔から首・肩甲骨・頭皮・髪・体まで一つにつなげて考える
- 舌の体操や笑うことなど、顔を動かす習慣も日常へ取り入れる
- 体重とともに、丹田・姿勢・体幹・ヒップ・歩き方を大切にする
- 食事は和食や旬の食材を軸にしながら、数日単位で「いい塩梅」を探す
- トレーニング方法は、年齢や体の状態に合わせて更新する
- 睡眠と休息を、美容や運動と同じくらい大切な習慣として扱う
- 仕事では集中し、休む時には日常の自分へ戻る
- 結婚・出産・子育てなど人生の変化に合わせて、生活そのものを柔軟に組み直す
- 妊娠・出産など体が大きく変わる時には、現在の自分から新しい土台を作る
冨永愛さんから特に参考にしたいのは、身長や体重、食事ルールそのものより、「今の自分を観察して、その時の自分に合う方法へ更新する」という姿勢です。
鏡を見て、自分の姿勢を確認する。
肌へ触れて、その日の状態を見る。
疲れているなら、食事や睡眠を少し整える。
運動方法が今の体に合わなくなったら変える。
好きなものを楽しむ時間も持つ。
休息が必要な時には、自分が休める環境を作る。
家族構成や仕事が変わったら、それに合わせて生活のリズムも作り直す。
そして人生が大きく変わった時には、現在の自分からまた始める。
冨永愛さんの美容は、完成したスタイルを守り続けることより、変化する自分を観察しながら、その年齢、その仕事、その人生に合う「今のベスト」を何度でも作り直していくことにあります。
世界のランウェイを歩いた17歳の冨永愛。
長男を育てながら仕事をした20代。
体の変化と向き合い、美容とトレーニングを本格化した30代。
一度キャリアを休み、再びパリへ戻った30代後半。
そしてパートナーとともに21年ぶりの出産を経験し、もう一度体を作っている44歳の現在。
美は、今の自分を知り、その時々の自分を生かし続けること。
冨永愛さんの長いキャリアと美容習慣を追うと、その考え方こそが、最も一貫している彼女の「美の法則」に見えてきます。