透明感のある肌、印象的な目元、ふんわりとまとめたポニーテール。そして、美容家・石井美保さんの代名詞ともいえる「こすらない美容」。
現在の洗練された姿を見ると、若い頃から自分に合う美容法を知り、そのスタイルをずっと貫いてきたように感じるかもしれません。
実際の美容人生をたどると、その道のりは驚くほど変化に富んでいます。子どもの頃から髪質や日に焼けやすい肌を気にし、10代には流行のメイクを夢中で研究。19歳頃には頬の太田母斑を目立ちにくくするため、厚いベースメイクを工夫していた時期もありました。
20代では結婚・出産・育児を経験し、29歳頃からまつげエクステの仕事とサロン経営へ。30代で現在につながる「こすらない美容」を深め、40代には食生活や睡眠、歩く習慣まで生活全体へ美容の視点を広げていきます。
さらに50歳を迎えた現在は、長年苦手意識のあった運動にも本格的に向き合い、可動域、姿勢、歩き方、食生活までアップデート。毎日20倍の拡大鏡で肌を観察するほど、自分自身を細かく見つめ続けています。
石井美保さんの美容法・健康習慣を、スキンケアだけでなく、メイク、ヘアケア、食生活、運動、睡眠、入浴、娘との暮らし、仕事、そして年齢との向き合い方まで、人生の流れとともに詳しく見ていきましょう。
石井美保さんのプロフィール
生年月日:1976年6月23日
出身:アメリカ・サンフランシスコ
職業:美容家、サロンオーナー、実業家
主な活動:トータルビューティーサロン「Riche」主宰、ボーテスト代表取締役、商品開発、美容誌・メディア出演、執筆など
家族:娘1人。本人のインタビューで20代の結婚・出産・離婚について公表
石井美保の美容人生|10代の肌悩み、出産・離婚、29歳の再出発から美容家になるまで
石井美保さんの美容への関心は、美容家として活動するずっと前から始まっています。
本人が振り返った美容ヒストリーによると、子どもの頃は天然パーマのように強くカールする髪と、日に焼けやすい肌が気になっていたそうです。
中学生になるとスキンケアへの興味が芽生え、自分でローションなどを選ぶように。高校時代には美容雑誌を参考にしながら、話題になった方法を次々と試すほど美容への探究心が強くなりました。
現在のように「自分自身を細かく観察する美容」へたどり着くまでには、流行を追いながら試行錯誤した時代もあります。
💡18歳頃は“アムロメイク”に夢中だった
安室奈美恵さんのメイクが大流行していた世代の石井美保さん。18歳頃には青いアイシャドウなどを取り入れていたものの、自分にはしっくりこず、周囲から体調を心配されたこともあったそうです。現在の「自分をよく見る美容」へたどり着く前の、意外な美容迷走エピソードです。
19歳頃には頬に太田母斑が現れ、今度はそれをきれいにカバーする方法を研究するようになります。
女子アナウンサーのメイク記事などを読み込み、ベースメイクはしっかりとしたマット仕上げへ。当時はコンプレックスを目立ちにくくすることを重視し、さまざまな方法を試していました。
現在の軽やかなベースメイクとは大きく異なりますが、こうした経験を通して「自分には何が合うのか」を見極める力が育っていったと本人も振り返っています。
22歳頃には、手先の器用さを生かしてネイリストとして仕事を始めました。女性が美しくなる手助けができることに喜びを感じ、美容が少しずつ「好きなこと」から「仕事」へ変わっていきます。
24歳で結婚し、25歳で娘を出産。育児中心の生活となった20代半ばには、メイクをする機会が少なく、髪を短くして過ごしていた時期もありました。
そして29歳頃、人生が再び大きく動きます。
離婚を経験した頃、当時広がり始めていたまつげエクステにビジネスの可能性を感じ、アイリストとしてサロンをオープン。育児と仕事を両立しながら、自分自身の力で美容の仕事を形にしていきました。
まつげの長さや角度をミリ単位で調整することで、目元や顔全体の印象が変わっていく。サロンで多くの女性の顔を見続けた経験は、その後の眉、まつげ、アイラインなど、石井美保さん自身のメイク研究にもつながっています。
32歳頃にはサロンへの取材をきっかけに本人への美容取材も増え、美容家としての活動がスタート。最初はメイク、やがてスキンケアについても聞かれるようになり、これまで自分自身で試し続けてきた経験を多くの人へ伝える立場へ広がっていきました。
ネイル、結婚、出産、育児、離婚、サロン経営。一直線に美容家を目指したキャリアではなく、その時々の経験が少しずつ重なり、現在の石井美保さんを形づくっています。
「こすらない美容」の原点|スキンケア・保湿・UVケア・メイク・ヘアケア
石井美保さんの美容法で最もよく知られているのが、「肌をこすらない」という考え方です。
その原点は、サロンで扱っていたまつげエクステにありました。
まつげエクステへ余計な負担をかけないよう、顔を強くこする洗い方を控え、泡で押すように洗う方法を実践。本人は、その習慣を続ける中で自分の肌状態に違いを感じ、洗顔だけでなくスキンケアやメイクへも「摩擦を増やさない」という考え方を広げていきました。
💡「こすらない美容」は、まつげエクステを守る工夫から生まれた
現在では石井美保さんの代名詞となった美容法ですが、出発点はサロンワークでした。まつげエクステへ負担をかけにくい洗い方を自分でも続け、その後、洗顔・保湿・メイク・頭皮・ボディへと考え方を発展させています。
洗うときも、つけるときも、肌を大きく動かさない
石井美保さんのスキンケアでは、泡を肌の上で強く転がす動きや、タオルで何度も拭く動きを控え、手でやさしく押す、包み込むといった動作を大切にしています。
化粧水、美容液、乳液、クリームなども、手のひらに広げてから肌へなじませるスタイル。2024年の著書では、洗顔、保湿、メイク、頭皮、ボディまで「こすらない」という考え方を体系的に紹介しています。
保湿とUVケアは朝から丁寧に
石井美保さんは、若い頃に強い乾燥を感じていた経験についても語っています。
その経験から、化粧水だけで終える形ではなく、美容液、乳液、クリームなどを組み合わせながら、自分の肌状態に合わせて保湿することを大切にしてきました。
また、朝のスキンケアに時間をかけることも石井美保さんの特徴です。
日中の乾燥や紫外線を意識し、朝の段階で保湿とUVケアを丁寧に行う。夜だけを特別な美容時間にするのではなく、外へ出る前の朝を大切にするスタイルです。
朝45分の中で、美容の時間を効率よく組み立てる
美容家というと、毎朝何時間も支度をしているイメージを持つかもしれませんが、2019年のMAQUIAでは、朝の身支度全体を約45分で済ませていると紹介していました。
吸水力の高いタオルで髪の水分を取りながらスキンケアを進めるなど、複数の工程を重ねながら時間を活用。当時はメイク約10分、ヘアセット約2分だったそうです。
💡美容家なのに「メイク10分・髪2分」
2019年当時の朝ルーティンでは、45分の中でスキンケア、朝食、メイク、ヘア、着替えまで進行。40代以降は服も白、明るいベージュ、ピンクなど自分が好きな色へ自然と絞られ、服選びにも時間がかかりにくくなったと話しています。
厚いマット肌から、軽やかなベースメイクへ
10代には肌悩みをカバーするため厚めのマット肌を作っていた石井美保さんですが、20代後半頃からはツヤのある仕上がりへと好みが変化しました。
現在は、肌全体を厚く覆うより、素肌の質感を生かしながら必要な部分を整えるスタイル。眉、まつげ、アイラインなども、自分の顔にしっくりくる位置を細かく研究してきました。
髪も、子どもの頃から続く研究テーマ
石井美保さんにとって、ヘアケアも長年向き合ってきたテーマです。
本人によれば、子どもの頃から軟らかく、強いくせのある髪に悩み、20歳頃から髪そのものだけでなく頭皮にも目を向けるようになりました。
現在まで続く、ふんわりとまとめた「美保ポニー」も、長年自分の髪質を研究してきた先に生まれた代表的なスタイルのひとつです。
💡実は子どもの頃から“軟毛&強いくせ毛”
現在の整ったヘアスタイルからは意外ですが、石井美保さんにとって髪は長年の研究テーマ。20歳頃から頭皮ケアも取り入れ、自分の髪質と付き合いながらケアやスタイリングを工夫してきました。
石井美保の食生活|甘いもの中心だった時代から50代の「必要なものを摂る」食事へ
石井美保さんの食生活を見るときは、「昔の方法」と「現在の方法」を分けて考えることが大切です。
サロンを始めた頃は仕事へ集中するあまり、食事が後回しになる日もありました。甘いものも大好きで、本人が「好きなだけ食べていた」と振り返る時期があります。
2020年のインタビューでは、ある時期に体脂肪率が29%になったことが、自分の食生活を見直すきっかけのひとつになったと紹介しています。
20代と同じ感覚で食べ続けるのではなく、自分の基礎代謝や生活に合った量を考えるようになり、2020年当時は1日1.5食を基本としていました。
これは当時の石井美保さん自身の食生活です。現在まで同じ方法を固定しているわけではなく、その後も体や生活の変化に合わせて食べ方を更新しています。
40代までの食事管理から、50歳の「必要なものを摂る」考え方へ
40代には糖質をかなり控えたり、甘いものの量を調整したりと、食べるものを厳しく管理していた時期もありました。
ところが、50歳を迎える頃から体づくりに本格的に取り組むようになると、食事の考え方にも変化が表れます。
2026年のMAQUIAでは、色の濃い野菜や果物、鮭など幅広い食材を取り入れ、タンパク質、適度な糖質、油の種類などにも目を向けていることを紹介しています。
以前は糖質をかなり控えていた一方、現在は朝にお米を食べることもあるそうです。
食べる量を減らすことだけに目を向ける段階から、今の体を動かすために必要な食事を選ぶ段階へ。石井美保さんの食生活も、50代を前に大きく更新されています。
食事には「楽しむこと」も残す
現在は食材を意識しながら、娘さんと好きな料理を楽しむ柔軟さも大切にしています。
2026年には、娘さんと一緒に麻辣湯にハマっていることも紹介。麺には緑豆春雨を選び、山椒油やヒハツパウダーを加えるなど、自分好みにアレンジしています。
💡娘さんとハマっているのは麻辣湯
石井美保さんが2026年に紹介していたお気に入りのひとつが麻辣湯。娘さんも大好きで、自宅で作ることもあるそうです。緑豆春雨、山椒油、ヒハツパウダーなどを組み合わせ、自分たちらしく楽しんでいます。
お菓子についても、おいしさを楽しめるものを探す姿勢は変わりません。普段の食事を意識しながら、好きなものを楽しむ時間も持つ。
甘いものを自由に食べていた時代、食事を厳しく管理した時代、そして体づくりに合わせて必要な食材を選ぶ現在。石井美保さんの食生活は、年齢や生活の変化に合わせて柔軟に進化しています。
運動が苦手だった石井美保の体づくり|1万歩から可動域・姿勢・歩き方まで
スキンケアについては長年研究を続けてきた石井美保さんですが、運動については本人自身が苦手意識を持っていたことを何度も語っています。
その石井美保さんが50歳を前に本格的な体づくりへ取り組み始めたことは、美容人生の中でも大きな変化です。
40代には1日1万歩を目標に
2019年当時、40代になって体重そのものより筋肉量や体のラインの変化を意識するようになり、車移動を減らして1日1万歩を目標に歩いていました。
スマートフォンで歩数を確認し、足りない日には帰宅後スニーカーへ履き替えてウォーキングへ出ることもあったそうです。
2020年には、娘さんと話しながらウォーキングやストレッチをするなど、「楽しく続けられること」を大切にしているとも語っています。
肩の不調をきっかけに、体そのものを見直す
50歳を前に大きな転機となったのが、肩の不調でした。
腕が動かしにくくなった経験をきっかけに、自分の体が思っていた以上に硬くなっていることへ目を向け、本格的なカラダづくりをスタートします。
最初に取り組んだのは、肩、腕、背中、股関節などをほぐし、体を動かせる範囲を広げることでした。
トレーナーの指導を受けながら体を動かしやすい状態へ整え、その後は立ち方、座り方、歩き方、腕や脚の向きなど、日常の動作へ意識を広げています。
さらに、日常生活そのものを体づくりの時間として活用。普段の姿勢や歩き方まで意識することで、トレーニングの時間だけに頼らないスタイルを築いています。
約1年半かけて続けたボディ改革
2026年6月には、約1年半続けてきたボディ改革の途中経過をMAQUIAで公開しました。
自宅でもトレーニングウェアへ着替えて鏡の前に立ち、体のシルエットや動きをチェック。スキンケアと同じように、自分の体を目で見て観察しながら取り組んでいます。
本人が大切にしているのは、人からどう見えるかという基準より、自分自身の中で「ここが好き」と思える部分を増やしていくこと。
50歳時点でも自分の体づくりを「まだ途中」と捉え、新しいファッションを楽しめる体を目指して取り組みを続けています。
長く肌を研究してきた石井美保さんが、50歳を前に、肩や股関節の動き、筋肉の使い方、姿勢、歩き方まで研究対象を広げたことは、現在の美容観を象徴する変化といえそうです。
睡眠・入浴・香り・娘との暮らし|忙しい毎日を整えるセルフケア
29歳頃にサロンを始めた石井美保さんは、30代の多くの時間と情熱を仕事へ注ぎました。
本人の振り返りによると、当時は休みをほとんど取らず、食事の時間を惜しむほど仕事へ集中することもありました。
40代後半になると、仕事へ力を注ぐことに加えて、自分を上手に休ませることや、暮らしを心地よく整えることにも目を向けるようになります。
睡眠時間は翌日の予定から逆算
2023年のMAQUIAでは、翌日の予定から逆算し、なるべく7時間眠れるよう調整していると紹介しています。
寝室も「眠るための場所」として整え、遮光カーテン、マットレス、枕などを自分に合うものへ。夕方以降はカフェインを控えるなど、眠る前の時間にも意識を向けています。
香りも気持ちを切り替えるための大切な存在です。
ピローミストを使ったり、寝る前に好きな香水をお腹へ軽くまとったりしながら、慌ただしい仕事の時間から、穏やかに眠る時間へ気持ちを切り替えています。
💡猫と一緒に眠りたい。でも寝室には入れない
猫と一緒に眠りたい気持ちはあるものの、早朝に起こされてしまうため、2023年当時は寝室へ入れないようにしていると話していました。「眠るための部屋」を大切にしながら、本当は猫と一緒に寝たいというところに、石井美保さんの素顔がのぞきます。
入浴も、忙しい一日を切り替える時間へ
過去には短時間で入浴を済ませていた時期もありましたが、その後は湯船につかる時間を生活へ取り入れるようになりました。
香りや入浴アイテムをその日の気分で選ぶなど、一日の緊張をほどき、自分の時間へ切り替えるセルフケアとして楽しんでいます。
娘とは「親子である前に別々の人間」
石井美保さんには、25歳で出産した娘さんが1人います。
娘さんはすでに社会人となっており、親子でランチや買い物へ出かけたり、一緒に料理を楽しんだりと、現在も親しい関係が続いています。
石井美保さんが子育てで大切にしてきたのは、母と娘であってもそれぞれ別の人間として尊重することです。
進路や選択についても自分の答えを押しつけるより、娘さん自身がどうしたいのかを聞くことを大切にしてきたと話しています。
💡娘さんに繰り返してきたのは「あなたはどうしたい?」
石井美保さんは、娘さんを小さい頃からひとりの人として尊重してきました。社会人になった現在も、親だから一方的に支えるという関係より、お互いが好きだから支え合い、尊重し合う関係だと語っています。
30代には仕事へ全力を注ぎ、40代以降は睡眠や入浴、香り、家族と過ごす時間など、暮らし全体の心地よさにも目を向けるようになった石井美保さん。
美容の対象が顔のお手入れから、眠ること、休むこと、好きな香りを楽しむこと、家族との関係、自分の暮らしを整えることへと自然に広がっているのが分かります。
50歳からの石井美保|20倍の鏡で自分を研究し「好き」を楽しむ美容と人生観
2026年6月、石井美保さんは50歳を迎えました。
同年7月には50歳を記念したイベント「VOYAGE de BEAUTÉ Miho Ishii 50th Anniversary」を開催。2026年9月現在も『美的』の連載「美容家 石井美保の語りたいコスメ」が続いており、サロン運営、商品開発、執筆、美容誌、イベントなど幅広い活動を続けています。
50歳を迎える前には、心が揺れる時期も経験しています。
2026年の『美的』インタビューでは、49歳頃に肩の状態など体の変化を感じ、美容家としてこの先どのように表舞台へ立っていくかを考えた時期があったと振り返っています。
そこから体づくりへ向き合い、50歳を迎えた現在は「もう一度生まれ変わったような感覚」で、これから試してみたいことへの好奇心が大きくなったと語っています。
年齢より、自分の「好き」を基準にする
石井美保さんといえば、ピンクを取り入れたファッションやメイク、ふんわりとしたポニーテールも印象的です。
40代には、年齢とピンクやポニーテールを結びつけるような周囲の反応を受けることもあったそうですが、自分が心から好きだと思えるスタイルを楽しんできました。
50代になった現在は、年齢によって自分を小さくまとめるより、ファッションもメイクも今まで以上に楽しみたいという思いを語っています。
💡30歳・40歳には時計。50歳の時計はまだ決めていない
石井美保さんは30歳、40歳という節目に、自分自身へ時計を贈ってきました。ところが50歳の時計はまだ未定。50代の自分がこれから何を好きになるのかを楽しみにしながら、本当に心が動く時計と出会ったときに選びたいと話しています。
毎日、自分の肌を20倍まで拡大して見る
現在の石井美保さんを象徴する習慣のひとつが、鏡を使った徹底的な肌観察です。
2026年のインタビューでは、自宅のさまざまな場所に鏡を置き、毎日20倍の拡大鏡で毛穴、キメ、細かな肌の変化まで確認していることを明かしています。
同年8月のMAQUIAでは、毎晩20倍の拡大鏡で約30分肌を眺め、観察日記もつけていると紹介。気になるスキンケアアイテムを試す際にも、自分の肌を細かく確認する材料にしています。
鏡を見る基準は、SNSの中の誰かよりも、昨日の自分、そしてこれまでの自分。
石井美保さん自身、自分をひとつの「研究対象」のように捉え、小さな変化を見つけながら、その時々のスキンケアを考えています。
💡毎日使うのは「20倍」の拡大鏡
肉眼では気づきにくい細かな変化まで確認するため、石井美保さんは20倍の拡大鏡を愛用。2026年には毎晩約30分観察し、記録もつけていると紹介しています。「自分自身が研究対象」という言葉通りの徹底ぶりです。
10代は流行を追い、50歳では自分自身を見る
石井美保さんの美容人生を10代から振り返ると、「自分を見る」という現在の考え方が、より印象的に感じられます。
18歳頃には流行していたアムロメイクを一生懸命真似し、19歳頃には肌悩みをカバーするためのメイクを研究していました。
その後、サロンで多くの女性と向き合い、自分の肌を観察し、洗顔方法を変え、メイクを変え、髪を研究し、食生活や睡眠を見直し、50歳を前に体の動かし方まで研究するようになります。
年齢を重ねるにつれて、誰かの正解をそのまま追いかける美容から、自分自身を知り、その時の自分に合う方法を選ぶ美容へ。
肌も、髪も、食事も、体も、暮らし方も、人生の中で少しずつ変化します。石井美保さんは、その変化を細かく観察しながら、美容の方法も柔軟に更新してきました。
10代の肌悩み、20代の結婚・出産・離婚、29歳頃からのサロン経営、30代の「こすらない美容」、40代の食生活や暮らしの見直し、そして50歳からの本格的な体づくり。
石井美保さんの美容・健康習慣を通して見えてくるのは、ひとつの美容法へ自分を合わせ続ける姿ではなく、自分の変化を楽しみながら方法を選び直していく柔軟さです。
「今の自分は何が好きなのか」「今の肌や体には何が心地よいのか」を、自分自身に問いかけ続けること。
50歳を迎えた石井美保さんの姿からは、美容を長く楽しむためのヒントとともに、年齢を重ねることそのものを楽しみに変えていく生き方が見えてきます。