「ローヤルゼリーは蜂蜜と何が違うの?」
「美容を意識する人にローヤルゼリーが知られているのはなぜ?」
「デセン酸や10-HDAって、いったい何?」
ローヤルゼリーは、健康や美容を意識する方に古くから知られている蜂由来の食品です。
しかし、その名前は知っていても、ローヤルゼリーがそもそも何なのか、蜂蜜とはどう違うのか、どのような成分が含まれているのかまでは、意外と知られていないかもしれません。
また、ローヤルゼリーについて調べると、「美容」「肌」「エイジングケア」などの言葉と一緒に紹介されていることがあります。
実際に、ローヤルゼリーやその特徴的な成分については、皮膚との関係を含めさまざまな研究が行われています。
ただし、ここで大切なのは、ある成分について研究が行われていることと、市販のローヤルゼリー食品やサプリメントを摂取することで特定の美容効果が得られることは同じではないという点です。
この記事では、ローヤルゼリーの基本から、蜂蜜との違い、含まれる成分、ローヤルゼリーを特徴づける10-HDA(10-ヒドロキシ-2-デセン酸)、美容や肌との関係について研究されている背景、インナーケアの考え方、安全に取り入れるために知っておきたいポイントまで詳しく解説します。
ローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリーは、若い働き蜂によってつくられ、女王蜂や幼虫の食物となる乳白色から淡黄色の物質です。
日本語では「王乳」と呼ばれることもあります。
名前に「ゼリー」と付いていますが、一般的なデザートのゼリーとはまったく異なり、蜂の巣の中でつくられる独特の食品です。
ローヤルゼリーの大きな特徴は、蜂蜜とは成り立ちも成分構成も異なることです。
蜂蜜が主に花の蜜を原料としてつくられるのに対し、ローヤルゼリーは若い働き蜂の分泌物からつくられます。
そのため、「蜂がつくる食品」という共通点はあっても、ローヤルゼリーと蜂蜜は同じものではありません。
ローヤルゼリーと蜂蜜は何が違う?
ローヤルゼリーと蜂蜜は混同されることがありますが、その由来や蜂の巣の中での役割、成分構成には違いがあります。
| 比較 |
ローヤルゼリー |
蜂蜜 |
| 主な由来 |
若い働き蜂の分泌物 |
主に花の蜜 |
| 蜂の巣での役割 |
女王蜂や幼虫の食物 |
蜂群のエネルギー源として蓄えられる |
| 主な特徴 |
水分、タンパク質、糖質、脂質などを含む |
糖類を主体とする |
| 特徴的な成分 |
10-HDAなど |
糖類のほか、由来する花などによってさまざまな微量成分を含む |
| 味・風味 |
酸味や独特の風味がある |
一般に甘味が強い |
つまり、ローヤルゼリーは「栄養価の高い蜂蜜」というものではありません。
ローヤルゼリーと蜂蜜は、それぞれ由来や役割、成分構成の異なる蜂産品として理解しておくと分かりやすいでしょう。
女王蜂とローヤルゼリーの関係
ローヤルゼリーを語るうえで欠かせないのが、女王蜂との関係です。
ミツバチの社会では、女王蜂と働き蜂には身体や役割に大きな違いがあります。
興味深いのは、女王蜂と働き蜂が基本的に同じ雌の幼虫から育つことです。
幼虫期の食餌などの違いによって発育の過程が変わり、女王蜂へと分化していきます。
女王蜂になる幼虫にはローヤルゼリーが継続的に与えられ、成虫になった女王蜂もローヤルゼリーを主な食物とします。
この非常に特徴的な役割から、ローヤルゼリーは古くから人々の関心を集めてきました。
ただし、ここから「人がローヤルゼリーを食べれば女王蜂と同じような変化が起こる」と考えることはできません。
ミツバチの発育と人間の栄養・生理は異なるため、女王蜂の特徴をそのまま人への健康・美容効果に置き換えないことが大切です。
ローヤルゼリーには何が含まれている?
ローヤルゼリーは、ひとつの栄養素だけでできている食品ではありません。
生のローヤルゼリーは水分を多く含み、そのほかにタンパク質、糖質、脂質、ミネラルなど、さまざまな成分から構成されています。
タンパク質とアミノ酸
ローヤルゼリーにはタンパク質が含まれ、そのタンパク質を構成するさまざまなアミノ酸も確認されています。
ローヤルゼリーの主要なタンパク質群は、MRJPs(Major Royal Jelly Proteins/主要ローヤルゼリータンパク質)と呼ばれています。
ただし、「アミノ酸が含まれているから肌をつくる」「そのまま肌のコラーゲンになる」といった単純な説明は適切ではありません。
食品に含まれるタンパク質は消化などの過程を経て体内で利用されるため、ローヤルゼリーに含まれる特定の栄養素を、そのまま肌への作用と結びつけることはできません。
糖質
ローヤルゼリーには、グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの糖類も含まれています。
蜂蜜と比べると成分構成は異なり、ローヤルゼリーは糖類だけを主体とする食品ではありません。
脂質・脂肪酸
ローヤルゼリーには脂質も含まれており、その脂肪酸組成には特徴があります。
なかでもローヤルゼリーを代表する成分として知られているのが、10-HDA(10-ヒドロキシ-2-デセン酸)です。
10-HDAについては、次の章で詳しく見ていきます。
ビタミン・ミネラルなど
ローヤルゼリーからは、ビタミン類やミネラル類なども確認されています。
ただし、その含有量や組成は、産地や採取条件、加工方法などによって異なる可能性があります。
そのため、「ローヤルゼリーだけで美容に必要な栄養をすべて補える」と考えるのではなく、さまざまな成分を含む蜂由来の食品のひとつとして捉えるのが適切です。
10-HDA(デセン酸)とは?
ローヤルゼリーについて調べると、よく登場するのが10-HDAです。
正式名称は10-ヒドロキシ-2-デセン酸(10-hydroxy-2-decenoic acid)で、ローヤルゼリーの脂肪酸成分を特徴づける物質のひとつです。
日本では「デセン酸」と呼ばれることもあります。
10-HDAが注目される理由は、「美容成分だから」という単純なものではありません。
ローヤルゼリーを特徴づける成分として分析され、原料の品質などを確認する際の指標のひとつとして利用されています。
そのため、ローヤルゼリー商品を比較するときに「10-HDA」や「デセン酸」という表示を見かけることがあります。
10-HDAの数字が大きければ大きいほど良い?
10-HDAはローヤルゼリーについて確認される成分のひとつですが、その数字だけで商品の品質すべてを判断できるわけではありません。
ローヤルゼリーにはタンパク質、糖質、脂質など多くの成分が含まれ、原料の状態、加工方法、保存方法なども商品によって異なります。
したがって、商品を見る際には10-HDAの数字だけに注目するのではなく、原料や加工形態、摂取目安量、そのほかの表示内容なども確認するとよいでしょう。
では、こうした特徴を持つローヤルゼリーが、なぜ美容や肌との関係でも研究されているのでしょうか。
次に、まず肌の基本的な仕組みを整理したうえで、ローヤルゼリーと美容についてどのような研究が行われているのかを見ていきます。

美容を考える前に知っておきたい肌の基本
ローヤルゼリーと美容の関係について見る前に、まず肌の基本的な仕組みを整理しておきましょう。
皮膚は大きく表皮・真皮・皮下組織から構成されています。
私たちが普段「肌」として見ている最も外側にあるのが表皮で、そのさらに外側には「角層」があります。
角層は外部からの刺激を受ける最前線にあり、体内から水分が失われるのを防ぐなど、皮膚のバリア機能に重要な役割を持っています。
一方、表皮の下にある真皮には、コラーゲンやエラスチンなどを含む細胞外マトリックスが存在し、皮膚の構造を支えています。
このように、ひとことで「肌」といっても、その状態にはさまざまな組織や成分が関係しています。
肌の乾燥は「水を飲めば解決する」というものではない
乾燥が気になると、「体の水分が足りないのでは?」と考えることもあるかもしれません。
もちろん、適切な水分摂取は健康を維持するうえで大切ですが、肌の乾燥は単純に飲む水の量だけで決まるものではありません。
角層の状態、皮脂、天然保湿因子、細胞間脂質、気温や湿度、紫外線、洗浄方法、加齢など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、乾燥が気になる場合には、肌の状態に合った保湿や洗浄など、外側からのスキンケアも重要です。
食生活を意識することとスキンケアは、どちらか一方を選ぶものではありません。
毎日の食事や生活習慣を整えながら、肌には肌に合った外側からのケアを行うという考え方が基本になります。
「肌のターンオーバー=28日」とは限らない
美容情報では、「肌は28日で生まれ変わる」という説明を目にすることがあります。
肌では、表皮の基底層で生まれた細胞が形を変えながら上へ移動し、最終的に角層を形成したあと、垢となって剥がれ落ちていく過程があります。
これが一般に「ターンオーバー」と呼ばれているものです。
ただし、その期間は年齢や身体の部位、皮膚の状態などによって異なるため、すべての人の肌が必ず28日周期で入れ替わると考えるのは正確ではありません。
また、特定の食品を摂ることでターンオーバーが整うと単純に説明することもできません。
肌とコラーゲンの関係
コラーゲンは、真皮を構成する主要なタンパク質のひとつです。
美容分野では「コラーゲン」という言葉が頻繁に使われるため、食品に含まれる成分と肌のコラーゲンを直接結びつけて考えてしまうことがあります。
しかし、食べたタンパク質やアミノ酸が、そのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。
食品に含まれるタンパク質は、消化・吸収などの過程を経て体内で利用されます。
この点は、ローヤルゼリーに含まれるタンパク質やアミノ酸について考える場合にも同じです。
なぜローヤルゼリーは美容分野でも研究されている?
ローヤルゼリーには、タンパク質、糖質、脂質などさまざまな成分が含まれています。
さらに、ローヤルゼリーを特徴づける10-HDAをはじめとする成分についても研究が行われており、その研究対象のひとつが皮膚です。
ローヤルゼリーと皮膚との関係については、培養した皮膚細胞を用いた基礎研究のほか、ローヤルゼリー由来成分を肌へ使用した研究、実際に経口摂取した研究などがあります。
ここで重要なのは、これらはそれぞれ研究方法が異なるということです。
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細胞研究:培養した細胞などを用いて成分の性質や反応を調べる研究
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外用研究:ローヤルゼリー由来成分などを肌へ使用して調べる研究
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経口摂取研究:ローヤルゼリーなどを実際に摂取して調べる研究
例えば、培養した皮膚細胞に特定の成分を加えて何らかの変化が確認されたとしても、同じ成分を食品として摂取した人の肌に同じ変化が起こるとは限りません。
同様に、ローヤルゼリー由来成分を配合した外用製品の研究結果を、ローヤルゼリーを食品として摂取した場合の結果として扱うこともできません。
ローヤルゼリーと美容について考える際には、「何が研究されたのか」「どのような方法で研究されたのか」まで確認することが大切です。
ローヤルゼリーと肌の研究をどう読み解く?
皮膚細胞を使った基礎研究
ローヤルゼリーや10-HDAについては、ヒトの皮膚由来細胞などを用いた基礎研究が行われています。
例えば、ヒト皮膚線維芽細胞を用い、紫外線(UVB)を照射した条件下で、ローヤルゼリーや10-HDAとコラーゲン産生などとの関係を調べた研究があります。
こうした研究は、ローヤルゼリーに含まれる成分がどのような性質を持つのか、その仕組みを研究するための手がかりになります。
一方で、これは培養した細胞を使った基礎研究です。
そのため、この結果だけから、ローヤルゼリーを食品として摂取することで、人の肌に同じ変化が起こると判断することはできません。
ローヤルゼリー由来成分を肌へ使用した研究
ローヤルゼリーは食品として利用されるだけでなく、化粧品などの原料として使用されることもあります。
ローヤルゼリー由来成分を配合した外用製品について、実際に人の肌を対象として角層水分量などの指標を評価した研究も報告されています。
こうした研究は、ローヤルゼリー由来成分を肌へ直接使用した場合について検討したものです。
したがって、その結果を経口摂取するローヤルゼリー食品へそのまま当てはめることはできません。
経口摂取と皮膚との関係を調べた研究
ローヤルゼリーについては、経口摂取と皮膚との関係を調べたヒト研究も行われています。
例えば、健康な成人を対象に、ローヤルゼリーを含む食品を一定期間摂取した際の皮膚に関する指標を評価した研究も報告されています。
実際に人が経口摂取した研究であるという点では、細胞研究や外用研究とは性質が異なります。
ただし、研究で使用された原料、摂取量、摂取期間、対象者、評価方法などにはそれぞれ条件があります。
そのため、ひとつの研究結果だけから、すべてのローヤルゼリー食品について同じ結果が得られると考えることはできません。
研究結果と市販商品は分けて考える
ローヤルゼリーと美容の関係を理解するうえで、特に大切なのがこの点です。
ローヤルゼリーや10-HDAについて皮膚に関連する研究が存在していても、研究で使用された原料と市販されているローヤルゼリー商品が同じとは限りません。
また、研究によって使用量や期間、対象者、評価項目なども異なります。
したがって、研究結果はローヤルゼリーやその成分について科学的な研究が行われていることを知るための情報として捉え、特定の商品による美容効果とは区別して考える必要があります。

ローヤルゼリーを美容を意識した食生活に取り入れるという考え方
ここまで見ると、「では、美容を意識してローヤルゼリーを取り入れることをどう考えればよいの?」と思うかもしれません。
ローヤルゼリーにはさまざまな成分が含まれ、10-HDAをはじめとする成分について皮膚との関係も研究されています。
一方で、肌の状態はひとつの食品だけで決まるものではありません。
食事、睡眠、紫外線、乾燥、スキンケア、年齢など、さまざまな要因が関係しています。
こうした研究を参考にしながら、次にローヤルゼリーを毎日の美容習慣や「インナーケア」の中でどのように考えればよいのかを見ていきましょう。
インナーケアとは?美容を「内側だけ」で考えない
美容について調べていると、「インナーケア」という言葉を目にすることがあります。
一般には、化粧品などによる外側からのケアだけでなく、食事や睡眠、運動といった毎日の生活習慣も含めて、美容や健康を考えるときに使われる言葉です。
ただし、「インナーケア」という特別な方法を行えば肌が変わるという意味ではありません。
私たちの身体は、日々の食事からタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素を摂取しています。
それぞれの栄養素には異なる役割があり、ひとつの食品だけですべてを補うことはできません。
そのため、美容を意識する場合にも、まず基本となるのは特定の「美容食品」に頼ることではなく、さまざまな食品を組み合わせた食生活です。
ローヤルゼリーも、こうした毎日の食生活を基本としたうえで、自分のライフスタイルに合わせて取り入れることのできる食品のひとつとして考えるとよいでしょう。
肌のために見直したい毎日の生活習慣
肌のコンディションには、食生活だけでなく、紫外線、乾燥、睡眠、喫煙、スキンケアなど、さまざまな要因が関係しています。
美容を意識してローヤルゼリーを取り入れる場合にも、何かひとつの食品に注目するのではなく、毎日の生活全体を見渡すことが大切です。
食事|ひとつの「美容成分」に偏らない
美容を意識すると、コラーゲン、ビタミンC、ポリフェノールなど、特定の成分に注目したくなることがあります。
しかし、身体はひとつの栄養素だけで成り立っているわけではありません。
主食、主菜、副菜などを組み合わせながら、肉、魚、卵、乳製品、豆類、野菜、果物、穀類など、さまざまな食品を取り入れることが食生活の基本です。
ローヤルゼリーにも複数の成分が含まれていますが、通常の食事の代わりになる食品ではありません。
毎日の食事を基本にし、そのうえで取り入れる食品のひとつとして考えましょう。
紫外線|美容を考えるうえで忘れたくない外的要因
肌について考えるうえで、紫外線は重要な外的要因のひとつです。
長期的な紫外線への曝露は、皮膚の見た目や構造の変化と関係することが知られています。
そのため、外出時間や季節などに応じて、日焼け止め、帽子、衣類、日陰などを活用することも日常的なスキンケアの一部です。
美容を意識して食品を取り入れていても、それが紫外線対策の代わりになるわけではありません。
保湿と洗浄|外側からのケアも大切
乾燥が気になる場合には、食生活だけでなく、毎日のスキンケアも見直してみましょう。
必要以上に強くこする、肌の状態に合わない洗浄を繰り返す、熱いお湯に長時間触れるといった習慣は、肌の状態によっては乾燥につながることがあります。
自分の肌に合った方法で洗浄し、必要に応じて保湿することも、毎日の美容習慣として大切です。
睡眠|健康を支える基本的な生活習慣
睡眠は、心身の健康を維持するために欠かせない生活習慣です。
美容情報では「夜○時から○時が肌のゴールデンタイム」といった表現を見かけることがありますが、特定の時間帯に眠るだけで美容効果が得られると一律に考える必要はありません。
就寝時刻だけにこだわるのではなく、自分に必要な睡眠時間を確保し、生活リズムを大きく乱さないことを意識するとよいでしょう。
喫煙と肌の関係
喫煙は全身の健康だけでなく、皮膚の老化との関連についても研究されています。
美容を考えるときには、何か新しい食品を追加することだけでなく、普段の生活の中に肌の状態と関係する可能性のある習慣がないか振り返る視点も大切です。
年齢とともに変化する肌との向き合い方
年齢を重ねるにつれて、「以前より乾燥しやすくなった」「肌の質感が変わった」と感じる方もいるでしょう。
皮膚は年齢とともにさまざまな変化を経験します。
表皮や真皮の構造、皮脂の分泌などにも変化がみられ、さらに長年にわたる紫外線への曝露など、外的な要因も肌の見た目に関係します。
こうした変化をすべて「栄養不足」や「インナーケア不足」と考える必要はありません。
また、ローヤルゼリーを含む特定の食品によって、加齢による肌の変化を止めたり、若い状態へ戻したりできると考えることも適切ではありません。
年齢に応じて、食事や睡眠、紫外線対策、保湿などの基本を見直し、自分の肌や生活に合った美容習慣を続けていくことが大切です。
ローヤルゼリーについても、こうした美容習慣に置き換わるものではなく、毎日の食生活の中で取り入れることのできる食品のひとつとして考えましょう。

ローヤルゼリーを利用する前に知っておきたいこと
ローヤルゼリーは蜂由来の食品ですが、「天然由来だから誰にでも合う」と考えることはできません。
食品であっても体質によって合わない場合があり、ローヤルゼリーについてはアレルギー反応が報告されています。
毎日の食生活に取り入れる場合には、商品の原材料や注意事項を確認し、自分の体質や健康状態も考慮することが大切です。
アレルギーや喘息のある方
ローヤルゼリーの摂取後に、じんましん、呼吸器症状、アナフィラキシーなどのアレルギー反応が報告された例があります。
特に、喘息やアレルギー疾患のある方、蜂由来の食品などでアレルギー反応を経験したことがある方は、利用前に医師や薬剤師などの専門家へ相談してください。
摂取後に息苦しさ、喉や顔の腫れ、全身のじんましんなど、強いアレルギー反応を疑う症状が現れた場合には摂取を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
薬を服用している方・治療中の方
医薬品を継続して使用している場合には、食品やサプリメントとの組み合わせについて注意が必要なことがあります。
治療中の病気がある方や薬を服用している方がローヤルゼリーを取り入れたい場合には、自己判断で薬を中止したり変更したりせず、必要に応じて医師や薬剤師へ相談してください。
特に抗凝固薬などを使用している場合には、ローヤルゼリーを含む食品やサプリメントを新たに利用する前に、医師や薬剤師へ確認しておくとよいでしょう。
妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中は、普段とは身体の状態が異なります。
この時期に新しくローヤルゼリーやローヤルゼリーを含むサプリメントを取り入れたい場合には、利用前に医師や薬剤師などの専門家へ相談してください。
体質に合わないと感じた場合
ローヤルゼリーに限らず、食品やサプリメントがすべての人に同じように合うとは限りません。
摂取後に体調の変化や気になる症状を感じた場合には、無理に継続せず使用を中止し、症状に応じて医療機関へ相談してください。
まとめ|ローヤルゼリーと美容の関係を正しく理解しよう
ローヤルゼリーは、若い働き蜂によってつくられ、女王蜂や幼虫の食物となる蜂由来の食品です。
蜂蜜とは由来や役割、成分構成が異なり、水分、タンパク質、糖質、脂質など、さまざまな成分を含んでいます。
なかでも特徴的なのが10-HDA(10-ヒドロキシ-2-デセン酸)で、ローヤルゼリーを特徴づける成分のひとつとして知られています。
ローヤルゼリーや10-HDAについては、皮膚細胞を用いた基礎研究、肌へ使用する外用研究、経口摂取によるヒト研究など、皮膚との関係についてさまざまな研究が行われています。
ただし、それぞれ研究方法や条件が異なるため、研究結果をそのまま一般的なローヤルゼリー食品やサプリメントの美容効果として考えることはできません。
「ローヤルゼリーと美容について研究されていること」と「市販の商品に特定の美容効果があること」は分けて理解することが大切です。
また、肌の状態には、食事だけでなく、年齢、紫外線、乾燥、睡眠、喫煙、スキンケアなど、さまざまな要因が関係しています。
美容を意識するのであれば、特定の食品だけに答えを求めず、毎日の食事や生活習慣、外側からのケアも含めて考えていきましょう。
そのうえでローヤルゼリーに関心がある場合には、毎日の食生活の中で取り入れることのできる食品のひとつとして考えることができます。
ローヤルゼリーがどのような食品なのか、10-HDAとは何なのか、そして美容との関係についてどのような研究が行われているのかを正しく理解したうえで、自分の食生活やライフスタイルに合わせて取り入れることが大切です。
※本記事は、ローヤルゼリー、10-HDA(デセン酸)、栄養、肌、美容、食生活などに関する一般的な情報を紹介するものであり、疾病の診断、治療、予防または特定の商品による効果・効能を示すものではありません。記事内で紹介する研究内容は、それぞれの研究で使用された原料、条件、摂取量、対象者、評価方法などに基づくものであり、市販されているすべてのローヤルゼリー商品について同様の結果を示すものではありません。ローヤルゼリーやサプリメントを利用する際は、商品に記載された原材料、摂取目安量、注意事項をご確認ください。治療中の方、薬を服用している方、妊娠・授乳中の方、喘息やアレルギー疾患のある方などは、必要に応じて医師や薬剤師などの専門家へご相談ください。