「ヒアルロン酸って、そもそも何?」「化粧品に入っているヒアルロン酸と、飲むヒアルロン酸は同じ?」「高分子・低分子では何が違う?」「関節にも存在するって本当?」
ヒアルロン酸は美容成分として非常によく知られていますが、実は化粧品だけのために存在する成分ではありません。
もともと私たちの体内に存在する高分子の多糖で、皮膚、関節液、眼の硝子体など、さまざまな組織に分布しています。
さらに「ヒアルロン酸」と一言でいっても、分子量や加工方法によって性質が異なり、化粧品ではヒアルロン酸Na、アセチル化ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸など、さまざまな名称を見かけます。
一方、食品やサプリメントでは「ヒアルロン酸○mg」と表示されることがあり、美容医療ではヒアルロン酸注入、医療分野では関節内へヒアルロン酸製剤を投与する方法もあります。
これらは同じ「ヒアルロン酸」という名前が付いていても、使用方法・目的・製品区分がまったく異なります。
この記事では、ヒアルロン酸とは何か、体内での働き、肌や関節との関係、高分子・低分子の違い、加齢との関係、コラーゲンとの違い、化粧品で塗る場合と食品として飲む場合の違い、経口摂取の研究、ヒアルロン酸Naなど成分表示の読み方、商品の選び方まで詳しく解説します。
目次
ヒアルロン酸とは?体内にも存在する高分子多糖
ヒアルロン酸は、英語でHyaluronic Acid、またはHyaluronanと呼ばれる物質です。
化学的には、D-グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンという2種類の糖が繰り返しつながった直鎖状の高分子多糖です。
さらに分類すると、ヒアルロン酸はグリコサミノグリカン(GAG)と呼ばれる物質群のひとつです。
体内では、細胞と細胞の間を満たす細胞外マトリックスの構成成分として存在し、組織の構造、水分環境、粘弾性などに関係しています。
豆知識|「酸」と付くけれど、酸っぱい成分ではない
「ヒアルロン酸」という名前から、クエン酸や酢酸のような酸っぱい物質を想像するかもしれません。
しかし、ヒアルロン酸はそうした食品の酸味成分とはまったく異なります。
非常に大きな分子を持つ多糖で、「酸」という文字だけから性質を想像しない方が分かりやすい成分です。
ヒアルロン酸は体のどこにある?
ヒアルロン酸は皮膚だけに存在しているわけではありません。
代表的には、
- 皮膚
- 関節液
- 軟骨や関節周辺の組織
- 眼の硝子体
- 結合組織
など、体のさまざまな場所に存在します。
そのためヒアルロン酸は、美容化粧品だけでなく、眼科、整形外科、美容医療、食品など幅広い分野で研究・利用されています。
皮膚のヒアルロン酸
皮膚では、ヒアルロン酸は細胞外マトリックスを構成する成分のひとつとして存在します。
水分子と相互作用しやすい性質があり、皮膚組織の水分環境や物理的性質に関わっています。
関節液のヒアルロン酸
関節の中を満たす関節液にもヒアルロン酸が含まれています。
ヒアルロン酸が持つ粘性・弾性などの物理的性質は、関節液の特徴にも関係しています。
眼のヒアルロン酸
眼球内部の硝子体にもヒアルロン酸が含まれています。
実は、ヒアルロン酸研究の歴史はこの「眼」と深く関係しています。
なぜヒアルロン酸は水分と結びつきやすい?
ヒアルロン酸が化粧品でよく使われる大きな理由のひとつが、水と相互作用しやすい性質です。
ヒアルロン酸の長い分子鎖には、水分子と相互作用できる部分が多数存在します。
そのため、水を含んだ状態では独特の粘性や弾性を持つ構造を形成します。
美容サイトなどでは、
「ヒアルロン酸1gで○Lの水を保持する」
といった表現を見ることもあります。
ただし、ヒアルロン酸の水和状態は、分子量、濃度、塩濃度、周囲の環境などによって変わります。
数字だけを絶対的な能力として見るより、「非常に水と相互作用しやすい高分子」と理解する方が正確です。
豆知識|ヒアルロン酸は眼から発見された
ヒアルロン酸は1930年代、牛の眼の硝子体から分離されたことから研究が始まりました。
「Hyaluronic」という名称も、硝子体を意味する言葉と関係しています。
現在では美容成分のイメージが非常に強いヒアルロン酸ですが、最初から化粧品のために発見された成分ではありません。
その後、皮膚、関節液、軟骨など体内のさまざまな組織に存在することが分かり、現在では非常に幅広い分野で研究されています。
加齢でヒアルロン酸は減る?皮膚では「量」だけでなく状態も変化する
ヒアルロン酸について調べると、「年齢とともに減少する」という説明をよく見かけます。
実際に、皮膚のヒアルロン酸は加齢に伴って変化することが知られています。
ただし、単純に「全身のヒアルロン酸が年齢とともに同じ割合で減り続ける」と考えるより、皮膚の層によってヒアルロン酸の量、分布、分子サイズ、組織との結びつき方などが変化すると理解する方が正確です。
加齢した皮膚を調べた研究では、表皮のヒアルロン酸が大きく変化する一方、真皮については単純な総量の変化だけではなく、組織との結合状態などにも違いがみられることが報告されています。
さらに、紫外線などの外的な環境要因も、皮膚の細胞外マトリックスやヒアルロン酸の代謝に関係することが研究されています。
そのため、
「年齢とともにヒアルロン酸が減るから、ヒアルロン酸を塗ったり飲んだりすれば元に戻る」
という単純な関係ではありません。
加齢に伴って、皮膚内のヒアルロン酸を取り巻く環境そのものが変化していくと考えると分かりやすいでしょう。
高分子・低分子ヒアルロン酸の違いとは?
ヒアルロン酸について理解するとき、非常に重要なのが分子量です。
同じ「ヒアルロン酸」でも、分子鎖の長さによって分子量が異なります。
一般的には、
- 高分子ヒアルロン酸
- 中分子ヒアルロン酸
- 低分子ヒアルロン酸
- ヒアルロン酸オリゴマー
などと表現されることがあります。
ただし、「何kDa以下なら必ず低分子」といった分類基準は、研究やメーカーによって必ずしも統一されていません。
高分子ヒアルロン酸
分子鎖が長く、分子量の大きいヒアルロン酸です。
化粧品では、皮膚表面で水分を保持しやすい性質を活かして使用されます。
分子が大きいため、一般的には皮膚表面や角層付近での保湿特性が中心になります。
低分子ヒアルロン酸
ヒアルロン酸の分子鎖を小さくしたものです。
ヒト皮膚を用いた研究では、分子量によって角層内での分布や皮膚への移行性が異なることが報告されています。
ただし、これは、
「低分子だから真皮まで届く」
という意味ではありません。
化粧品では、角層へのなじみ方や保湿特性の違いとして考えるのが適切です。
分子量は単なる「サイズ違い」ではない
研究では、ヒアルロン酸の分子量によって、
- 粘度
- 水和状態
- 組織内での分布
- 受容体との相互作用
などが変化することが知られています。
つまり、「ヒアルロン酸」と書かれているだけで、すべてがまったく同じ性質というわけではありません。
化粧品のヒアルロン酸は何をしている?
化粧品では、ヒアルロン酸は主に保湿・皮膚コンディショニング成分として使用されています。
肌表面や角層に水分を保持しやすい環境をつくり、乾燥を防ぎながら、しっとりとなめらかな肌に整える目的で配合されます。
ここで重要なのが、
「化粧品で塗ったヒアルロン酸が、そのまま皮膚内部に存在するヒアルロン酸として補充される」と考えるものではない
という点です。
化粧品の役割は、あくまで皮膚表面や角層での保湿などを中心に考えます。
低分子ならすべて肌の奥まで入る?
ヒアルロン酸の皮膚への分布は、分子量だけでなく、濃度、処方、製剤設計、ほかの成分との組み合わせなどにも左右されます。
研究では分子量によって皮膚内での分布に違いがみられていますが、それをそのまま、
「低分子=真皮まで届く化粧品」
という商品効能に置き換えることは適切ではありません。
化粧品を比較するときは、分子量だけでなく、製品全体の処方や使用感まで合わせて見るとよいでしょう。
ヒアルロン酸Na・アセチル化・加水分解ヒアルロン酸とは?
化粧品の全成分表示を見ると、「ヒアルロン酸」という名前だけでなく、
- ヒアルロン酸Na(ヒアルロン酸ナトリウム)
- アセチル化ヒアルロン酸Na
- 加水分解ヒアルロン酸
- 加水分解ヒアルロン酸Na
など、さまざまな名称を見ることがあります。
ヒアルロン酸Naとは?
ヒアルロン酸Naはヒアルロン酸のナトリウム塩で、英語ではSodium Hyaluronateと表示されます。
化粧品では、保湿・皮膚コンディショニング成分として広く使用されています。
「ヒアルロン酸」と「ヒアルロン酸Na」は、まったく別系統の成分ではなく、非常に近い関係にあります。
アセチル化ヒアルロン酸Naとは?
アセチル化ヒアルロン酸Naは、ヒアルロン酸ナトリウムをもとに化学的な修飾を加えたヒアルロン酸関連成分です。
化粧品では、保湿や皮膚コンディショニングを目的として配合されています。
商品によっては、ヒアルロン酸Naとアセチル化ヒアルロン酸Naを組み合わせて配合しているものもあります。
加水分解ヒアルロン酸とは?
加水分解ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸の分子鎖を加水分解によって小さくしたものです。
一般的な高分子ヒアルロン酸とは、分子サイズや製剤中での性質が異なります。
ここで覚えておきたいのは、ヒアルロン酸関連成分の種類が多いほど、必ず優れた化粧品になるわけではないということです。
成分名だけでなく、製品全体の処方や使用感、自分の肌に合うかどうかまで合わせて見ることが大切です。
ヒアルロン酸とコラーゲンの違いは?
ヒアルロン酸とコラーゲンは、美容成分として一緒に名前を見かけることが多いですが、体内では異なる物質です。
ヒアルロン酸はグリコサミノグリカンと呼ばれる多糖の一種で、水分子と相互作用しやすく、細胞外マトリックスや関節液などに存在します。
一方、コラーゲンはたんぱく質で、皮膚、骨、腱などさまざまな組織を構成する成分です。
| 比較 |
ヒアルロン酸 |
コラーゲン |
| 分類 |
多糖・グリコサミノグリカン |
たんぱく質 |
| 体内での特徴 |
水分環境や粘弾性などに関わる |
さまざまな組織を構成する |
| 化粧品での利用 |
主に保湿・皮膚コンディショニング成分として利用 |
保湿・皮膚コンディショニング成分などとして利用 |
どちらも皮膚に関係する成分ですが、ヒアルロン酸とコラーゲンは同じものでも、どちらかがもう一方の代わりになるものでもありません。
コラーゲンについて詳しく知りたい方は、
コラーゲンについて詳しく解説した記事
もあわせてご覧ください。
飲むヒアルロン酸はどう考える?
ヒアルロン酸は、化粧品だけでなく食品やサプリメントにも使用されています。
そのため、
「ヒアルロン酸を飲めば、そのまま肌に届くの?」
と疑問に思う方も多いでしょう。
経口摂取したヒアルロン酸は、化粧品を肌に塗る場合とはまったく異なる経路を通ります。
消化管を通り、分解や腸内環境との相互作用などを経るため、飲んだヒアルロン酸がそのままの形で皮膚へ移動して埋め込まれるわけではありません。
一方、経口ヒアルロン酸については、皮膚状態などを評価したヒト試験も行われています。
したがって、
「そのまま肌になる」のではなく、「一定条件で経口摂取した場合に、どのような変化が観察されるかが研究されている」
と考えるのが適切です。
経口ヒアルロン酸と肌についての研究
経口ヒアルロン酸については、近年ヒトを対象とした研究が増えています。
2025年に発表されたメタ解析では、経口ヒアルロン酸を使用した7件のランダム化比較試験(RCT)が解析されました。
評価された項目には、
- 肌の水分量
- 弾力
- 肌の硬さ
- シワ深度
- シワ体積
- 経皮水分蒸散量
などが含まれています。
研究群全体の解析では、肌の水分量、弾力、シワ深度について統計学的な差が報告されました。
一方、肌の硬さ、シワ体積、経皮水分蒸散量では、統計学的に明確な差が確認されなかった項目もありました。
「研究で差があった」と「市販商品で同じ結果になる」は別
ここは非常に重要です。
これらの研究は、それぞれ特定のヒアルロン酸原料、摂取量、期間、対象者を設定して行われています。
そのため、
市販されているすべてのヒアルロン酸食品を摂取すれば、同じ結果になることを意味するものではありません。
また、研究数や対象者数、使用された原料、摂取量などには違いがあります。
研究結果は興味深いものですが、個別の商品そのものの効能・効果とは分けて考えることが大切です。
ヒアルロン酸と関節の関係
ヒアルロン酸は関節液にも存在しています。
関節液は、関節の中で特徴的な粘性・弾性を持つ液体で、その物理的性質にはヒアルロン酸が関係しています。
このため医療分野では、ヒアルロン酸製剤を関節内へ投与する方法が使われることがあります。
一方で、食品として摂取する経口ヒアルロン酸は、関節内投与とはまったく別のものです。
飲むヒアルロン酸と関節についても研究されている
2024年に発表された経口ヒアルロン酸に関するシステマティックレビューでは、変形性関節症や腰痛を対象とした研究が整理されています。
レビューには11件、合計597人の研究参加者が含まれ、経口摂取量は1日30~300mg、研究期間は4週間~12か月でした。
複数の研究で痛みや関節機能などが評価されています。
ただし、これらは主に疾病を持つ対象者を含む研究であり、一般的な食品や市販サプリメントが疾病を治療・改善することを示すものではありません。
関節の医学的治療と、日常の食品・サプリメントは明確に分けて考えることが重要です。
塗る・飲む・注入するヒアルロン酸は別物
「ヒアルロン酸」という名前が共通しているため混同しやすいのですが、利用方法によって意味は大きく異なります。
| 使い方 |
主な位置づけ |
考え方 |
| 化粧品として塗る |
化粧品 |
肌にうるおいを与え、乾燥を防ぎ、なめらかに整える目的などで使用 |
| 食品・サプリとして飲む |
食品・サプリメント |
特定条件での経口摂取についてヒト研究が行われている |
| 美容医療で注入する |
医療行為 |
医療用製剤を組織内へ注入するもので、化粧品とは別 |
| 関節内へ投与する |
医療行為 |
医療用製剤を関節内へ投与するもので、食品とは別 |
「ヒアルロン酸配合」という言葉だけで、これらを同じものとして扱わないことが重要です。
ヒアルロン酸は何から作られる?
ヒアルロン酸は、もともと動物組織から抽出されてきた歴史があります。
代表的な原料として知られているのが鶏冠(鶏のとさか)です。
一方、現在では微生物を利用した発酵法によるヒアルロン酸製造も広く行われています。
そのため商品によっては、
など原料由来が示されている場合があります。
原料由来を重視する場合は、商品の原材料表示やメーカー情報を確認するとよいでしょう。
ヒアルロン酸化粧品を選ぶポイント
1.「ヒアルロン酸配合」だけで決めない
化粧品には、ヒアルロン酸Na、アセチル化ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸など、さまざまなヒアルロン酸関連成分があります。
どの形態が使われているかを見ることは、製品設計を理解するひとつのポイントです。
2.高分子・低分子だけで優劣を決めない
分子量によって、皮膚表面での性質や角層へのなじみ方などが変わります。
ただし、「低分子ほど必ず良い」「高分子と低分子を両方入れれば必ず優れている」と単純に判断するものではありません。
3.ヒアルロン酸以外の保湿・整肌成分も確認する
実際の化粧品では、ヒアルロン酸だけで製品が作られているわけではありません。
グリセリン、植物エキス、植物オイル、シアバター、セラミドなど、ほかの保湿・整肌・エモリエント成分との組み合わせによっても製品の特徴や使用感は変わります。
4.製品全体の処方と使いやすさを見る
美容液、ジェル、クリーム、アイクリーム、フェイシャルマスクなど、製品形態によって使い心地は異なります。
成分名だけでなく、自分のスキンケアへ無理なく取り入れられる製品かどうかも大切です。
ヒアルロン酸サプリを選ぶポイント
1.1日当たりのヒアルロン酸量を見る
商品によって「1粒当たり」「1袋当たり」「1日分当たり」など表示単位が異なります。
比較するときは、1日当たりにどのくらい含まれているかへ揃えると分かりやすくなります。
2.研究で使用された量と商品量を混同しない
研究で100mg、200mgなどが使用されていたとしても、その研究結果を別の商品へそのまま当てはめることはできません。
ヒアルロン酸原料、分子量、製造方法、対象者、摂取期間などが異なるためです。
3.ほかの配合成分を見る
ヒアルロン酸サプリは単独成分だけでなく、コラーゲン、ビタミンC、乳酸菌などと組み合わせて設計されることもあります。
「ヒアルロン酸だけの商品が良い」「複合商品が良い」と一律には決められません。
商品全体の配合内容と、自分がすでに使用しているサプリメントとの重複を確認しましょう。
4.大きな数字だけで選ばない
サプリメントでは配合量が目立つように表示されることがあります。
しかし、「○mgだから必ず優れている」と単純には判断できません。
配合量、原料、1日量、ほかの成分、続けやすさまで合わせて比較することが大切です。
実際の商品表示でヒアルロン酸を見てみる
ここまで説明してきたヒアルロン酸やヒアルロン酸関連成分は、実際の商品ではどのように使われているのでしょうか。
Brilliant Life Products NZで取り扱っている商品を例に、フェイシャルマスク、アイクリーム、食品・サプリメントの違いを見てみましょう。
化粧品の例①|8minutes フェイシャルマスク
8minutes フェイシャルマスクシリーズには、ヒアルロン酸関連成分を配合した商品があります。
同じ8minutesシリーズでも、配合されているヒアルロン酸関連成分は同じではありません。
ハイドレーションとゴートミルクには、ヒアルロン酸ナトリウムとアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムの2種類が配合されています。
一方、ルミナスにはヒアルロン酸ナトリウムが配合されています。
ただし、「ヒアルロン酸が2種類入っているから、1種類の商品より必ず優れている」という意味ではありません。
化粧品は、ヒアルロン酸の種類だけでなく、ほかの保湿・整肌成分、基剤、製剤設計、製品形態を含めた全体の処方で考えることが大切です。
化粧品の例②|プラセンタ アイクリーム
プラセンタ アイクリーム 15gにも、ヒアルロン酸が配合されています。
こちらはフェイシャルマスクではなく、目元に使うクリームタイプの化粧品です。
ヒアルロン酸のほか、グリセリン、シアバター、ホホバオイル、キウイシードオイル、ビタミンEなどを組み合わせた処方になっています。
この場合も、ヒアルロン酸は化粧品として肌にうるおいを与え、乾燥を防ぎ、なめらかに整えるための処方の一部として使われています。
同じヒアルロン酸配合化粧品でも、フェイシャルマスクとアイクリームでは、製品形態や一緒に配合される成分、使用方法が異なります。
食品・サプリメントの例|Health Life プロバイオティクス
ヒアルロン酸は、化粧品だけでなく食品にも配合されることがあります。
Brilliant Life Products NZで取り扱うHealth Life プロバイオティクスには、1袋当たりヒアルロン酸60mgが配合されています。
さらに、コラーゲンペプチドやビタミンC、プロバイオティクスなどを組み合わせた複合タイプの商品です。
化粧品では「ヒアルロン酸」「ヒアルロン酸ナトリウム」「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム」などの成分名を確認するのに対し、食品では1日分や1袋当たりにどのくらいヒアルロン酸が含まれているかを見ることが、商品比較のひとつのポイントになります。
ただし、前述した経口ヒアルロン酸研究で使用された原料・製品と、この商品は別のものです。
この記事で紹介した研究結果を、Health Life プロバイオティクスの効能・効果として示すものではありません。
同じ「ヒアルロン酸配合」でも、確認するポイントは違う
-
フェイシャルマスク:どのヒアルロン酸関連成分が使われているか、ほかの保湿・整肌成分との組み合わせを見る
-
アイクリーム:ヒアルロン酸だけでなく、油性成分や保湿成分を含む製品全体の処方を見る
-
食品・サプリメント:1日量・1回量に含まれるヒアルロン酸量や、ほかの配合成分を見る
つまり、「ヒアルロン酸が入っているか」だけでなく、「どのような形で、どのような商品に使われているか」まで確認することが、商品を比較するときの大切なポイントです。
安全性・利用時に確認したいこと
化粧品の場合
ヒアルロン酸やヒアルロン酸Naは、化粧品で広く使われている成分です。
ただし、どの化粧品でもすべての人の肌に合うとは限りません。
赤み、はれ、かゆみ、刺激などの異常を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科専門医等へ相談してください。
食品・サプリメントの場合
経口ヒアルロン酸を含む食品についても研究されていますが、商品によって原料や配合量は異なります。
メーカーが示す摂取目安量を確認し、複数のサプリメントを使用している場合は配合成分の重複も確認しましょう。
妊娠・授乳中、治療中、服薬中、食品アレルギーがある場合などは、使用前に医師・薬剤師などへ相談してください。
医療用ヒアルロン酸は自己判断で比較しない
美容医療のヒアルロン酸注入や、医療機関で行われる関節内投与は医療行為です。
市販の化粧品や食品とは、安全性評価、使用方法、目的が異なります。
美容医療や関節治療については、医師から説明を受けたうえで判断してください。
まとめ|同じヒアルロン酸でも使い方で意味が変わる
ヒアルロン酸は、美容成分として知られる一方、もともと私たちの体内に存在する高分子多糖です。
この記事のポイントを整理すると、
- ヒアルロン酸は、皮膚・関節液・眼など体内にも存在する多糖の一種
- 水分子と相互作用しやすく、分子量によって性質や角層内での分布などが異なる
- ヒアルロン酸Na、アセチル化ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸など複数の形態がある
- 化粧品では主に、肌にうるおいを与え、乾燥を防ぎ、なめらかに整える目的で使われる
- ヒアルロン酸とコラーゲンは別の物質で、ヒアルロン酸は多糖、コラーゲンはたんぱく質
- 経口ヒアルロン酸についてはヒト研究も行われているが、研究結果を個別の商品へそのまま当てはめることはできない
- 化粧品・食品・美容医療・関節内投与では、同じヒアルロン酸でも使い方や位置づけが異なる
- 商品選びでは「ヒアルロン酸配合」だけでなく、形態・配合量・ほかの成分・製品全体の処方を見ることが大切
「ヒアルロン酸」と聞くと、ひとつの美容成分として考えがちですが、実際には分子量・原料・加工方法・使用方法によって役割や考え方が大きく変わる成分です。
化粧品を選ぶ場合は、「ヒアルロン酸配合」という言葉だけで判断せず、ヒアルロン酸Naやアセチル化ヒアルロン酸Naなどの成分名、製品全体の保湿設計や使用感まで確認してみましょう。
食品やサプリメントを選ぶ場合は、1日当たりの配合量、原料、ほかの配合成分まで確認することが大切です。
そして、化粧品・食品・美容医療・関節内投与を同じ「ヒアルロン酸」として混同しないことが、ヒアルロン酸を正しく理解する第一歩です。
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主な参考情報
- Wang X, et al. Effects of molecular weights on the bioactivity of hyaluronic acid: A review. Carbohydrate Research. 2025.
- Amin P, et al. Oral Hyaluronic Acid Supplement: Efficacy in Skin Hydration, Elasticity, and Wrinkle Depth Reduction. Journal of Drugs in Dermatology. 2025.
- de Carvalho JF, Davidson J. Oral Hyaluronic Acid in Osteoarthritis and Low Back Pain: A Systematic Review. Mediterranean Journal of Rheumatology. 2024.
- Muhammad P, et al. Effectiveness of topical hyaluronic acid of different molecular weights in xerosis cutis treatment in elderly. Archives of Dermatological Research. 2024.
- Essendoubi M, et al. Human skin penetration of hyaluronic acid of different molecular weights as probed by Raman spectroscopy. Skin Research and Technology.
- Stern R, Maibach HI. Hyaluronan in skin: aspects of aging and its pharmacologic modulation. Clinics in Dermatology. 2008;26(2):106–122.
- Cosmetic Ingredient Review Expert Panel. Safety Assessment of Hyaluronic Acid and Hyaluronates.
ご注意
本記事は、ヒアルロン酸についての一般的な美容・栄養・健康情報を分かりやすく紹介することを目的としています。
疾病の診断・治療・治癒・予防を目的としたものではなく、特定の食品、サプリメント、化粧品による疾病への効果を示すものでもありません。
記事内で紹介した研究結果は、各研究で使用された原料、摂取量、期間、対象者などの条件に基づくものであり、Brilliant Life Products NZで取り扱う商品を含む個別の商品について同じ結果を保証するものではありません。
化粧品については肌に合わない場合は使用を中止してください。
治療中・服薬中の方、妊娠・授乳中の方、健康状態に不安がある方は、食品やサプリメントを利用する前に医師・薬剤師などの医療専門家へご相談ください。