俳優として数々の映画やドラマに出演する一方、武術、格闘技、ブラジリアン柔術、筋力トレーニングを長年続け、45歳の現在も“動ける身体”を追究し続けている岡田准一さん。
1980年11月18日生まれ、大阪府出身。1995年にV6のメンバーとしてデビューし、音楽活動と並行して俳優としてのキャリアを築いてきました。
『木更津キャッツアイ』『SP 警視庁警備部警護課第四係』などで注目を集め、映画『永遠の0』『蜩ノ記』『海賊とよばれた男』『関ヶ原』『ザ・ファブル』シリーズ、『燃えよ剣』など数多くの作品に出演。
2014年にはNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演。映画『永遠の0』と『蜩ノ記』では、第38回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を同時受賞し、俳優として高い評価を得ました。
2025年にはNetflixシリーズ『イクサガミ』で主演・プロデューサー・アクションプランナーの三役を担当。自分自身が動く俳優から、脚本段階でアクションのコンセプトを考え、作品全体の身体表現を設計する作り手へ活動を広げています。
その活動を支えているのが、長年積み重ねてきた身体づくりです。
岡田さんは筋肉量に加えて、重心、初動、間合い、体幹、全身の連動、相手との距離、力の方向など、人間の身体がどのように動くのかを細かく研究してきました。
ブラジリアン柔術では2024年に黒帯へ昇格。2025年の密着では、撮影のない時期に週6日ほど道場へ通い、柔術を“肉体の働きの研究”としてとらえている姿が紹介されています。
若い頃には「本気で無茶をしながらアクションできるのは35歳くらいまでかもしれない」と考えていた岡田さん。
それから10年以上が経った45歳の現在は、「40代を越えても動ける身体」を意識し、柔術黒帯として稽古を続け、自ら世界配信作品のアクションまで設計しています。
食生活では、子どもの頃から親しんできたヨーグルトを大人になってからも毎朝食べていると語っています。
家庭では2017年に俳優・宮﨑あおいさんと結婚し、2018年には第1子となる男児の誕生を夫婦で正式発表。若い頃から父親や家族について考えてきた岡田さんにとって、家庭も現在の人生を形づくる大切な存在です。
ここでは、岡田准一さんの健康習慣と身体づくりを、筋肉・筋トレ、ブラジリアン柔術、ジークンドー、カリ、格闘技、体幹、身体操作、役作り、ヨーグルトなどの食生活、宮﨑あおいさんや家族との関係、そして俳優・プロデューサー・アクションプランナーとして進化する45歳の現在まで詳しく見ていきます。
岡田准一の筋肉・トレーニング|45歳でも“動ける身体”を追究
岡田准一さんのトレーニングを理解するうえで重要なのは、筋肉の大きさに加えて、“その身体をどこまで自由に使えるか”を追究している点です。
筋力、瞬発力、体幹、重心移動、柔軟な身体操作、全身の連動。
それぞれを“実際に動ける身体”というひとつの目的へつなげています。
若い頃は「本気で動けるのは35歳くらいまで」と考えていた
岡田さんの身体観の変化を知るうえで興味深いのが、『SP』時代の本人発言です。
当時は、自分がイメージした動きを本気で行い、さらに無茶までできるのは35歳くらいまでではないかと考えていました。
そのため限られた時間の中で、日本から世界へ届くアクション作品を作りたいという思いを強く持っていました。
ところが実際には、35歳を越えてからも身体への探究はさらに深まっていきます。
40代ではブラジリアン柔術へ本格的に取り組み、黒帯へ昇格。45歳の現在は、自分自身が動くことに加えて、他の俳優の動きや作品全体のアクションを考える立場へ進んでいます。
💡35歳までと思っていたアクション人生が、45歳でさらに進化
若い頃は“本気で無茶ができる時間”を意識していた岡田さん。現在は柔術黒帯となり、世界配信作品のアクションまで設計しています。
朝・夜・撮影前|トレーニングが生活そのもの
岡田さんにとって身体を鍛えることは、撮影前だけ行う特別な準備ではなく、長年の日常そのものになっています。
30代の頃にはすでに武術や格闘技を学びながら、日々トレーニングを続けていました。
2022年には、朝と夜に身体を動かし、撮影現場へ入る前にも約1時間トレーニングすることを日課としていると語っています。
2017年には、飲みに誘われても武術の稽古があるため参加しないことがあると説明していました。
本人にとって武術の稽古は、自然に生活へ組み込まれた日常のリズムです。
役作りの時だけ身体を動かすのではなく、普段から身体に触れ、動かし、学び続ける。その積み重ねが45歳現在の身体表現へつながっています。
💡朝・夜だけでなく、撮影前にもトレーニング
岡田さんにとって身体づくりは仕事前の特別な準備ではなく、毎日の生活へ組み込まれた習慣になっています。
筋肉の先にある“身体操作”へのこだわり
岡田さんが長く追究しているのが身体操作です。
腕を動かす時にも腕だけを見るのではなく、足、腰、体幹、重心から力をつなげる。
相手へ力を伝える際も、筋力に加えて身体の位置、角度、タイミング、重心移動を使う。
長年の武術経験を通して、身体をひとつのまとまりとして使うことを大切にしています。
2024年には「体操のお兄さんをやってみたい」と話し、子どもたちへ身体の使い方を伝えることにも興味を示しました。
自分自身が鍛える段階から、身体の使い方を人へ伝える段階へ進んでいることも、現在の岡田さんらしい変化です。
💡やってみたいのは“体操のお兄さん”
身体の使い方を子どもたちへ伝えたいという岡田さん。筋肉だけでなく、全身をどう連動させるかという視点を大切にしています。
ブラジリアン柔術・ジークンドー・カリ・格闘技|岡田准一が追究する武術
岡田准一さんの身体づくりを語るうえで欠かせないのが、武術と格闘技です。
これまで複数の武術・格闘技を学び、それぞれの技術や考え方を俳優としてのアクションへつなげてきました。
ブラジリアン柔術|世界大会出場から黒帯、週6日の稽古へ
現在の岡田さんが特に深く取り組んでいるのが、ブラジリアン柔術です。
2019年前後から本格的に取り組み、2023年にはアメリカ・ラスベガスで開催されたワールドマスターへ茶帯で出場しました。
マスター3・茶帯ライトフェザー級で初戦を突破し、実際の競技大会でも自分の技術を試しています。
そして2024年には黒帯へ昇格。
黒帯を受け取った時には“修羅の道”という言葉を使い、さらに学び続ける新しい段階として受け止めています。
2025年の密着では、撮影のない時期には週6日ほど柔術道場へ通う姿が紹介されました。
本人にとって柔術は、筋力づくりに加えて“肉体の働きの研究”でもあります。
相手と組み合いながら、重心、身体の角度、力の方向、タイミング、距離を感じ取る。
そこで得た感覚が、俳優としての身体表現やアクションへ還元されています。
黒帯取得後も、岡田さんはさらに高度な技術を求め、学ぶ側であり続けています。
2025年には世界トップクラスの柔術家マイキー・ムスメシのセミナーにも参加し、新しい身体の使い方を吸収しています。
💡世界大会出場、黒帯、そして週6日の道場
岡田さんにとってブラジリアン柔術は競技であると同時に、人間の身体を研究する時間。黒帯になった現在も学び続けています。
ジークンドー・カリ・修斗|複数の武術から身体を学ぶ
岡田さんの武術経験は、ブラジリアン柔術からジークンドー、フィリピン武術のカリ、修斗まで幅広く広がっています。
打撃、組み、武器術、距離、重心、崩し。
それぞれの体系には異なる特徴がありますが、岡田さんはその違いを学びながら、身体に共通する原理へ興味を広げてきました。
さまざまな武術から吸収していく姿勢が、アクション俳優としての幅にもつながっています。
武術を深く学ぶ中で、実戦的な動きと映画アクションをそれぞれ異なる表現として考えるようにもなりました。
実際の武術では、合理的で無駄の少ない動きが重要です。
一方、映画では観客が「何が起きたのか」を理解でき、さらにキャラクターの感情や物語まで伝わる動きが必要になります。
そこで岡田さんが行っているのが、本物の身体感覚を映像表現へ“翻訳する”作業です。
実戦的な動きを知っているからこそ、どこを残し、どこを大きく見せ、どこに物語を持たせるのかを考える。
この積み重ねが、後のアクションプランナーとしての仕事へつながっていきました。
『明鏡止水』では“武術を伝える人”へ
岡田さんはNHKの武術番組『明鏡止水』でも中心的な役割を担っています。
番組では古武術、空手、柔術、相撲などさまざまな身体文化を扱い、技そのものに加えて、その背後にある考え方や身体の仕組みを掘り下げています。
さらに2026年にはサッカーの動きまで武術の“崩し”という視点から考え、異なる競技の身体操作にも目を向けました。
岡田さんにとって武術は、自分自身を鍛えることから、身体文化を理解し、それを多くの人へ伝えるところまで広がっています。
💡サッカーまで武術の“崩し”で見る
『明鏡止水』では他競技の動きまで身体操作の視点で分析。岡田さんの興味は“強さ”から“人間の身体そのもの”へ広がっています。
筋トレ・体幹・役作り|『SP』『ザ・ファブル』『イクサガミ』を支える身体
岡田准一さんのトレーニングは、作品や役ごとに必要な身体を作ることを軸にしています。
筋肉量、体格、動き、立ち姿、身体の重さの見え方まで、役の人物像に合わせて調整しています。
役ごとに筋肉と身体を“設計する”
岡田さんの役作りで特徴的なのは、身体そのものを演技の一部として考えていることです。
軽快さが必要な人物なら軽さとスピード感を意識し、強さや貫禄が必要な役では体格にも厚みを持たせる。
大河ドラマ『軍師官兵衛』で作った身体についても、その後の『図書館戦争』では上官らしい存在感へつなげています。
その時の役に必要な説得力へ身体を調整する。
岡田さんにとって筋肉や体格も、衣装や台詞と同じように“役を表現する材料”になっています。
『ザ・ファブル』では3カ月の筋トレ|パワー・バネ・初動まで
映画『ザ・ファブル』で伝説の殺し屋・佐藤明を演じた際には、パーソナルトレーナーについて約3カ月間、筋力トレーニングを中心に身体を作りました。
原作の主人公は比較的細身ですが、実写では「この人物なら本当に強い」と感じられる説得力も必要です。
そのため岡田さんは、身体を大きくしながらも役のイメージに合うバランスを細かく調整しました。
トレーニングではパワーとバネを意識。
さらに、自分自身が激しいアクションを長く続けられる身体づくりにも取り組みました。
岡田さんの動きは初動が速く独特なため、アクションチームから代役による再現が難しいと言われたこともあります。
本人が動くからこそ成立する場面が多い分、自分自身の身体をコントロールすることも役作りの一部になりました。
💡『ザ・ファブル』は3カ月の筋トレ+“ゴツくしすぎない”調整
パワー、バネ、役としての説得力、激しいアクションを続けるための身体まで考え、実写版ならではの体格を作りました。
『エヴェレスト』では低酸素トレーニングとアイスクライミング
岡田さんの役作りが筋トレだけにとどまらないことがよく分かるのが、映画『エヴェレスト 神々の山嶺』です。
標高5000メートルを超える環境での撮影へ備え、低酸素環境でのトレーニングを行いました。
さらに、氷壁を登るためのアイスクライミングも練習。
映画の舞台に合わせて、普段の筋トレとは異なる身体の準備を行っています。
そして撮影現場では、大きなザックを背負って歩いても岡田さんの体幹が安定していたため、荷物が軽そうに見えてしまったそうです。
そこでスタッフがザックへ本物の岩を追加。
本当に重い荷物を背負うことで、画面にも山で荷物を運ぶ人物らしい重量感を出すことになりました。
💡低酸素トレーニングの先で、ザックには本物の岩
高地撮影へ向けた準備に加え、体幹が強く荷物が軽そうに見えたことから、撮影ではザックへ岩まで追加されたそうです。
『イクサガミ』では“自分の身体”から“作品全体の身体”へ
2025年のNetflixシリーズ『イクサガミ』では、岡田さんの身体研究がさらに大きな形へ発展しました。
主人公・嵯峨愁二郎を演じるだけでなく、プロデューサーとアクションプランナーも兼任。
脚本段階から各場面のアクションコンセプトを考え、登場人物ごとにどのような身体で戦うのかまで設計しています。
自分がどのように動くかを考える段階から、作品全体の人物たちへ異なる身体性を与える段階へ。
武術、柔術、筋トレ、体幹、映画アクションを長く研究してきた経験が、一人の俳優の身体を越えて作品そのものへ広がっています。
💡『イクサガミ』では一人三役
主演・プロデューサー・アクションプランナーを兼任。30年以上の俳優経験と、長年の身体研究がひとつに結びついた作品です。
ヨーグルト・食事・休養|ストイックさと楽しさを両立する健康習慣
岡田さんは筋肉や武術について多く語る一方、食生活で長く続けている具体的な習慣のひとつがヨーグルトです。
子どもの頃から続く、毎朝のヨーグルト
2018年のイベントでは、毎朝ヨーグルトを食べていると話しています。
岡田さんにとってヨーグルトは、子どもの頃から家庭にあった身近な食品です。
自宅の冷蔵庫にいつもあり、日常的に食べていたそうです。
大人になって健康を意識するようになってからは、その習慣をより意識的に続けるようになったと話しています。
子どもの頃に家族が食卓へ用意してくれていたことを振り返り、そこに家族からの愛情も感じると語っていました。
💡毎朝のヨーグルトは子どもの頃から
家庭の冷蔵庫にいつもあった食品が、大人になってからも続く朝の習慣へ。長い時間をかけて生活へ根づいています。
競技や仕事の先には、楽しみにしていた食事も
週6日の柔術や役ごとの身体づくりを見ると、岡田さんには非常にストイックな印象があります。
一方で、競技を終えた後には、楽しみにしていた食事を味わう姿も見せています。
身体を整える時間と、食べることを楽しむ時間。
両方を生活へ取り入れることで、長く続けられる自分なりのリズムを作っています。
宮﨑あおい・子ども・家族|20代から描いていた父親像
岡田准一さんの現在を知るうえで、俳優・宮﨑あおいさんとの結婚や、父親としての人生も大切な要素です。
2017年に宮﨑あおいと結婚、2018年に第1子男児誕生
岡田さんは2017年12月、俳優・宮﨑あおいさんと結婚しました。
2人には映画『陰日向に咲く』『天地明察』などでの共演歴があります。
2018年10月には夫婦連名で、第1子となる男児が誕生したことを正式に発表しました。
その際には、生まれてきた子どもの命への責任を持ち、大切に育てていきたいという思いを夫婦で伝えています。
20代の頃から“父親になりたい”と考えていた
興味深いのは、岡田さんが結婚するずっと前から家族や父親について考えていたことです。
自身は小学生の頃に両親が離婚し、その後は母親のもとで育ちました。
母親からは、自分自身の力できちんと生きていける人になってほしいという言葉をかけられて育ったそうです。
若い頃には、本や映画を数多く見ながら、自分にとって理想の大人とはどんな人物なのかを考えていた時期もありました。
そして20歳頃には、過去の自分を誇ることより、“今が一番幸せだ”と胸を張って言える人でいたいという考えを持つようになりました。
さらに、いつか家族を作り、父親になりたいという思いも語っていました。
その言葉から十数年を経て結婚し、実際に父親になったことを考えると、若い頃から持っていた人生観が現在へつながっていることが分かります。
💡20代から“父親になりたい”と語っていた
岡田さんが大切にしてきたのは、“今が一番幸せだ”と言える生き方。家族を持つ未来も若い頃から思い描いていました。
45歳の現在|俳優・プロデューサー・武術家として進化する生き方
岡田准一さんは2025年11月18日に45歳を迎えました。
1995年のデビューから30年以上。
『木更津キャッツアイ』『SP』『永遠の0』『軍師官兵衛』『関ヶ原』『ザ・ファブル』『燃えよ剣』などを通して、俳優として独自の道を築いてきました。
そして現在は、演じる人から作品を作る側、さらに身体文化を伝える側へ活動を広げています。
35歳までと思っていた夢が、45歳で世界作品へ
若い頃の岡田さんは、本気でアクションできる時間には限りがあると感じていました。
『SP』の頃には、35歳くらいまでに世界へ出せるアクション作品を作りたいという思いを語っています。
その後、2018年には37歳の時点で、45歳になった時には健康を大切にしながら格好よく年齢を重ねた、“仕上がっている大人”のような存在でいたいと将来像を描いていました。
そして45歳の現在。
柔術では黒帯となり、撮影のない時には週6日で道場へ通い、Netflixで世界配信された『イクサガミ』では主演・プロデューサー・アクションプランナーを兼任しました。
自分自身が動ける時間を意識していた青年期から、他の俳優の動きや作品全体を設計する現在へ。
長く身体を学び続けたことで、俳優としての表現の幅を広げると同時に、新しい役割まで切り開いてきました。
💡37歳で描いた45歳、そして実際の45歳
健康を大切にしながら格好よく年齢を重ねたいと語っていた岡田さん。実際の45歳では柔術黒帯となり、世界へ向けたアクション作品を作る側へ進んでいます。
黒帯でも学び続け、“伝える側”へ
2025年の密着では、岡田さん自身が挑戦について語る中で、“心が燃えるかどうか”を大切にしている姿も紹介されました。
週6日の柔術、黒帯取得後の学び、『イクサガミ』での三役。
現在の岡田さんは、自分自身が熱を持てるテーマへ向かい、新しい課題を設定し続けています。
毎日のトレーニングを続ける。
ジークンドーやカリなど複数の武術を学ぶ。
ブラジリアン柔術では世界大会へ出場し、黒帯まで進む。
黒帯になってからも世界トップクラスの選手へ習いに行く。
役によって筋肉量やトレーニング内容を変え、40代では“動ける身体”をより意識する。
『明鏡止水』では武術や身体文化を多くの人へ伝え、『イクサガミ』では自らの知識を作品全体のアクションへ広げる。
筋肉、筋トレ、柔術、武術、体幹、身体操作、食生活。
岡田さんにとって、それらはすべて“身体を理解すること”へつながっています。
そして身体への理解が、俳優としての表現、アクション、プロデュース、さらに次の世代へ身体文化を伝える活動へ広がっています。
45歳の現在も完成形を決めず、新しい技術や考え方を吸収しながら、自分自身の身体と仕事を更新していく。
その探究心こそが、岡田准一さんの筋肉とトレーニング、武術・柔術、健康習慣、そして30年以上続く俳優人生を結びつける大きな軸になっています。
参考情報