1989年のクリスマス。駅のホームで大切な人を待つ少女の姿が、日本中の人々の心に残りました。JR東海の「クリスマス・エクスプレス」のCMで、一躍脚光を浴びた牧瀬里穂さんです。
1971年12月17日、福岡県生まれ。2026年10月現在54歳の牧瀬さんは、映画『東京上空いらっしゃいませ』『つぐみ』、ドラマ『二十歳の約束』などで活躍し、近年もNHK連続テレビ小説『まんぷく』『らんまん』などに出演。10代から50代まで、さまざまな役柄を通して多くの人を魅了してきました。
私生活では2008年にファッションデザイナーのNIGOさんと結婚。茶道や着物、クラシックバレエ、宝塚歌劇など、好きなことを深く楽しむ暮らしでも知られています。
そんな牧瀬さんの美容・健康習慣を調べていくと、華やかな俳優人生の裏側に、驚くほど地道なセルフケアの積み重ねがあることがわかります。
30年以上続けてきたローションパック、約20年愛用してきた保湿クリーム、目元のケア、ヘアブラシの使い分け、インナーケア、ヨガや水泳、アロマを取り入れた休息。そして、30代で経験したニュージーランド留学も、現在の自然体な生き方につながる大切な出来事でした。
今回は、本人インタビューや公開情報をもとに、牧瀬里穂さんならではの美容法、健康習慣、仕事、家族、趣味、人生の転機までを詳しく紹介します。
1.牧瀬里穂さんの経歴と美容・健康観|17歳のデビューから自然体の50代へ
牧瀬里穂さんが芸能界に入るきっかけとなったのは、1989年の「ミスビタミンCハイシーガールコンテスト」でグランプリに選ばれたことでした。
同じ年に出演したJR東海のクリスマスCMでは、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」が流れる中、恋人との再会を待つ少女を演じました。わずかな映像の中に映し出された初々しい表情は、今もクリスマスの名場面として語り継がれています。
翌1990年には、相米慎二監督の映画『東京上空いらっしゃいませ』と市川準監督の『つぐみ』に主演し、映画界でも高い評価を受けました。1992年のドラマ『二十歳の約束』では主演を務め、青春ドラマを代表する女優の一人として人気を集めていきます。
その後も映画、ドラマ、舞台で経験を積み、2018年のNHK連続テレビ小説『まんぷく』では喫茶店のママ役を演じ、2023年の『らんまん』では浜辺美波さん演じる寿恵子の母・西村まつ役を担当しました。
10代から芸能界で活動してきた牧瀬さんにとって、人生の多くは仕事とともにありました。しかし、華やかな環境で過ごす一方、若い頃には日常生活のさまざまなことを周囲の人たちに支えてもらっていたと振り返っています。
移動の際には送り迎えをしてもらい、自分で電車やバスに乗る機会も少なかったそうです。大人の役を演じるようになっても、自分自身の生活経験は意外に限られている。そんな思いが、30歳で海外へ出る決断につながりました。
仕事の経験を積むだけでなく、一人の人間としてさまざまな経験を重ねたい。その考え方は、海外留学を経て、趣味や生活習慣を自分で選ぶ姿勢へと変わっていきました。
50代で実感した「元気でいること」の大切さ
2025年の『美ST』で牧瀬さんが語っていたのは、50代の美容では「保湿」と「貯筋」を大切にしているという考え方でした。
肌の手入れを丁寧に続けるとともに、年齢を重ねても元気に動ける体を大切にしたい。そんな思いから、生活に合った運動を習慣にしています。
また、20代の頃には深く理解していなかったアントニオ猪木さんの「元気があればなんでもできる」という言葉が、年齢を重ねた今では心に響くようになったとも話しています。
長年の俳優生活を通して、さまざまな役柄や仕事に挑戦してきた牧瀬さん。50代になって大切にしているのは、年齢の数字にとらわれることよりも、その時々の自分を心地よく整え、好きなことを楽しめる毎日を過ごすことです。
2024年の『美ST』では、年齢を重ねることで新しい変化に出会うことも楽しみにしていると語っています。リーディンググラスが必要になったことも、新しいおしゃれを楽しむ機会として受け止めるなど、前向きな姿勢が印象的です。
若い頃の自分を懐かしむだけでなく、今だからこそ楽しめることを見つけていく。その考え方が、牧瀬さんの美容・健康習慣の土台になっています。
牧瀬里穂さんの豆知識①|ファッション誌『LEE』の表紙には7回登場
牧瀬さんは1997年、26歳の頃に『LEE』の表紙に初登場。その後2005年までに計7回表紙を飾りました。2001年にはベリーショートヘアも披露。長い俳優生活の中で、髪形やファッションの変化を楽しんできたことがわかります。
2.30年以上続けたローションパック|保湿クリームと目元のスキンケア
牧瀬さんの美容法で特に印象的なのが、長年続けてきたローションパックです。
2021年12月放送の日本テレビ『おしゃれクリップ』では、デビュー間もない頃から約30年間にわたって牧瀬さんを知るヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんが、その徹底した保湿習慣を紹介しました。
化粧水をたっぷり含ませたコットンを薄く割き、顔全体に丁寧に貼っていく方法で、乾いてきた部分にはさらに化粧水を追加していたそうです。
当時は朝晩の習慣にしており、化粧水1本を5日から1週間程度で使い切ることもあったといいます。
その使用量は家族も驚くほどでした。ゴミ箱に化粧水の空き瓶が次々とたまっていくため、家族から化粧水を飲んでいるのではと冗談を言われたこともあったそうです。
テレビ番組では牧瀬さん自身も、このエピソードが事実であることを認めていました。
華やかな仕事の裏側で、毎日こつこつとスキンケアを続けてきたことが伝わる話です。
2025年の『美ST』では、その保湿重視の姿勢に加え、洗顔方法についても説明しています。
本人の習慣では、まず水で肌表面の汚れを流し、その後クレンジングを行います。洗顔後はタオルの代わりに柔らかいティッシュを使い、肌の水分を取るそうです。
季節の変わり目には肌がゆらぐこともあるため、その日の状態を見ながらスキンケアを続けることを意識しています。
また、疲れて帰宅した日のためには、ワンステップで保湿を終えられるオールインワンタイプのアイテムも準備しています。
手間をかけるローションパックと、忙しい日のためのシンプルな保湿。どちらも、自分の暮らしに合わせながら肌の手入れを続けるための方法です。
約20年間愛用した保湿クリームと目元用アイテム
牧瀬さんは2025年9月の『美ST』で、具体的なスキンケアの愛用品についても紹介しています。
その一つが、約20年間、季節を問わず愛用してきたという「クレーム ドゥ・ラ・メール」です。
本人はクリームを手で温めてから肌になじませることを習慣にしているそうです。長年親しんできたアイテムに、ひと手間を加えながら向き合っています。
目元のケアでは「フィト コントゥール」というアイクリームも紹介されました。エステで出会ったことをきっかけに、香りと使用感が気に入り、日々のケアに取り入れるようになったそうです。
顔全体の保湿に加えて、目元にも丁寧に気を配る。肌の手入れをする時間に好きな香りを楽しむことも、牧瀬さんにとって大切な要素なのでしょう。
長年の定番を大切にしながら、気に入ったものと出会えば新しいアイテムも取り入れる。そんな姿勢が、牧瀬さんのスキンケアの特徴です。
これらは本人が取材当時に紹介した愛用品であり、牧瀬さん自身の美容習慣を知るための情報です。
牧瀬里穂さんの豆知識②|宝塚歌劇では出演者の香水にも注目
2024年に松下奈緒さんのラジオ番組へ出演した際、牧瀬さんは宝塚歌劇の楽しみ方について興味深い話をしていました。舞台の前方で鑑賞すると、出演者が役柄に合わせて選んだ香水の香りまで感じられるそうです。衣装やダンスだけでなく香りにも目を向けるところに、牧瀬さんの繊細な感性が表れています。
3.ヘアケア・メイク・ハンドケア|年齢に合わせて楽しむ大人の美容
肌のケアだけでなく、髪の手入れにも牧瀬さんならではの工夫があります。
2025年の『美ST』では、洗髪前とドライヤー前でヘアブラシを使い分けていることを紹介しました。
洗髪前にはKOBAKOのブラシで髪を整えながら頭皮を心地よく刺激し、その後、まずお湯で髪や頭皮を洗い流します。
そしてドライヤーを使う前には、ReFaのハートブラシで髪をとかしているそうです。
洗う前と乾かす前で、それぞれの工程に合ったブラシを選ぶ。毎日の洗髪という身近な時間にも、自分が気持ちよく過ごせる工夫を取り入れています。
俳優としてさまざまな髪形に挑戦してきた牧瀬さんにとって、ヘアケアは仕事と日常の両方に関わるものなのかもしれません。
メイクについても、年齢とともに新しい発見を楽しんでいます。
2024年の『美ST』では、若い頃と同じメイクを続けるよりも、現在の顔立ちや雰囲気に合わせて方法を変えることの楽しさを語っていました。
以前はあまり使っていなかったコンシーラーを取り入れたり、チークの大切さを感じるようになったりしたそうです。
チークを入れずにいると、本人は元気なのに周囲から体調を心配されることもあるというエピソードには、思わず笑ってしまいます。
今ではチークを大切なメイクアイテムの一つとして使い、着物の日には和装に似合うメイクも楽しんでいます。
若い頃から俳優としてヘアメイクをしてもらう機会が多かった牧瀬さん。新しいコスメやメイク方法については、仕事で付き合いのあるヘアメイク担当者から教わることもあるそうです。
美容への関心は顔や髪だけにとどまりません。
2021年の『おしゃれクリップ』では、食器を洗う際にコットンの手袋とゴム手袋を重ねていたことも紹介されました。
日々の家事にも、自分なりの手肌への気配りを取り入れていたのです。
牧瀬さんの美容習慣を見ていると、特別な日にだけ念入りに手入れをするというより、日常生活の小さな場面に美容を自然に組み込んでいることがわかります。
牧瀬里穂さんの豆知識③|昔のジャケットを着てみたら意外な姿に
2023年の『LEE』では、若い頃に憧れて購入したジャケットを久しぶりに着てみると、まるで選挙に立候補する人のように見えてしまったとユーモラスに話していました。気に入った服を長く大切にしながら、その時々の自分に似合うおしゃれを見つけることも楽しんでいます。
4.ヨガ・ピラティス・水泳|50代から大切にする「貯筋」と運動習慣
牧瀬さんは子どもの頃から、クラシックバレエや水泳など、体を動かすことに親しんできました。
しかし、2023年の『LEE』では、自分を厳しく追い込むようなトレーニングは得意ではないと率直に話しています。
以前はストイックに運動している人を見ると、自分には同じようにできないと落ち込むこともあったそうです。
そんな経験を通して、自分の生活や性格に合った運動を選ぶ大切さに気づくようになりました。
ヨガ、ピラティス、ウォーキングなど、その時々に取り組みやすい運動を選び、生活の中に組み込んでいます。
運動を続けるための工夫も実に現実的です。
仕事が忙しいからどうしようと考えているうちに行動できなくなるため、まず予約を入れてしまうそうです。先に予定を作ることで、運動に行くことを自然な日常の一部にしています。
2025年の『美ST』では、さらに筋肉を維持することへの関心が高まり、「貯筋」を意識していると語っていました。
この取材当時は、毎日ジムへ行くことを基本に、水泳やウォーキングを1時間ほど行い、心地よく体を動かしているとのこと。
年齢を重ねる中で体のこわばりを感じることもあり、自分の状態を確かめながら運動することを大切にしています。
また、休息が必要だと感じたときには、アロマエステでゆっくり過ごすこともあります。
運動のために自分を追い込むよりも、心地よく体を動かし、継続できることを大切にする。50代の牧瀬さんらしい健康習慣です。
2023年のインタビューでは、運動は一度だけで判断するのではなく、長い時間をかけて続けていくことを大切にしていると話していました。
何かを始めることと同じくらい、自分に合った方法を見つけて続けることが大切だと感じているのでしょう。
牧瀬里穂さんの豆知識④|子どもの頃はバレエと日本舞踊の両方を習っていた
幼い頃にはクラシックバレエと日本舞踊を習っていましたが、母親からどちらかを選ぶように促され、バレエを選んだそうです。大人になった現在もバレエ鑑賞を楽しんでおり、幼少期に親しんだ芸術への関心が長く続いています。
5.インナーケア・アロマ・温活|暮らしの中で心地よく整える習慣
牧瀬さんはスキンケアや運動に加えて、日々の生活の中に取り入れるインナーケアにも関心を寄せています。
2025年の『美ST』では、食べるタイプの美容関連食品「BI-SU16」を約5年間続けてきたことを紹介しました。
きっかけとなったのは、憧れていた美しい女優が取り入れていると知ったことだったそうです。
尊敬する人物から新しい習慣のヒントを得て、自分でも取り入れてみる。そうした美容情報との付き合い方は、牧瀬さんの好奇心や柔軟さを感じさせます。
本人は長く続けていることを紹介していますが、これは2025年当時の個人的な食習慣です。
また、香りを暮らしに取り入れることも好きで、自宅ではアロマストーンに精油を垂らして楽しんでいます。
朝にはレモングラスやユーカリなどの爽やかな香り、夜にはローズ系の香りを選ぶことがあるそうです。
朝と夜で香りを変えることで、その時間に合う雰囲気を楽しんでいるのでしょう。
仕事や家事に追われる日々の中でも、香りを選ぶひとときは、自分自身のために過ごす小さな時間です。
2021年のテレビ出演では、就寝時の冷え対策として、ダウンベストを着たり、靴下を重ねたりする習慣も紹介されました。
自分が暖かく心地よく過ごせる方法を工夫していたことがわかります。
一方、心を落ち着けたいときや友人たちと過ごす時間には、お茶も身近な存在です。
牧瀬さんは長く茶道に親しみ、お抹茶や季節の和菓子を楽しんでいます。茶道の稽古では、その時季の花や掛け軸、茶道具の組み合わせにも触れ、季節の移り変わりを感じながら過ごしています。
2022年には茶道の稽古で大きく落ち込んだ後、持ち帰った主菓子とお抹茶を味わいながら気持ちを落ち着けていたこともありました。
好きなお茶を楽しむ時間が、牧瀬さんの暮らしの中で大切な位置を占めていることが伝わります。
牧瀬里穂さんの豆知識⑤|宝塚歌劇を観た後は友人たちとおしゃべり
牧瀬さんは中井美穂さんや山本浩未さんらと宝塚歌劇を観に行き、終演後には食事やお茶を楽しみながら感想を語り合うことがあるそうです。大好きな舞台を鑑賞するだけでなく、その感動を仲間と共有する時間も楽しみの一つになっています。
6.茶道・着物・バレエ|長年の趣味が育んだ豊かな暮らし
牧瀬さんの趣味の中でも、特に長く続けているのが茶道です。
2023年の『LEE』では、茶道を約10年間続け、できるだけ月3回稽古に通っていると語っています。
茶道に親しむようになった背景には、海外留学の経験もありました。
海外で暮らした際、日本の文化について尋ねられても十分に説明できないと感じたことから、日本舞踊や着付けなどを改めて学ぶようになったそうです。
茶道では、お点前を覚えるだけでなく、季節に合わせたしつらえや道具の扱い方、客人が心地よく過ごせるための心配りなど、さまざまなことを学んでいます。
気温や湿度によってお茶の点て方が変わることもあり、その場の状況を見ながら判断することが大切だと感じているそうです。
2023年の『LEE』では、茶道は人生そのもののようだと語るほど、深く親しんでいることが伝わってきました。
自宅で何度も練習したのに失敗した、忘れられない茶道の稽古
そんな牧瀬さんですが、茶道の稽古では思いがけない失敗を経験しています。
2022年1月、自身のInstagramで紹介したのは、「大円の真」という難しいお点前に挑戦したときの出来事でした。
もともとは前年12月に予定されていた稽古でしたが、先生の都合で翌月に延期されたため、準備する時間は十分にありました。
牧瀬さんは過去に取ったノートを何度も見返し、自宅でも繰り返し練習していたそうです。
必要な茶道具がすべてそろっているわけではなかったため、花瓶を杓立に見立て、菜箸を飾り火箸の代わりにして、動作を確認していました。
ところが、本番では思っていたように進まず、本人も驚くほどの失敗に終わってしまったといいます。
あまりの悔しさに、茶道をやめようかと思ったほどだったそうです。
それでも帰宅後には、稽古で持ち帰った和菓子を食べ、お抹茶を飲みながら気持ちを落ち着けていました。
好きなことに真剣に向き合い、失敗したときには悔しさを感じる。それでも学び続けることを大切にしている姿からは、華やかな俳優としての顔とはまた違う、親しみやすい一面が見えてきます。
着物への関心も深く、20代前半から少しずつ集め始め、母親から譲り受けたものも大切にしています。
30代後半頃からは自分で着付けるようになり、茶道の稽古だけでなく、友人との食事や観劇などにも着物で出かけているそうです。
2023年の『美ST』では、譲り受けたものを含めて100着弱の着物を所有し、週に一度ほど着物を楽しんでいることが紹介されました。
一方、2024年の松下奈緒さんとの対談では、月に1〜2回程度着ることを紹介しており、予定や生活に合わせて着物を楽しんでいる様子が伝わります。
普段から着物に親しんでいる経験は、俳優としての仕事にもつながっています。NHK連続テレビ小説『らんまん』では、明治時代の女性を演じる際、着物を着慣れていることが役立ったと語っていました。
また、クラシックバレエや宝塚歌劇の鑑賞も、牧瀬さんが大切にする趣味です。
幼少期にバレエを習っていたこともあり、現在もダンサーの表現力や舞台全体の美しさに魅力を感じています。
好きな演目の一つが『くるみ割り人形』。ニューヨークで観劇した際には、劇場の中に広がる夢のような世界と、外に出たときのクリスマスの街並みが重なり、忘れられない思い出になったそうです。
俳優として舞台に立つ側を知る牧瀬さんだからこそ、観客を楽しませるために積み重ねられた努力や技術にも深い関心を持っているのでしょう。
牧瀬里穂さんの豆知識⑥|林真理子さんとの出会いで広がった着物の世界
日本舞踊を学び直した際、同じ教室に作家の林真理子さんがいたそうです。その縁で林さんの行きつけの呉服店へ連れていってもらうなど、着物の世界がさらに広がりました。仕事だけでなく、趣味を通じた出会いも大切にしている牧瀬さんらしいエピソードです。
7.ニュージーランド留学と海外生活|30代で見つけた自分らしい生き方
牧瀬さんの人生において、大きな転機となったのが30歳の頃の海外留学です。
若い頃から芸能界で活動し、仕事の移動や日常生活の多くを周囲のサポートに頼っていた牧瀬さんは、自分一人でいろいろなことを経験してみたいと思うようになりました。
学生生活をもう一度経験したい、英語を話せるようになりたいという思いもありましたが、それ以上に、自分で考えて行動できるようになりたいという気持ちが強かったそうです。
そこで選んだのが、カナダのバンクーバーへの留学でした。
2023年の『LEE』によると、バンクーバーでは約3カ月間、語学学校に通いながら、乗馬やクラシックバレエのレッスンも楽しんでいます。
海外での暮らしは、日本での生活とは異なることの連続でした。
1時間に1本しかないバスが予定どおりに来ず、バス停で長い時間待つこともありました。
また、予定の変更で一時帰国する必要が生じた際には、語学学校の授業料を後の期間に振り替えられるか、自分で交渉したこともあったそうです。
それまで周囲の人たちに助けられていたことを改めて実感すると同時に、自分で問題に向き合い、乗り越える経験を積んでいきました。
ニュージーランドにも約2週間の短期留学
そして、牧瀬さんの海外経験には、ニュージーランドも含まれています。
2023年8月の『LEE』本人インタビューでは、カナダでの留学に続き、ニュージーランドとイギリスにも、それぞれ約2週間の短期留学を経験したことが紹介されています。
ニュージーランドでの詳しい滞在先や学校については公表された情報が限られていますが、複数の国で生活し、異なる文化に触れた経験は、牧瀬さんが自分の価値観を見つめ直す大切な機会となりました。
本人はカナダ、ニュージーランド、イギリスでの海外経験を振り返り、周囲の人たちと自分を比べたり、人の意見に流されたりすることが少なくなったと語っています。
自分は何をしたいのか、どのような生活を送りたいのかを考え、自分の意思で行動する。そんな意識が海外での暮らしを通して育っていったそうです。
また、海外で日本の文化について尋ねられる機会もありました。
その際、日本の伝統文化について改めて知りたいという思いが生まれ、帰国後は日本舞踊や着付けなどを学び直すようになりました。
そして、茶道を深く学び、着物を日常生活の中で楽しむようになりました。
海外での経験が、日本の文化への関心を深めるきっかけにもなったのです。
一方、自然の風景を楽しむことも、昔から牧瀬さんの生活の中にありました。
2024年に松下奈緒さんのラジオ番組へ出演した際には、小学生の頃に佐賀県で暮らし、家族と唐津の海へ出かけていた思い出を語っています。
松原と海が広がる風景は、現在も大切な記憶として残っているそうです。
海で泳ぐなら午前中、景色を眺めるなら夕暮れの時間が好きという牧瀬さん。
大きな海を前にすると、自分が抱えていた心配事も小さく感じられ、気持ちが落ち着くと話しています。
忙しい日々の中でも自然に触れ、景色を楽しむ時間を持つことが、牧瀬さんの暮らしに広がりを与えているのでしょう。
牧瀬里穂さんの豆知識⑦|着物の着付けにはRUN DMCのヒップホップ
2024年のTOKYO FMでは、早朝に着物を着付けるとき、RUN DMCの「It's Tricky」を聴いて気分を盛り上げると語っています。着物姿の上品な印象とヒップホップという意外な組み合わせに、松下奈緒さんも驚いていました。家ではクラシックからヒップホップまで、幅広いジャンルの音楽を楽しんでいるそうです。
8.夫NIGOさんとの結婚生活と共演者との交流|50代を自分らしく楽しむ
牧瀬さんは2008年12月16日、ファッションデザイナーのNIGOさんと結婚しました。
NIGOさんは「A BATHING APE」の創設者として知られ、ファッションやカルチャーの世界で国際的に活躍している人物です。
二人はそれぞれの仕事や趣味を大切にしながら、長年の結婚生活を送っています。
結婚した12月16日は、牧瀬さんの誕生日の前日。毎年12月には、結婚記念日と誕生日が続けて訪れます。
2023年の『LEE』では、夫婦の間でも互いに心地よい距離感を大切にしていると語っています。
それぞれ忙しい日々を過ごす中で、会話が少なくなるときもありますが、何かしてもらった際には感謝の気持ちをきちんと伝えることを大切にしているそうです。
時には冗談を交えながらスキンシップを楽しむなど、自然体で過ごしている様子もうかがえます。
夫婦で親しんでいる趣味の一つが茶道です。
2023年には、NIGOさんの茶道の稽古で水屋の手伝いをしたことをInstagramで紹介しています。
そのとき急にお点前をすることになり、いつも以上に緊張してしまったそうです。
夫によいところを見せたいという気持ちがあったのかもしれないと、少し照れたように振り返っていました。
長年茶道を続けている牧瀬さんでも、身近な人の前だからこそ緊張することがある。そんな一面に、夫婦の温かな関係が感じられます。
2024年12月には、結婚16周年と53歳の誕生日を迎えた際のエピソードを自身のInstagramで紹介しました。
夫が点てたお茶には、松葉のおせんべいや枯葉をかたどった干菓子が添えられていました。
少し渋い組み合わせに感じた牧瀬さんでしたが、そこには二人で静かに年齢を重ねていきたいという夫の思いが込められていたそうです。
さらに、NIGOさんが制作した茶碗の高台には、小さなハートが隠されていました。
お茶を楽しむ時間に、ささやかな遊び心を忍ばせる。二人らしい記念日のエピソードです。
牧瀬里穂さんの豆知識⑧|結婚記念日と誕生日は2日続き
牧瀬さんの結婚記念日は12月16日、誕生日は翌17日。2024年には夫が点てたお茶や手作りの茶碗とともに、二つの記念日を祝ったことを報告しています。年末の慌ただしい季節に、夫婦でゆっくりとお茶を楽しむ時間を大切にしている様子が伝わります。
牧瀬さんの長い俳優人生には、多くの共演者との出会いもあります。
松下奈緒さんとはNHK連続テレビ小説『まんぷく』やドラマ『恋愛戦略会議』などで共演しました。
2024年には、松下さんがナビゲーターを務めるTOKYO FMの番組に出演。クラシックバレエ、着物、宝塚歌劇、海の思い出などについて、4週にわたって語り合いました。
共演作品の中では限られた時間しか話せなかったこともあり、番組では互いの趣味や生活について詳しく知る機会となりました。
また、朝ドラ『らんまん』では、浜辺美波さんが演じた寿恵子の母親役を担当しています。
かつて青春ドラマのヒロインとして多くの人に親しまれた牧瀬さんが、今度は次世代の俳優を支える母親役を演じる姿には、俳優として重ねてきた年月が感じられます。
50代の牧瀬さんが大切にしているのは、年齢に合わせて自分を変えていくことと、長く親しんできた好きなものを大切にすることの両方です。
30年以上続けてきた保湿習慣があり、現在の体調に合わせた運動を楽しみ、茶道や舞台鑑賞を通じて新しい発見を重ねる。
また、夫や友人たちとの交流を楽しみながら、一人でゆっくり過ごす時間も大切にしています。
若い頃から多忙な仕事を続け、30代で海外留学に挑戦し、40代、50代では趣味や暮らしをさらに深めてきた牧瀬さん。
その歩みから伝わってくるのは、自分の好きなことや心地よい生活を大切にしながら、年齢を重ねることそのものを楽しむ姿勢です。
美容も健康も、一つの方法だけで語れるものではありません。毎日の小さな習慣と、好きなことに夢中になる時間、人との温かなつながりが、牧瀬さんらしい暮らしを形作っています。
1989年のクリスマスCMで見せた初々しい笑顔から、現在の穏やかで自然体な笑顔へ。
さまざまな経験を重ねながら、自分らしさを育んできた牧瀬里穂さんの美容・健康習慣には、これからの毎日を楽しむためのヒントが詰まっています。